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# 植物図鑑 『実種編』

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この実、何の実、気になる実 実、種、の調査リポートです。
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ユリノキ

ユリノキ

百合ノ木 (ユリノキ)

モクレン目、モクレン科、ユリノキ属

北米東部を原産とする落葉広葉高木で
その樹高は20〜30mに達する。

樹形も葉形も美しい事から世界中各地で
街路樹や公園などに植えられる人気の高い
樹木である。

日本には明治時代に渡来して、関東や東北
に併せて10万本以上が植えられている。

関西でも見かける事はあるが関東ほどでない。
私の知っているのは中之島に一本あるのは
その

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SMOKE TREE

SMOKE TREE

スモークツリー (SMOKE TREE)

マメ科、シデコブシ属、スモークツリー種

開花時期は5月から7月にかけてとなってて
クリーム色やピンクの小さな花の咲いた後の
花序形状が煙の様な雰囲気を醸し出す事から
スモークツリーと呼ばれている樹木である。

その高さは成長すれば6mの高さともなって
高所に煙が漂っている様にも見えるもの。

写真の中、枝の先端の小さい白いものが花の
終わった後の姿とな

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BROWN-EARED BULBUL

BROWN-EARED BULBUL

ブラウンイアードブルブル
(BROWN-EARED BULBUL)

スズメ目、ヒヨドリ科、ヒヨドリ属

今日は雨天の予報、という事で本当ならば
北山山荘で出会って植物談義で盛り上がった
女性お二人と六甲高山植物園巡りを想定して
いたが流れてしまった。

降水確率60%以上でもあり、同植物園は
アップダウンもそれなりにある。という事で
女性陣は今日は不参加となり、一人で六甲を
目指す。

阪急六甲

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胡麻樹

胡麻樹

胡麻樹 (ゴモジュ)

レンプクソウ科、ガマズミ属

葉を千切り、これを手の中で暫く揉んでやると
何とも香ばしい胡麻(ゴマ)の香りがするとの
事で実践してみると、なるほど、程よい胡麻の
香りが葉からする。これが胡麻樹(ゴマジュ)
となり、それが転訛し(ゴモジュ)になったと
いうのが由来だそうである。

この手の自然体感型のガイドツアーはとても
良く記憶に残るので楽しい。指の中の胡麻の
香りが香ばし

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砂糖楓

砂糖楓

砂糖楓 (サトウカエデ)

ムクロジ目、ムクロジ科、カエデ属

落葉樹にして、砂糖原料となる樹木でその高さは
10〜30mにまでなる。

以前にこの樹木に、沢山の種類の虫が群がる姿を
ここに掲載したのだが、メープルシロップはこの
木から採取てきるものである。

この樹木にはもうひとつ、大きな特徴があって
その種が一般のイロハモミジよりも、はるかに
大きく、幅は10cm、高さ5cmにもなる。

和名

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RIKYUBAI

RIKYUBAI

リキュウバイ (RIKYUBAI)

バラ目、バラ科、ヤナギザクラ属

桔梗 (キキョウ)の蕾は五角形の形のままに
膨らんで、五裂してあの花の形となるのだが
それに近いもの、花の後の成実しかけている
ものを見つけたので可愛くて撮影した。

その札に、利休梅(リキュウバイ)とあった。
あの白花の独特なフォルムの花は、その後に
こんな風な形に実を結ぶものなのだな。

この実の写真を撮ってたら奇跡的に一

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旅人ノ木

旅人ノ木

旅人ノ木 (タビビトノキ)

ショウガ目、ゴクラクチョウカ科、
タビビトノキ属、タビビトノキ種

成長すると、その樹高は10〜15m迄に
なるものであり、ゴクラクチョウカの仲間
で、ストレリツィアの科目に分類される。

マダガスカル原産の植物で花の後に出来た
その実が弾けると、中からは真っ青な種が
顔を覗かせる。その青があまりにも綺麗で
宝石の様にも見える事からインテリア用に
この種は販売されてい

