
“生の声” で気づいた地方課題。「ホテルの新たなインフラを創る」EDEYANS のミッション実現のための新たな覚悟。
Introduction
EDEYANS 代表の片山です。
私たちは「ホテルの新たなインフラをともに創る」をミッションに、デジタル清掃サービス「Jtas」を提供する創業6年目のスタートアップです。
私たちは、2月に東京ビッグサイトで開催された、外食・宿泊・レジャー業界向けの展示会「HCJ2024」に出展しました。

この記事では、
展示会で私の耳に届いた、宿泊業界の “地方課題” についてのリアルな声
EDEYANS のミッションに立ち返って見えてきた、“地方進出” への展望
について、シェアさせていただきます。
宿泊業界の “地方課題” とは
今回の展示会では、非常にたくさんの方が、弊社のブースに足を運んでくださいました。その中でも、特に印象的だったのが、地方の旅館やホテル経営者との出会い、そして関係者の方々からの “地方課題” についての切実な訴えです。
聞いたところ、首都圏以外の地方にもインバウンド観光客が戻りつつあり、宿泊需要も急速に回復中とのこと。しかし、コロナ禍でのスタッフ流出もあり、特に客室清掃を担うクリーナーの “人手不足” が、やはり大きな問題になっているようです。

“人手不足” が起きているのは、首都圏も同じだと思われるかもしれませんが、地方の事態はさらに深刻です。それは、繁忙期と閑散期のボラティリティ(差)が首都圏よりも大きくなりがちだという、地方特有の傾向に起因しています。
たとえば、桜や紅葉の季節、お祭りの開催期間など、地方の観光地には年に数回の繁忙期があります。そして、そのような繁忙期にきっちりと収益を上げることが、地方の場合、特に重要だといいます。しかしながら、そのような繁忙期に、客室清掃クリーナーが確保できないばかりに、空室のまま部屋を提供できない「売り止め」が発生しているのが現状です。
このようなチャンスを逃すことは、地方の宿泊地、さらには観光地全体にとって、致命的な問題になってしまうわけです。
もはや時給を上げればいいという状況ではない
「いますぐ EDEYANS で1000室、清掃を請け負ってくれませんか?」
そんな切迫した問い合わせをいただいたのが、北海道のニセコ町です。ニセコ町といえば、外国人旅行客が多く集まるリゾート地として有名です。つい先日も、客室清掃アルバイトの時給が “爆上がり” しているというニュースが話題になっていました。
ただ、これだけ時給を上げても、 EDEYANS にいますぐ来てほしいという依頼がくるわけです。これは、地方の “人手不足” が、単に「人が集まらない」という段階を超えて、「本当に人がいない」状況にあることを意味しています。
新聞記事などを通じて、地方の窮状について知識として知ってはいましたが、実際にリアルな声を聞くと、その深刻さを改めて実感しました。それと同時に、地方への進出にも取り組んでいかねばならないと、決意を固めました。
今後、本格的に EDEYANS の地方進出を始動させたいと考えています。
まとめ:EDEYANS が “インフラ” になるという意味
この記事では、展示会をきっかけに強く危機感を抱いた、宿泊業界の “地方課題” について共有させていただきました。
私たち EDEYANS は、ホテル業界の大きな課題である “人手不足” を解消し、観光立国日本を支えるべく、「ホテルの新たなインフラをともに創る」というミッションを掲げています。そして、このミッションを掲げる限り、 “地方課題” の解決はもはや避けては通れないのだと、ハッとさせられました。
「インフラ」とは、都市部や地方に関係なく、それこそ電気・ガス・水道のように、だれもが利用可能な状態にあるべきものではないでしょうか。私たちには「業界シェア20%を獲得する」というマイルストーンもありますが、仮にそれを東京や大阪などの首都圏だけでなし得たとして、ミッションに近づけたと言えるのでしょうか。
EDEYANS の存在意義は、やはりミッションに集約されます。

企業を成長させるためには、数値目標は不可欠です。そして、数値だけを追うのであれば、地方に進出しない方がよいという考え方もあるのかもしれません。しかしながら、 EDEYANS のミッション=存在意義に立ち返ったときに、1つ1つの数字の意味をやはり問わざるを得ない。マーケットシェアの話でいうならば、その内訳を見ていく必要があるのです。
中長期を見据えて、 EDEYANS は必ず地方進出していきます。まずは、今回耳にした “地方課題” への理解を深めるべく、自ら現地へと趣き、この目で確かめていきたい。また、新たな気づきがあれば、この note で共有させてください。
取材企画・協力 / 世界線株式会社