【日記】2020.05.19(お絵描きアプリの改修)

今回は、アプリの改修案件をひとつの例として、「こうやってコンセプトを考えた」というものを、簡単に書いてみたいと思います。

▼お絵描き&塗り絵アプリの改修

例えば、お絵描きと塗り絵ができるアプリがあったとします。そこに、「キャラクターIPを乗せたい」という要望が入ったとき、どのように企画を詰めていけば良いのでしょうか。改修期間や予算も、あまりありません。

まず私は、大雑把ではありますが、以下のように要素を洗い出しました。

・お絵描き
・塗り絵
・キャラクターIP
・ターゲットは小学生

ここからまず考えたのは、「お絵描きと塗り絵が同居しているとコンセプトがボヤけてしまうのでは?」ということでした。

例えば、市販されているノートも、お絵描き帳と塗り絵は基本的には別になっているか、もしくは、一緒だとしても、どちらかのページを少なくしているものが多いのかなと感じました。

これは、この2つは似ているようで似ておらず、ターゲットがそもそも違うのでは?と思うキッカケになりました。

もちろん、アプリ内で同居していてもいいと思いますが、制作期間も予算もあまりかけられないという前提がある場合は、

・どちらかに比重を置いたほうが仕様がシンプルになる
・開発工数が抑えられる

と考えました。

では、どちらに比重を置くべきか?となるのですが、ここで「ターゲットが小学生」という要素がありますので、「お絵描き」に比重を置くほうがいいと考えました。

塗り絵は、主に未就学児のときに経験していると仮定し、そろそろ塗り絵に物足りなさを感じてきて「絵を描きたい・上手くなりたい」と思う子が少しづつ増えるのが、小学生だろうと思ったからです。

また、「キャラクターIPを使う」というのも、塗り絵としてはもちろんですが、お絵描きとしても魅力的な要素になり得ると思いました。

例えば、「下絵」という機能を付ければ、よくある写し紙(トレーシングペーパー)のような使い方で、「キャラクターが描きやすくなる」からです。

お絵描きを始めたときの子どもにとっては、ここはとても大きい魅力になると思いました。

という訳で、コンセプトは、

・キャラクターIPのお絵描きアプリ
・下絵機能で絵の練習ができる(上手く描けるようになる)

という具合に設定しました。

コンセプトが決まれば、あとはこれに沿って企画をブレイクダウンしていきます。

詳しくは書きませんが、一応、下絵機能は

・移動
・拡大/縮小
・反転
・下絵のON/OFF

この辺りを実装して、「眼だけを練習したい」「右向きだけでなく左向きも練習したい」などのお絵描きニーズに、応えられるようにしました。

いやぁ、でもしかし、お絵描きって楽しいですよねぇ。

---

■VTuberドラマ動画「ボクらのねがいは」最新話、好評配信中!(子どもと一緒に作ってます)

物語もいよいよ中盤!少しずつ、それでも確かに、物語は進んでいく。

■「ボクらのねがいは」動画再生リスト

■本日の1枚

newルル125


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?