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教育療法のサービスの流れ

今回は教育療法の実際のサービスの流れについてご説明します。

1. お問い合わせ
ウェブサイトやアメリカ教育療法士協会のディレクトリ、他の専門家や学校の先生、他のクライアントなどからのご紹介をきっかけにサービスを知り、お問い合わせを頂きます。特に紹介状がなくても、お問い合わせ頂けます。

2. 初回コンサルテーション
ほとんどの教育療法士は、初回の1時間を無料でコンサルテーションします。クライアントのご希望や抱えている問題、年齢、障がい・症候群、お住まいの場所など、基本情報をお伺いし、クライアントと教育療法士の相性を確認します。ご希望のサービス時間帯が合わない時や、専門分野が異なる場合、すでにクライアントの空きがない場合などは、他の専門家をご紹介することもあります。初回コンサルテーションでは、ご本人も一緒に話す場合と保護者のみとお会いするケースがあります。料金についても、この段階でご相談します。

3. アセスメント
通常、他の専門家によるアセスメントやテスト結果を頂く場合でも、教育療法士自身で最初のアセスメントを行います。アセスメントを通して、現時点での学習能力と得意・苦手分野、特性などを再確認します。

4. 指導計画作成
クライアントや保護者にアセスメント結果をお伝えしながら、何を中心に指導を始めるか、指導の方法・方向性などを決めます。進行状況やクライアントの成長度、環境の変化などによって、指導計画はフレキシブルに変更します。

5. 教育療法セッション
クライアントと教育療法士でセッションを行います。通常は一対一のセッションで、保護者や第三者が参加することはありません。

6. フィードバック
定期的に再度アセスメントを行ったり、コンサルテーションをしながら、指導計画を見直します。また、学校生活の様子や普段の生活について、定期的にクライアントや保護者とお話しします。

7. サービス終了
クライアントがすべての目標を達成した時、もしくは時間や環境的理由、ご家庭の事情や教育療法士の事情などで、サービスを終了することがあります。その場合、できる限り、最後のセッション日をあらかじめ決めて、クライアントと教育療法士が良い関係を続けられるよう、最後のセッションの準備をします。今まで学んだことの総復習をしたり、クライアントの将来などについて話をして、クライアントに疑問や不安感を残さないことが大切です。

8. 再コンサルテーション
サービス終了後に新しい悩みができた場合や、クライアントが再度教育療法士を必要とした場合には、再度コンサルテーションを行います。この場合、3ヶ月~1年に1回、経過観察をするなど、クライアントの状況と希望次第で対応します。

以上が主な流れです。

教育療法のセッションは、個人差がありますが、目安として週に1~3回です。夏休みなど短期間に集中して、目標を達成することもあります。

別の記事にも記載しましたが、セッション場所はクライアントの自宅か、教育療法士のオフィスがほとんどです。稀にカフェや図書館などの公共の場所で行われます。

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