妖怪ありがとう
先週は過去を振り返る出来事が多くありました。
今から九年前の2015年まで働いた修行時代のお店、
その頃のお客様が初めて来店してくださったんです。
今年になってもまだ、
いや、十年近く経過したにも拘らず、
いつかタイミングが合えば行こうと
覚えていてくださったことは、
あの時代に一生懸命働いて接客してきたことが
間違ってなかったよと言われたようで
とても嬉しかったんです!
修行時代のお店「eni-bru」は
前身が隣町にあったバーだったのですが、
その頃わたくしは無印良品で働いていて
そのバーのお客さんだったのです。
二十年ほど前の、そのバーで飲んでいた頃、
カウンターに隣り合って座り
声を掛けてくださることもあった散髪屋さんが、
ハンドルキーパーにも拘らず
先週飲みに来てくださったんです。
ノンアルコールのジントニックのグラスを傾けながら、
あの時は“妖怪ありがとう”と呼ばれてましたね、
なんて懐かしい思い出話に花が咲きます。
十年前、二十年前のお客様がまだこうして
わざわざ玉造まで足を運んでくださると、
もっともっと頑張らないとと思ったり、
まだまだまだまだ頑張れると思ったりするんです。
先週月曜日にプレオープンした「GoulGoul」さんに
助っ人として入っていたヤマダ君も
十五年前のeni-bruのお客様で、
よく深夜まで彼をイジり倒したものです。
彼との会話は一瞬で十五年前まで
タイムスリップする感覚すらありました。
嗚呼、いつの間にか歳をとっちゃったのかなぁ…
いやいや、やっぱり今宵も酒場は楽しい─────
2024.3.4
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