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# 虫類図鑑 『総集編』

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自然界で見つけたありとあらゆる種類の虫類をここで紹介。 虫が苦手だって人も、少しだけ虫のことが好きになるかも。 ここでは昆虫にシフトせず、多足類や地上にいる貝類なども エントリ…
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小鍬形

小鍬形

小鍬形 (コクワガタ)

コウチュウ目、クワガタムシ科の昆虫

クワガタの仲間の中、最もポピュラーに見る
事のできるものである。

『また、虫の登場なの?』と女性の中には
思われる方もおられるだろう。私は植物より
先行し興味を持ったのは虫類であり、植物は
虫の次いでに興味を持ったのが始まりなので
ご容赦頂きたい。

私の知人の女性の中、虫は見るのも嫌いだし
触るなど全くあり得ないと豪語されていた方

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地球温暖化で消えゆく命、それを救うはミモザの葉

地球温暖化で消えゆく命、それを救うはミモザの葉

今年の夏も、熱暑、酷暑が我々を襲った。

パリ五輪の選手村にて、環境に優しいからだと
『エコ』の言葉を振り翳しての、ビーガン飯、
エアコン設置なしなど、4年の長い歳月を掛け
オリンピックの土俵に立ったアスリート達への
あまりに身勝手な判断だったのでは?と誰もが
酷評をした大会となった。

それでも、国が金を掛けて、エアコンを入れる
などの対応をして、闘いに挑んだアスリート達
であった。

以前より

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精霊蝗虫

精霊蝗虫

精霊蝗虫 (ショウリョウバッタ)

バッタ目、バッタ科、ショウリョウバッタ属

日本全土で最もポピュラーに見る事が出来る
バッタであり、草原や河川敷や田んぼの畦道
などに生息している。国内のバッタの中でも
全長が最も大きいのがこれとなっている。

素手でも捕まえやすいバッタ類であり、その
点からも人気が高い。

『ショウリョウバッタ』が付いた名前の由来は
精霊(ショウリョウ)をお迎えする『精霊祭』

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丸亀虫

丸亀虫

丸亀虫 (マルカメムシ)

カメムシ目、マルカメムシ科、のカメムシ

カメムシと云えば、五角形の盾の様な形の
ものが多い中、この亀虫はそんな角が取れ
全体に丸い。そしてすこぶる地味である。

この亀虫は仲間同士で植物に群らがる姿が
見られ、アリマキさながらに連なっている
姿を見て、ゾワゾワとされた方も居られる
事だと思う。苦情を避ける為に、その写真
は掲載しない事とした。

なので、写真は穏やかに

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SWALLOWTAIL BUTTERFLY

SWALLOWTAIL BUTTERFLY

オリーブのシルバーリーフ周辺

戯れていたのは、スワローテイル

長居公園の午後のひととき

静かに繰り広げられるランデブー

和名 並揚羽 (ナミアゲハチョウ)
洋名 スワロウテイルバタフライ
   (SWALLOWTAIL BUTTERFLY)
   アジアン スワロウテイル
   (ASIAN SWALLOWTAIL)
学名 パピリオ イクスサス リナエウス
   (PAPILIO XUTH

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青金蚉

青金蚉

青金蚉 (アオカナブン)

コウチュウ目、コガネムシ科、の甲虫となる

その全身が青緑色で輝いて美しいカナブン。
頭部は四角い形状。背中の羽の基部になった
部分は三角型になっていて見分けがし易い。
一般のカナブンよりやや細長い体型となり、
山地の樹液に集まるも個体数の減少が懸念点
となっている。幼虫は、朽ち木などの腐植物
を食べて育つ。

益虫、害虫のカテゴリーでは、益虫となる。

名について解説

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麝香鳳蝶

麝香鳳蝶

麝香鳳蝶 (ジャコウアゲハ)

チョウ目、アゲハチョウ科、ジャコウアゲハ属

下に掲載しているこのまるで海洋生物の海牛
(ウミウシ)や雨虎(アメフラシ)にも似た
この生物は、ジャコウアゲハの幼虫である。

何とも奇怪な造形で、中にはキモカワイイの
分類に含まれるやも知れない幼虫の姿である。

さて、この記事は『アリマウマノスズクサ』
の続編となっている。何がどうしてそうなる
のかではあるが、そこを

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ゴマダラカミキリ

ゴマダラカミキリ

胡麻斑天牛 (ゴマダラカミキリ)

