環境への負担は最小限!ソープナッツを生活に取り入れてみよう
洗剤に含まれる化学物質が気になるという人にもすすめな、ソープナッツ。木の実に含まれる成分だけで衣類をきれいにできたりお皿をきれいにできたりすることから、ナチュラルな洗剤として今ジワジワと注目を集めはじめています。
今回は、「ソープナッツって何?」という基本的なところから、利用できるシーンまで紹介します。環境への負担を減らしたいという人や、できるだけナチュラルなものを使いたいという人は、チェックしてみてください。
ソープナッツってなに?
ソープナッツは、ネパールやインドネシア、インド、日本などに生息している「ムクロジ」という木になる木の実を乾燥させてできたもの。“ランドリーナッツ”や“ウォッシュナッツ”とも呼ばれており、石けんや洗剤の代わりに使うことができます。
ドラッグストアなどで販売されている一般的な洗剤には、“合成界面活性剤”という石油由来の成分が含まれており、その力を使って汚れを落とします。石油を原料とした合成界面活性剤は、強力な洗浄作用が期待できる一方で、肌に残りやすくお肌の負担となる可能性も。お肌が敏感な人の中には、市販の洗剤を使うと荒れてしまう人もいて、人知れず洗剤難民になっている人も少なくありません。
ソープナッツには、“天然の界面活性剤”として知られる「サポニン」という成分が含まれています。合成界面活性剤とは違って、サポニンは天然の界面活性剤なので、泡の持続力は劣るものの高い洗浄効果を発揮してくれます。
ソープナッツは、ムクロジの木になる実を乾燥させただけのものであるため、市販の洗剤のような化学物質は一切含まれていません。人間にとって強い刺激となる化学物質などが含まれていないため、お肌が敏感な人や赤ちゃんなどでも安心して使うことができます。
また、ソープナッツを使ったあとはガーデニングの肥料などに使うことができ、最終的には土に還るため、人にも地球にも優しいことで注目されているのです。
ソープナッツを洗濯に活用
安心・安全に使える洗剤であるソープナッツは、毎日の洗濯に活用することができます。市販の洗濯洗剤にはたくさんの科学物質が含まれている上に、衣類にも残りやすいため、肌が弱いと荒れてしまうケースも珍しくありません。
しかしソープナッツを使って洗濯する場合、化学物質による影響を受ける心配がありません。そのため安心して洗濯することができます。
ソープナッツの使い方はとても簡単!布製のポーチなど入れて、いつも通り洗濯機を回すだけです。ソープナッツの量は、水30Lに対して5~6個ほど。水60Lの場合は、8~10個ほどのソープナッツがあれば衣類がきれいになります。
ソープナッツの寿命は、洗濯10回分ほど。役目が終われば、肥料として使ったり土に埋めたりして、地球に還してあげましょう。
ソープナッツを使った洗濯のメリットは、他にもたくさん!水の温度に関係なくしっかり洗浄効果を発揮してくれたり、どんな衣類にも使えたりと、使わない方が損だと感じるほど魅力いっぱいのアイテムです。
ソープナッツで食器洗もできる
ソープナッツは石けん代わりに使えるため、食器洗いにも活用できます。洗濯に使用するときは、布製のポーチなどにそのまま入れて使用しましたが、食器洗いでは少し準備が必要。準備と言ってもそんなに手間のかかることではないので、やってみる価値はありです!
ソープナッツを食器洗いに使うときは、まずソープナッツの濃縮液を作ります。濃縮液の作り方は以下の通り。
1.鍋に1リットルほどの水を用意し、その中にソープナッツを30gほど入れる
2.鍋を火にかけて、5~10分ほど煮出す
3.液が冷めたら容器に入れて完成
ソープナッツの濃縮液ができたら、あとは市販の食器用洗剤のようにして使うだけ。作った濃縮液は食器洗いだけでなく、拭き掃除などにも使えるのでいろいろ活用できて便利です。
ソープナッツを使って地球に優しい暮らしをしよう
ソープナッツを使ったあとの排水には、化学物質が一切含まれていません。地球の負担となるような成分が排出されないため、地球に優しい暮らしができます。
ソープナッツはネットなどですぐ手に入れることができるので、興味がある人はぜひソープナッツ生活をスタートしてみてください。
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エコリングは様々な社会問題の解決に向けて積極的に取り組んでいます。
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