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# 虫類図鑑 『総集編』

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自然界で見つけたありとあらゆる種類の虫類をここで紹介。 虫が苦手だって人も、少しだけ虫のことが好きになるかも。 ここでは昆虫にシフトせず、多足類や地上にいる貝類なども エントリ…
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#創作大賞2023

酸塊象虫

酸塊象虫

酸塊象虫(スグリゾウムシ)

ゾウムシ科、クチブトゾウムシ亜科の昆虫。

フサスグリ、ミカン、ハッカ、マメ、イチゴ
など多くの植物の葉を食べる。幼虫は土中で
根を食べて育つ。

あまり、食害に合いにくいとされるオリーブ
にとまっているのを確認、撮影。数カ所に葉
を食べた痕跡が見られた。ゾウムシは、口吻
の形状が長いものが果実などの実を食する為
に長細いが、葉を食べるゾウムシの口吻形状
は短くて左右

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薄羽黄蜻蛉

薄羽黄蜻蛉

薄羽黄蜻蛉 (ウスバキトンボ)

その時、カメラは見た!

後頭部がないどころか、中身もほぼない状態で
すっからかんなのである。

他の飛翔昆虫を捕獲する為にそれらより
速く飛ぶ為に、余分なものを削って削って
削ってと、それがこの頭部の軽量化の構造
なのである。

空中戦に於いてスピードとキャッチングの
スキルを実現する為に視認性を高めた大型
複眼型のドームレーダー装置完備、素材は
極限まで薄肉化

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茶ノ緑姫横這

茶ノ緑姫横這

茶ノ緑姫横這 (チャノミドリヒメヨコバイ)

カメムシ目、ヨコバイ科の昆虫。
ヨコバイの名称は、我々が近付くとその身体
を横へ横へと移動して葉の裏側などに隠れる
その横へと這う動きを指しての名称である。

成虫で越冬し、4〜10月にかけ発生する。
その間の発生サイクルは、6〜8回ペースと
なっている。卵は約1週間で孵化、約2週間
で成虫となり、平均寿命は約1か月と短い。

体長は成虫で3mm程度の

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鶉亀虫

鶉亀虫

鶉亀虫 (ウズラカメムシ)

カメムシ目、カメムシ科、のカメムシ類の
昆虫となる。

小さいカメムシでもあり、地味で見逃す率
の高い昆虫である。

名前にある鶉亀虫 (ウズラカメムシ)の名は
鳥の鶉 (ウズラ)と模様がよく似ている事に
由来している。

本来なら、イネ科の植物に付くものなのが
この写真はキク科の姫女菀(ヒメジョオン)
の上でのんびりと過ごしておられた。

回り込んで顔を撮ろうとする

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細扁虻

細扁虻

和名 細扁虻 (ホソヒラタアブ)

ハエ目、ハナアブ科、ヒラタアブ属の昆虫。

野山、平原、公園、畑など、植物がある場面
の中で最もポピュラーに目にするこの虻が
ヒラタアブの仲間、ホソヒラタアブ。

アブは、ハエが進化した昆虫と言われている。
一般的なハエは、舐める為の口を有している。
アブは食性にもよるが、齧る、刺す、吸う、と
それぞれに役割別の口吻を持っている。

食性の違いを簡単に記載すると

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黄色天道虫

黄色天道虫

黄色天道虫 (キイロテントウ)

テントウムシ科の昆虫となる。

天道虫といえば、アブラムシを食べるものが
一般に知られていて、益虫のイメージが凄く
強い。ナナホシテントウはその代表格。

片や星を7個に、21個増やした天道虫は
悪いテントウムシになる。

ナス科の植物は、ナス、トマトは美味でが
でも、ワルナスビの様に食べたら死ぬ程の
毒のものもあったりする。

この黄色天道虫は、良いもの?悪いも

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大透翅

大透翅

大透翅(オオスカシバ)

スズメガ科の蛾の仲間で、成虫の羽はセミの様に
透明な羽を持つものとなる。

それの幼虫なのだが、オオスカシバの成虫の写真
がないと云う重大な事に気付く。他のスズメガの
写真はありながら、小学校の頃によく遊んだのに
なんと云う不覚。

必ずや今年はちゃんとした写真を撮っておこう。

と云う事で可愛い幼虫の写真を掲載しておく。
閲覧注意!幼虫がダメな人はノースクロール❣️

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米搗虫

米搗虫

米搗虫 (コメツキムシ)

