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”今”を大事にしていると、”素敵な未来”は勝手にやってくる

「人生のなかで1番幸せを感じるのは、ホッとしてる時間なんですよね。例えば時間帯で言うと、夜とか。曜日でいうと金曜日とか。」

私がそう話したら、

「ってことは、いつも緊張してたり、ホッとできない時間が多いってことですよね。」

と言われてハッとした。
そうかもしれない。そうだったのかもしれない。


思えば私は、ずっと不安だったような気がする。

見えない未来を心配したり、過去の嫌な経験を思い出しては苦しくなったり。

いつも何かに焦っていたし、
常にこのままじゃダメな気がしていた。

私の心はいつも「今」ではないどこかにあったような気がする。

そんな私を大きく変えてくれたのが、今年だった。

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転職してリモートワークになったことで、心に余裕が生まれるようになった。
それをきっかけにして、私は「今」を味わうということを知った。

例えば、朝
日の光を浴びながら散歩をするようになった。
去年の自分がこのことを知ったらびっくりするだろうなぁ。

だってそれまでの朝といえば、
満員電車に揺られながら、地下鉄の車内で
クリープハイプの「社会の窓」を聴いていたような私なのだ。まるで何かをかき消すかのように、音量も上げたりして。

だから、朝がこんなに穏やかで美しいものだなんて知らなかったし
朝の太陽の光は、自分が思うよりずっと優しかった。

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あと、前にも書いたけれど、珈琲を飲むようになった。

このドラマ知ってますか?一杯の珈琲で人生が変わった青年の話。

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ヤクザとして生きていた主人公が、ある日ホームレスの男性に淹れてもらった珈琲に感動し、
そのホームレスの男性に「珈琲について教えてほしい」と弟子入りする。

それが、のちに
主人公が珈琲屋さんの道に進むきっかけとなった師匠となる人。

師匠は、珈琲の淹れ方を教える前に
彼に足りていない何かを気づかせるための修行を始める。

ご飯の味をしっかり感じながら、味わって食べてみること。
一緒に釣りをしながら、のんびり過ごすこと。

早く珈琲の淹れ方を教えてほしい!と思っている彼に師匠はこんな言葉を掛けた。

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「珈琲を味わうってことはさ、
こうやってのんびりと穏やかなひとときを幸せだなぁって感じることと似ている。どんな些細なことにも、幸せを感じられること。それが美味しい珈琲を淹れることに繋がってくるんだ。心に余裕がないと、味は感じられないからね。」

このセリフがとても心に残っている。
「珈琲を味わう」ってことは、「今を味わう」ってことだったんだなぁ。

私がこれまで珈琲の魅力に気付けなかったのは、いつも何かに焦っていて
今を味わえていなかったからなのだろう。

一杯の珈琲を時間をかけてゆっくり飲む。
私はいつの間にかそんなことができるようになっていた。

そして、今を大切にしていると
自然と自分の気持ちに寄り添えるようになった。

「今を大事にする」ってことは、「最強の自愛」なんだということも知ったのだ。


人ってどうしても、何かが手に入ったからとか
夢が叶ったからとか、そういう分かりやすい結果が幸せをもたらしてくれると思っている。

私もそう思ってたんだけど、
この前YouTubeで面白い話を聞いた。

何かを手に入れたとき、ドーパミンがどんっと出て幸せを感じる。
けれどそれは一時的なもので長くは続かない。
そのあと虚しくなることも多い。

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本当の幸せっていうのは、
あのたんぽぽ綺麗だなとか、今日のご飯すごく美味しいとか、夕陽に感動したりとか
すごい普通で些細なもの。

その些細なものにすごく幸せを感じられること。それが本物の幸せらしい。

何かを手に入れた時の幸せは、その時だけのものだけど
目の前の幸せに気付ける人は、一生幸せってことじゃん!絶対その方がいいじゃんって思った。

綺麗ごとじゃなくて、本当に心から腑に落ちたのだ。

だけどこれまで私は「今」を大切にできていなかったので、こうなるためには時間がかかったし、訓練が必要だった。
毎日毎日、今に集中すること、自分の気持ちに耳を傾けること。そんなことを丁寧に重ねていった。

そうして過ごしていた中、
ここ数ヶ月で、久々に会う友達に
「久しぶり〜元気?」と聞かれる機会がたくさんあった。

私はこの質問に
「元気やで〜!今めっちゃ幸せやねん」と自然に答えている自分がいた。

この「元気?」という質問に対して、いつもなら「まぁまぁかな…」と答えていた自分が
強がりでもなく、何の躊躇もなく、本当に心から自然と「今、幸せやねん」と言えている自分がいた。

自分でも気付かないうちに、心の中で大革命が起こっていたのだ。
それが本当に嬉しかった。

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だって、これまでの人生いつも何かに焦っていたし、自分を責めてばかりだった。
自分にないものばかりを見て落ち込んだり、
なんで自分だけうまくいかないんだろうとか思ってた。

だからこんなに目の前のことを大事にできて、こんなに自分自身に寄り添えるようになったことが
本当に嬉しいしホッとしている。


自分からは一生離れられないのだから、
自分が自分の一番の味方になれたら最強じゃん

ということに気付けたのも今年だった。

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人生は一瞬一瞬の積み重ねで完成する。
映画のフィルムみたいに。

そう考えたら、
目の前の今を大事にし続けることで、勝手に素敵な未来がやってくるってことだね。


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