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PEA OF TUTANKHAMEN

PEA OF TUTANKHAMEN

ピー オブ ツタンカーメン
(PEA OF TUTANKHAMEN)

マメ目、マメ科、エンドウ属の一年生、
もしくは二年生の野菜

今から遡ること百年以上も前の1922年、
エジプトのピラミッドの中のツタンカーメン
王のお墓の発掘が行われた。18才の若さで
亡くなったとされるその墓の中には副葬品が
いくつも埋葬されており、その中にあったと
されるのが『ツタンカーメンのエンドウ』と
呼ばれている豆

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雪柳

雪柳

雪柳 (ユキヤナギ)

バラ目、バラ科、シモツケ属

多年生植物

その枝に沢山の真っ白な花をつけて、
その辺りの景色を一変させるユキヤナギ。

大好きな花であるが、花の時期を終えると
その賑やかだった光景は、再び穏やかな
日常のものへと戻っていく。

花が終わればその植物を見る者は殆どなく
辺りを観察すると、花の後の成果の実りに
出会える。

花はその目的の為の手段であり、植物に
とっての本当の

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白山吹

白山吹

白山吹 (シロヤマブキ)

バラ目、バラ科、シロヤマブキ属

日本の原産地は福井県と中国地方の石灰岩地
にのみ自生する落葉低木となる。

名称には、山吹 (ヤマブキ)とつくものの
山吹とは、全く異なる別の分類の植物となる。
花弁がヤマブキが5枚に対し、シロヤマブキ
は4枚であることや、葉が枝から左右対称に
生える対生である事、花の後の黒実の粒径が
大きい事からヤマブキと見分ける事ができる。

可愛

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三味線草

三味線草

三味線草 (シャミセングサ)

ハート型にも見える三角形の実がとても可愛い
一年生、二年生の植物

実家に帰っているので、朝早くに近所を歩いて
自然観察。ずっと前から空地にて撮影したのが
この三味線草。昔からお馴染みの大好きな植物。

和名 薺 (ナズナ)
   撫菜 (ナデナ)
   夏無 (ナツナ)
   撥草 (バチグサ)
   三味線草 (シャミセングサ)
   ぺんぺん草 (ペンペングサ

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台湾楓

台湾楓

台湾楓 (タイワンフウ)

ユキノシタ目、フウ科、フウ属の落葉高木

かなり高くまで成長する樹木であり原産国
の台湾では、60m迄の高さに迄もなる。

漢字では、楓と表記するも、訓読みすると
一般に知られる『カエデ』の樹木の事となり
音読みだとこの『フウ』という樹木となる。
こういうのがちょっとややこしい。

広葉樹だと、大きく横に広がるものが多い中
このフウの樹木は高く伸びる性質が優先され
ほっ

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青木 - 蛍斑入葉

青木 - 蛍斑入葉

青木 - 蛍斑入葉 (アオキ - ホタルフイリバ)

ガリア目、ミズキ科、アオキ属

日本原産の1〜5mの常緑低木で、公園などの
パブリック施設などや一般家屋など広く垣根に
使われる樹木となる。

単色の葉のものもあれば、白三光覆輪などの
新たな斑入品種もあるが、最も一般に見られる
斑入のものがこちらの蛍斑入葉のものとなる。

葉の表面全体を覆う、濃緑色に散りばめられた
黄色く散りばめられた斑紋は

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PYRACANTHA

PYRACANTHA

ピラカンサ (PYRACANTHA)

バラ目、バラ科、サンザシ属の多年生低木

元気いっぱい、たわわに実が成っているのは
ピラカンサとなる。

和名では、常盤山樝子 (トキワサンザシ)
と呼ばれるもので、常緑樹のことから常盤
(トキワ)が頭についている。

こんなにいっぱいの実がなったままなのは
『鳥たちはこれを食べないものなのか?』
と、疑問に思う事だろう。

一般に我々人や哺乳類が食べると有

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