コウチュウ目、コメツキムシ科の昆虫である。

今から何年も前のこと、ガールフレンドが
悪性腫瘍の為に入院、病院で開腹手術をする
事となりそのお見舞いに行った時、病院の庭
に出て元気づけの言葉を掛けているところに
ひょっこりと、可愛いコメツキムシが現れた。
彼女は女性なのでとにかく虫が大嫌いである。

『この虫はコメツキムシと言ってね、こんな
風にひっくり返して地面に置い

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星帯苔蛾

星帯苔蛾

星帯苔蛾 (ホシオビコケガ)

ヒトリガ科、コケガ亜科の蛾となる

白い羽根に墨模様を散りばめられている
涼しげで美しい羽を持つ蛾である。

その墨の色は濃淡のアクセントがあって
その濃墨と薄墨の強弱と、左右が対称で
規則性をもつデザインである。

蛾となると、その幼虫は何を食べるのか
気になるところだが、地衣類、つまりは
苔を食べるものとなる。

成虫、幼虫と、共に毒は持たない。

和名 星帯苔

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青筋揚羽蝶

青筋揚羽蝶

青筋揚羽蝶(アオスジアゲハ)

アゲハチョウ科、アオスジアゲハ属の昆虫。

この無防備な幼虫を椋鳥(ムクドリ)が捕食
する姿を最近も見た。雀(スズメ)も実は虫が
大好きで積極的に虫を啄む姿をよく見かける。
これら幼虫の時の天敵は鳥類を始め、サシガメ、
スズメバチ、アシナガバチ、アリ、などなどの
多くのハンターが襲い掛かるが、蝶になったら
襲ってくるハンターは、カマキリとクモと一気
に敵が激減する。

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ハイキング 宝塚廃線ウォーク

ハイキング 宝塚廃線ウォーク

以前から、私の記事に登場する1-UP’S。
会社の同僚、男女混成のアクティビティ活動
集団、それがこの1-UP’Sである。

そんなメンバーでの今回のアクティビティの
テーマは使われなくなった線路をウォーキング
するという内容。

JR生瀬駅を出発し、武田尾駅迄歩くという
そんなには、険しくもない平坦な道を歩くと
いう、一般的なペースで2時間程度の簡単な
コースであり、子供連れの家族、年配者集団、

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七節

七節

七節 (ナナフシ)

昆虫網、ナナフシ目の草食性の昆虫。

何を間違えたのか、木にとまっている姿を
見つけパチリと撮影。ここに居ては擬態を示す
体の意味をなさない。

見ての通り、これが草むらに入っているものを
見つけるのは容易なことではない。
野山のあちこち目を凝らし自然観察をしてきた
私ですら、このナナフシを見つけた回数は片手
の指に収まる。その位この虫を見つけることは
難しい。

『今日はナ

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落文

落文

落文 (オトシブミ)

コウチュウ目、オトシブミ科の昆虫。

このオトシブミの名の由来は、葉の一部を切り
裂き器用に揺籠(ユリカゴ)を作ること。

この中に卵が産み付けられていて、その中で
産まれた子供は母親が丁寧に作り上げた揺籠
より、その安全と食料の両方を得るもの。

落文とは言っても、その葉で作られた揺籠は
地面へ落とされる訳ではない。ちゃんと新鮮
な葉を子供が食べられる様、葉脈という一番

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大金亀虫

大金亀虫

大金亀虫 (オオキンカメムシ)

キンカメムシ科、オオキンカメムシ種

肩部から背中の羽部に鮮やかなオレンジ色に
漆黒の紋様が入る。その羽自体はグロス気味
に光を反射させ、三角に尖った頭部と身体の
側面部はショッキングピンク色が覗く。

色鮮やかでとても美しいカメムシである。
アブラギリの実を吸う害虫とされてきたのが
この植物の栽培は現在は行われていない事で
害虫駆除の対象からは外されている。

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