あなたが首相ならどうしますか-社会人から学ぶ税金-

こんばんは、日付を超えた投稿になってしまいました。一応、海外時間ではセーフでしたが。。

さて、今日は”税金”について考えていきます。恥ずかしながら、大学、社会人と殆ど学ばずに過ごしてきたので、基礎中の基礎からまとめています。

よろしければ読んでみて、本日のタイトル

あなたが首相ならどうしますか。

そんなことを考えてみてください。

■税金とは

僕たちに、日本人には納税の義務が憲法30条にて定められています。

国民は、法律の定めるところより、納税の義務を負ふ

納税の義務があるために、国や地方団体は強制的に徴収できます。

税金の役割は、大きく4つの役割があります。

①公共サービスの資金調達:公共事業のための資金調達
②所得の再分配:格差の是正
③景気の調整:好況時は抑制、不況時は刺激する方向に
④政策の手段:投資喚起のためのNISAなど

税金の種類についてはいくつかの分類があります。

国税と地方税:国への負担か、地方への負担か。

所得課税、資産課税、消費家税、流通課税:税金が何に対して課されるか。

直接税、間接税:自身が納める直接税、別の主体者が納める間接税。

以上のいくつかの分類ができます。

■税金の行方、ご存知ですか??

ここからが気になるところですが、普段確認しないところです。

国の一般会計の歳入と歳出を見てみます。

歳入:合計歳入101兆に対して約63兆円が税金にて賄われいます。所得税は、19兆円(約30%)、法人税12兆円(19%)、消費税19兆円(約30%)です。

ちなみに、公債金32兆円は国の借金(国債)、その他収入は税金以外での収入、行政手続きの手数料や外国国債の利子などが含まれます。

改めて、途方もない額を税金で徴収されていることがわかります。

*下記はすべて国税庁のホームベージ「税の学習コーナー」より引用(https://www.nta.go.jp/taxes/kids/hatten/page03.htm)

画像1

歳出:合計歳出101兆円、社会保障関係費34兆円(33.6%)、国債費23兆円(23.6%)、地方交付税15兆円(15.8%)が、三大歳出です。

皆さん、ご存知だと思いますが社会保障費は年金、医療保険が含まれます。最近は、介護等の福祉費も増加傾向にあります。

画像2

衝撃的なのは、社会保障給付費:年金、医療、福祉その他の費用です。

昭和から平成の30年で約38兆円から約115兆円、約3倍。GDP比率は、10.8%から21.6%まで跳ね上がりました。

なぜ、歳出の社会保障関係費の34兆円以上の費用になっているのかというと、財源に国債などの歳入が当てられているからです。衝撃的ですね。

画像3

ちなみに、歳出の101兆円を32兆円を借金(国債)で賄っています。家庭では崩壊状態です、年間101万円の支出に32万円を借金しているのと同意です。

それでも、なぜ日本が財政破綻しないか、ギリシャ危機のようにならないかというと、ご存知の方も多いと思いますが、国債が日本銀行含む日本の銀行から購入されている。

つまり、みなさんの預金から購入されているからです。国内で完結できているから、日本は財政破綻を回避できています。

しかし、仮に僕ら国民、また日本企業が日本の将来を憂い、信用不安になり、預金を全部引き出して海外に資産を移転すると、日本の財政は破綻します。

また、国債の年率が0.05%、銀行の金利が0.01%ですので国債を購入されるほうが、利率は良いです。

ネット証券などは手数料比率も低いので、銀行の元本保証がされない1000万以上を銀行に眠らせている方は国債に投資したほうが良いといえます。

■海外との比較

さて、日本の税率は高いとよく騒がれますが、欧米との比較を見てみます。以下が、所得別の税金負担額です。日本は意外とそこまで高くない、イギリスは年収1000万円ベースで税率負担20%超になります。

画像4

イギリスの歳出内訳です。歳出総額は日本円で約114兆円です。日本よりも支出額が多く、社会保障費の構成は殆ど同じです。

しかし、地方交付税交付金、また国債費が少ないので、他分野(医療、教育)などの支出構成、額共に日本を上回っているといえます。

画像5

以上の単純な比較すると、地方交付税の負担金を減らす=地方創生や独立、また国債費の抑制が日本の大きなポイントと言えそうです。

国債費の抑制には、税率を上げて財源を増やすのが一番手っ取り早いです。そのため、税率を上げることは一概に悪とは言えません。しかし、その分どこに支出するのかに、僕ら関心を持つべきです。

しかし、税収を増やすために本来目指すべきは経済成長です。景気が上向き、企業の利益と所得が増えれば、税収が増え、みんなハッピーです。

しかし、今後の経済成長は持続可能であること。SDGsや環境への配慮との両立が求められます。その中で、日本、そして僕ら一人一人がどのようにしていくべきか、今問われています。

■あなたが首相ならどうしますか。

ひとつ言えるのは、ばら色の国なんてありません。ということです。

【歳入=歳出】

確かに、イギリスの教育予算構成、そして額は日本と比較して倍以上あります。一方で、税率は明らかに日本と比較して高い。

しかし、企業と一緒で予算構成バランス=今後の戦略です。社会保障関係費は、既存事業の延命措置、教育費用は未来へ投資。

ただし、企業のように破産できない、だから、延命措置もしないといけないけません。

ここに正解は一つもありません。僕ら一人一人がどう考えるか、どういういう信念を持っているかということです。

日本人として、やはり考えるべきことだと、僕は思います。

最近、マイナンバーと口座紐付けがニュースになりました。手続きの簡素化もありますが、個人の資産内容の把握を行うためとも言われています。

つまり、収入ベースだけでなく個人資産額を把握し、資産を多く所持している方(既に定年退職して収入はないが金融資産を持つ人)などから、税金を徴収する等ができるようになるかもしれません。

みなさんはこのニュースを聞いて、どう感じ、どう考えますか。


そこに、あなたの信念が見えてきます。


何も知らずにいて、なんとなく不安を感じたり、不満を述べるのではなく、


あなたが首相ならどうするか。


そんなことをたまに考えてみてはいかがでしょうか。


本日もありがとうございます。


本日の参考読書です。


この記事が参加している募集

noteを通じてサポートし合えたら嬉しいです!!よろしければサポートお願いします!noteを通じて、少しでも良い人生、良い世界に。