カミキリムシ科、ゴマダラカミキリ属に分類
日本で最も良く見ることができるものとなる。

私が小学生の時に出会って以来の親友である。

愛知県岡崎市、岡崎城の近所に住んでた頃の事
ここではもう、バカスカとコレを捕まえた。

東京都杉並区、善福寺川公園の近くに住んでた頃
犬の散歩をしがてら、何度も捕まえた。

北海道美唄市、ここにいた頃も、こんな所にまで
居るのかい

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瓜葉虫

瓜葉虫

瓜葉虫 (ウリハムシ)

コウチュウ目、ハムシ科、ウリハムシ属

以前には黒瓜葉虫(クロウリハムシ)を記事
にした事があり、重要な農業物の被害などが
ない事から、害虫分類にされていない説明を
したのだが、今回の瓜葉虫(ウリハムシ)は
そうはいかない。我々の食生活に関わる重要
なウリ科野菜の収穫にも関わるものなので
農業害虫の中に含まれている。

これの成虫は、ウリ科全般の葉や花を食害し
収穫そのも

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豆黄金虫

豆黄金虫

豆黄金虫(マメコガネ)

日本の在来種の甲虫類だが、農業の重要な害虫
カテゴリーに属するもの。アメリカに於いては
ジャパニーズビートルと名付けられている指定
外来駆除対象の虫で、大豆、葡萄の収穫などに
悪い影響を及ぼすもので、コレを見かける時は
葉を食い荒らす姿か、交尾している姿ばかりを
良く見かける。旺盛な食欲で葉を食い荒らして
子作りをせっせと行うものとなる。

背斑黄金虫(セマダラコガネ)同

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背斑黄金虫

背斑黄金虫

背斑黄金虫 (セマダラコガネ)

コガネムシ科、セマダラコガネ属の甲虫類で
その羽根に斑模様が入る比較的よく見かける
ものである。植物の葉や花を食い荒らす為に
農業害虫に数えられ駆除対象となっている。

日本を原産とするもので、琉球以外の地域の
全てのエリアで見られるもの。アメリカへと
渡り、その幼虫が土中にて芝生を食い荒らし
被害を与えるものとして警戒されている。
洋名オリエンタルビートルの名で

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ニイニイゼミ

ニイニイゼミ

蝉姑 (ニイニイゼミ)

カメムシ目、セミ科、ニイニイゼミ属

関西圏内の大阪の都市部ではまず見かけぬ
小型の蝉(セミ)である。

写真のものは抜け殻となる。ニイニイゼミ
のこの抜殻は、とても小さくて可愛らしい
サイズのもので、クマゼミやアブラゼミの
ものと比べると四分の一程度の大きさしか
ない。

このセミの抜殻を見るとわかる様に泥被り
のものを見かける。

このニイニイゼミの親は、卵を産みつけ

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空蝉

空蝉

空蝉(ウツセミ)

蝉の抜け殻を表した古語が、この空蝉となる。

他に蛻(モヌケ)や、蛻ノ殻 (モヌケノカラ)
とも表現されるもの。

どちらも、中身のないもの、虚ろなものなどに
喩えられる言葉となっている。

長年の間、陽の目を見ない土中の中でその身を
守ってくれたそれは、その中の実態を失っても
尚、長く葉裏に残されたまま、年を越してすら
残るものも見かける。それだけ頑丈な鎧だった
ものである。

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鱗脚長蜘蛛

鱗脚長蜘蛛

鱗脚長蜘蛛 (ウロコアシナガグモ)

クモ目、アシナガグモ科、アシナガグモ属

緑色が美しい小さな蜘蛛であり、人の目線
レベルの樹木の中で活動する。巣も張って
獲物を待ち伏せするが、巣を張らずに樹上
にて、獲物を狩る姿も見せる。

名の由来は腹部がウロコ状になっている事
に由来するものだが、肉眼で判別するのは
その小ささゆえ困難である。写真のものは
全長が6mm程度のものとなる。

腹部の背面には

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