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テクノロジー時代に一番必要な体力、”思考体力”とは。

こんばんは。本日もお疲れ様でした。

先日に引き続き、落合陽一氏の『働き方5.0』から、テクノロジー時代を生き抜くためのヒントを紹介していきます。

では、本日も結論からお伝えしますね。

現在のテクノロジー進化は、あらゆる事象をブラックボックス化した。その中で最も身に付けるべき体力は、論理に基づいた”思考体力”である。

となります。

本日は、どのように思考体力を身に付けるか、最後に考察も踏まえて紹介しますね。

■現代は魔法の世紀

Suicaをタッチすると改札口が開く。

QRコードで決済ができる。

Siriは基本的な会話ができる。

これらが、どのようにデータを取り扱っているのか、どのような仕組なのか、どの程度個人データを保有しているか。

説明できる人は多くないと思います。僕も、正直わかりません。

現代のテクノロジーは、このような謎めいたサービスをブラックボックス化しました。つまり、

魔法の世紀

と言えます。

僕ら人類は、多くのサービスを仕組みや背景も知らずに、利便性という理由で享受しています。

一方、例えば自転車も便利です。ですから、多くの人たちが小学校に入るくらいでその乗り方を覚えます。

また、仕組みについても多くの人が理解しているはずです。

べダルを漕ぐことでクランクを回転させ、その回転をチェーンを後ろのギアに伝えて、後輪を回転させています。

では、自転車を作る知識は”暗黙知”になるかというと、おそらくなりません。ググれば回答が出てきます。

時計や自転車を解体したことがある人は、多くいたと思います。その中で、その仕組みや中身を理解していきました。。

昔は、自転車を解体でき、その仕組みを知っていて、自転車を直すことができれば、ある程度の価値がありました。

少なくとも、小さな町の中で自転車が壊れたら、たくさんの人がおしかけてきたでしょう。

しかし、現代ではそういった知識はググれてしまう時代です。となると、知識の価格破壊を起こり、価値が下がります。

一方、スマホやパソコンを解体してみる人は多くないです、なぜなら非常に小さなマイクロチップの中は、まさにブラックボックス。

僕らが知る由もないからです。僕らは、たくさんのブラックボックス装置に囲まれて、日々を過ごしています。

しかし、忘れてはいけないのは、そのブラックボックスたちを開発したのも、同じ人間であるということです。

つまり、価値の高い知識(暗黙知)を有しているということになります。

では、価値の高い知識(暗黙知)を身に付けるために、必要な基礎能力とはどのような能力なのでしょうか。

■”思考体力”が大切。

その答えは、”思考体力”です。

人類はテクノロジーにより利便性を享受しましたが、思考することを放棄するようになりました。

グーグルマップがあるから、道を覚えず。

アマゾンがあるから、必要な本を考えず。

食べログがあるから、恋人とのディナーを選ばず。

どんどん思考することをを放棄するようにテクノロジーは人類を仕向けています。

Yahoo知恵袋やウィキペディアの知識を知っていること、また本に書かれていることを知っていることに価値はない時代です。

本に書かれていることも、このようにブログやYoutubeで紹介されたりするため、その知識があること自体に価値はありません。

暗黙知を得るためには、”縦に深く、横に広く”、知識を深堀りながら、結びつけることが大切です。

解釈力(読解力)

