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GIGAスクール構想。Windows, iPad, Chromebook結局どれ?Part2

「iPad(第7世代)+SmartKeyboard」 vs. 「Chromebook NEC Y1 Gen2」 vs. 「Windowsタブレット富士通Q508/SE」の続きです。

前回までの結果1はコチラ。

結果2

3機種比較4.002

LMSとはLearning Management System「学習管理システム」のことですね。AppleはApple School Manager, クラスルーム、スクールワークを想定しています。GoogleはG suite (Google Classroomなど)、MicrosoftはOffice 365 (Teamsなど)を想定しています。はっきり言って、GIGAスクールでここが一番重要なんですが、結果的にGoogleのG suiteが一番使いやすいと思います。無料で、多くのアプリケーションが使えて、使い方も分かりやすいし、新たな便利な機能がどんどん追加されていきますし。ただし、G suiteが使いやすいからと言って、機種がChromebookに決定するわけではありません。なぜならG suiteはiPadでもWindowsでも使えるので。

次はアプリです。これはiPadには絶対かないません。優良な教育アプリが無料で何万とあります。圧倒的勝利です。WindowsにもMicrosoft storeがありますので、アプリのインストールはできますが、iPadほどの数はありません。数だけでなく、動きもモサモサです。ChromebookでもGoogle Playに対応している(Andoriodアプリがインストールできる)モデルもありますが、文教モデルのNEC Y1 Gen2は流石に対応していません。

オフラインで使えるかどうかも重要なポイントです。iPadはネイティブアプリはほぼ全てオフラインで使えますし、上記の教育アプリもオフラインで使えるものが多いです。英単語練習、漢字練習など、どこでもできるのは非常に魅力的です。WindowsはOffice系はもちろん使えます。動画編集とか作業するだけなら問題ないですね。一部の学習アプリも使えると思います。Chromebookはオフラインで使えるかどうかという点では致命的です。なんせ「システムが全てブラウザの中にある」ようなものなので、オンラインでの使用が基本です。ですが、ドキュメント、スプレッドシート、スライド等の編集はオフラインでも可能です。オンラインになったと同時に同期されます。

続いて、管理のしやすさについてです。3機種とも普通はMDM(Mobile Device Management)を使って遠隔で一斉に初期設定やアプリの管理等をすることになるとは思いますが、費用の関係でMDMを使わないという場合を想定します。iPadの設定はApple Configurator2というMacのソフトを使って設定します。LighteningケーブルとUSBハブさえあれば最大30台くらい同時に設定できます。一度やってしまえばあとは流れ作業です。WindowsはマスターPCを作ってクローニングしていくことになると思いますが、作業は煩雑です。普通にはできないので、結局業者に委託することになると思います。Chromebookは本体のキッティングという概念はありません。全てWeb上の設定なので、管理者がポチポチとするだけ。圧倒的にChromebookが管理においては優位です。

故障時の対応についてです。今は主にクラウドのドライブにデータを保存するのですが、一応故障した時の復元方法についてです。iPadは画面が割れるという故障がほとんどですが、画面が割れたりして修理に出す時はまずMacにつないでバックアップを取ります。iTunesで簡単にできます。修理から返ってきたらバックアップデータを復元すると元どおりに戻ります。バックアップが取れなければ終わりです。Windowsは各自の本体にバックアップを取るというイメージですが、5万円代のPCにそんな容量に余裕があるものはないと思います。なので壊れたらデータは終わりと考えましょう。Chromebookは全てドライブにデータが保存されていますので、本体が故障だろうがなんだろうが、データは残っています。なので、本体を修理に出したとしても、代替え機があればいつも通りに学習ができます。故障時もChromebookにかなうものはありません。


結果3は次回に続きます。


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