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松山三越、希望退職に200人応募 改装で直営縮小

私の地元にある松山三越が希望退職を募集したところ全体の8割にあたる200名が応募したそうです。

✅日経新聞記事

松山三越(松山市)が希望退職を募集し、全従業員約250人の8割にあたる約200人が応募したことが分かった。5~7月に募集し、希望者は9月から順次、退職している。12月末までに全員が退職する予定。松山三越は大規模改装している。2021年秋のオープン時は直営売り場を大幅に縮小することを受けて人員を減らす。

希望退職者には退職金を上乗せして支給する。人材サービス会社を活用して再就職も支援しているという。松山三越の関係者は「従業員の意思を尊重した希望退職であり、退職勧奨はしていない」と話している。
(日経新聞より)

#日経COMEMO #NIKKEI

✅厳しい経営状態

松山にはもうひとつ伊予鉄高島屋という百貨店がありますが、そこは新規ブランド導入などの改装効果で約342億円の売り上げでした。一方松山三越は増税による影響と新型コロナウィルスの影響などにより約117億円だったそうです。

松山三越は起死回生を図るためにリニューアルに着手しました。地下1階から地上8階の9層のうち、百貨店部分は2~4階に圧縮して上層部にはホテルにすることにしました。そのため松山三越は売り場面積が少なくなるため希望退職者を応募しました。

松山市は伊予鉄高島屋を中心として銀天街のアーケード、大街道のアーケードと続く商店街が出来上がっています。松山三越は大街道のアーケードの最後のところにあります。伊予鉄高島屋は電車の最終駅であり、また市電も最終駅で利便性はいいのですが、松山三越は市電の駅しかありません。利便性でいえば伊予鉄高島屋の方が上回っています。

✅沈む船には乗りたくない

百貨店はこれからネット通販になどによりさらに売り上げが下がることが予想されます。そのため起死回生を図るために大幅なリニューアルをすることにしたのですがこれも不発に終わると思います。売り場面積が減るということは社員にとってはリストラの対象となる可能性があるということです。それなら希望退職で退職金の上乗せをもらった方が賢いということで希望退職になったのだと思います。

誰も沈む船には乗りたくないです。

✅これからの松山三越は?

希望退職者が全体の8割が退職した後は残りの2割の人材で今までの仕事をこなさないといけなくなります。売り場面積が少なくなるため今までの仕事量は減るとは思いますがそれでも8割が会社を退職するため仕事の負担は増えます。この後に起こることとといえば、仕事負担で耐えられなくなった残りの社員が退職する、さらに仕事負担増になって過重労働になる、さらに退職者が出る・・・この繰り返しになっていきます。

負のスパイラル

会社内で負のスパイラル状態になっていきます。こんな状態になっている会社に就職する人もいるわけないのでさらに人手不足になります。一度負のスパイラル状態になるとなかなかそこから抜け出せなくなります。

✅企業は人なり

企業はいくらリニューアルして売り場が綺麗になったとしてもそこで働く人がいなければただの箱です。社員のことを大切にしない会社には未来がないです。これからはこのような会社が多くなってくると思います。

社員を大切にできる会社にしていきたいですね。

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