と落合氏は述べています。それが、研究者になるという意味です。

例えば、あなたが深く落ち込んでいるとします。

①なぜ、深く落ち込んでいるのだろう、どのような脳内の働きが起きているのだろう(脳科学)、

②なぜ、人は落ち込むのだろう、脳科学で解明した脳の働きの発生を防ぐためには、どのような環境要因があるのだろう。(社会学)。

③そして、それはテクノロジーによって解決できないだろうか。

あくまでイメージですが、①が縦に深く、②が横に広く、知識を深堀りながら、結びつけていくということだと思います。

そこで、問題解決のため③のように、テクノロジーを活用するとなれば、自分がブラックボックス装置を開発する側になれます。

テクノロジーの下請けから、テクノロジーを操る側になれます。

問題は、そこまで考えきれる思考体力があるか。

それが、テクノロジーの下請けを避けるための必要な基礎能力です。

■言語化で”思考体力”を身に付ける。

では、どのように”思考体力”を身に付けるべきなのでしょうか。

それは、言語化です。

本書でも、「言語化は最高の思考ツールだ。」と述べられています。

それは、こどもからでも、今からでも身に付けることができます。

例えば、おこさんが

「幼稚園ですごい嬉しいことがあったの!!」

と嬉しそうに話かけてきたときには、

「何が嬉しかったの??」

「どうして嬉しかったの??」

「周りの友達はどうしてたの??」

と、いったことを問いかけることが大切です。

絶対にさけるべきは、

「そうなんだ、良かったね!!」

などど、テキトーな返事を返すことです。

それでは、思考体力は身に付きません。

まれに政治批判をする際に、

「日本の首相はダメだな。」とか、

「あの政策は失敗だったな。」

と言いう大人の方もいると思います。

でも、よく聞いてみると深い意味はありません。メディアで批判されているからレベルの理由ですませています。

完全に思考停止です。

重要なのは自分の”言葉”で語れるか、です。

それは、明日、いや今からでも意識して実践するうことができます。

noteを書き続ける=思考体力を付ける

とも言えそうですね。

自分の言葉で語る”言語化”の機会を可能な限り設けることで、思考体力を身につてきましょう。

■大事なのは”論理”

言語化あたり最も大事なこと。それは、、

論理(ロジック)

です。

それは、研究もアルゴリズムも論理だからです。

突然、Siriが機嫌が悪くなって

「機嫌が良くないので答えたくありません。」

と返答することはあり得ません。

基本的に、「A」と質問を入力すれば、「A'」という答えが来る。

研究は、「A」だから「B」、「B」だから「C」という論理構造が永遠に続きます。

感情によって研究結果は変わりません。

機械を操る側になるため、研究者になるために、論理(ロジック)能力は絶対に避けては通れない道です。

どんなにやる気(モチベーション)に溢れていても、ロジックがないと人を動かすのも、機械を操作するのも難しいです。

海外で働いているのでよくわかりますが、日本だと”気合”と”根性”で何とかなる。また、その人柄について来てくれる人はいます。

だたし、海外だとそれは通用しません。論理がないと誰も動いてくれません。論理が絶対でその上にくるのが人柄や人格です。

逆に、海外でどんなに英語が流暢に話せても、論理がないとコミュニケーションができません。

英語が苦手でも論理さえあれば、相手とコミュニケーションが取れます。

海外で働く、活躍する上で必要なのは語学力ではなく、論理力です。

そのため、国語の勉強>英語の勉強です。

まずは、母国語で論理的に読む、話す、書くをできるようにする。論理力さえあれば、あと4-5年でグーグルが全部解決してくれると思います。

テクノロジーを操る側になる、少なくとも使われない側になるためには、彼らの論理を知ることが大切です。

そのためには、論理に基づいた思考体力が不可欠です。

■最後に考察

自分で書きならが感じたのは、僕が本の要約や解説をすること自体、知識の集合知化です。

本が出版されている時点で既に集合知ですが、それが広まる速度と、アクセスの良さは、テクノロジーによって劇的に変化しました。

本の要約や解説、そしてその知識自体、どんどん無価値になっていきます。

そもそも、Youtubeでいくらでも本の解説が無料で見れる時代なので、なんとなく価値は下がるだろうと考えていましたが。

この本を読んで確信しました。本の解説を有料化することはありません。笑

無料でバンバンお届けしていきますので、読者の皆さんの参考になれば幸いです。

では、どのように自分の中に暗黙知を蓄積していくのか。要は、オリジナリティを持たせるのか。

僕の現在の答えは、”思考の掛け算”です。

ジョブズがカリグラフィを学んだことが、iPhoneを生み出したように、経験や知識の掛け算を思考しまくる。

掛ける因数が多ければ多い程、その分だけ知識としてはレアになっていきます。

本業*趣味*Note、みたいに知識や経験を全部掛算していくと、新しい発見であったり、知識を自分のなかに蓄積できるように思います。

ただし、その暗黙知が社会課題の解決につながるか否か。

その点は気をつけないといけません。


先日から2回にわたりテクノロジー時代の生き方について、まとめてみました。

大切なのは、モチベーションを感じる社会問題の解決に対し、論理に基づき思考を繰り返し続けることで、自分だけの暗黙知を見つけることです。


みなさんの今後の人生や考え方の参考に少しでもなれば幸いです。



本日もありがとうございます。










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