自暴自棄脱却。父親からの学級通信
父親は教員でした。
教員ってすごく忙しいんですよね。
毎日遅くまで仕事です
土日もです
ですので
僕は小さな頃から
自分の父親を学校にとられてしまう感覚がありました。
すごくすごく話を聞いて欲しいタイミングに
父親は僕の隣には必ずいなかったからです。
その気持ちが重なり,
次第に距離ができました。
壁ができました。
会話がなくなりました。
僕はADHDの特性からか
中学校で上手くいかない状況も同時に重なり,
ついには自暴自棄になりました。
そんなある日。
朝起きると
父親の書いたであろう
学級通信が家のリビングの机にポツンと置いてありました。
不自然に。
内容に目を通すと
「我が家の子育ては失敗しました。」
と書いてあります。
「は?」
と思いながら
さらに読み進めていくと
そこには父親の後悔と今後について書いてありました。
「偉そうに教員をしておりますが,実は現在,息子との会話はありません。お互いの間に溝があります。もっともっと息子と話がしたい。仕事の忙しさを言い訳にしてきたことを後悔している。」
続けて
「もうすぐ定年。第二の人生は自分の時間ももちろんだが,妻と息子との時間を大切にしたい。できるのであれば,息子が小さい頃に2人でしていたキャッチボールをもう一度したい。」
と書いてありました。
不自然に机に置いてあったので,
不器用な父親からの僕へのメッセージだと直感でわかりました。
この学級通信をみたあたりから,
何故か
自暴自棄な僕が少しずつ前向きに物事を考えるようになりました。
僕の数年間のモヤモヤや
心の寂しさは
父親がとったコミュニケーションによって払拭されたんです。
記憶にありませんが
この日の夜
僕から父親にメールをしたそうです。
(内容ははずかしいので省略)
これは父親が僕が大学生になり,
一人暮らしをはじめる
1週間前くらいに僕に嬉しそうに語ってました。
きっかけ次第で,
なんとかなるもんです。
何が言いたいかというと,
またキャッチボールができて嬉しかった
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