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時流相応に適応していこう
さて新しい年を迎えて年頭所感の気持ちを持って、時流相応という言葉を残しましたが、この時流というのを国内外において具体的には何が起こっているのかを振り返ってみよう。

地球環境全体としては脱炭素化に向けた取組みでしょうか。この本質についてはCO2の削減、すなわち地球温暖化を食い止める為に、人類の行動が起因することから先進国を中心に技術力や知恵を使って、国民全体が積極的に取り組んで行こうという目的がありますね。

ところが、2022年に「予想外」という表現が正しいのかどうかわかりませんが、「まさか」とか「ある程度の予測」というか、一応の予見される深刻な出来事が、世界含め日本においても「出来事」が起こりました。今後の潮流に対して、この深刻な出来事に無関心ではいられません。今世の中で起こっている、不安定な社会的・経済的情勢に起因することからも、我々は真剣に目を配りながら時流を読む必要があります。

それは、殆どの人が深刻な出来事として受け止め、全くを持って予想外な出来事です。ロシアが2月24日にウクライナへ向けて軍事侵略を始めました。つまり「戦争」を仕掛けたのです。第二次世界大戦の戦争教訓の苦しみから、誰もが「戦争」を、どの国を持ってしても「戦争」を起こさない、その為にも国際連合(UN)が設置され「平和を守ろう」と国際的な組織機関が誕生していますが、残念ながら全くを持って機能することなく無視された状態です。そして、今も尚、戦争が続いていることから、間もなく一年が経過しようとしています。報道技術のおかげで戦時下の厳しい暮らしぶりなどが連日を持ってメディアで報じられていますが、遠く離れた日本においても、戦争の余波というべきなのか極端な円安、エネルギー不足や物価高騰等の影響を受けています。

では、この戦争の本質的な意図はどこにあるのでしょうか。過去の歴史からあるコトのようですが、一言でいえば現ロシア大統領のプーチンによる独裁行為そのものです。今の時代において先進国の大国で核保有国のロシアが武力によって侵略戦争を仕掛けるにあたり、世界史上においても「人道に反する」大罪と言わざるを得ません。この侵略を世界が見逃してしまえば国連に関係無く、世界の秩序が崩壊することに繋がるでしょう。そういう危機感があるからこそ、我々含め西側の諸国はウクライナ人の人道支援を中心に、生活物資や武器等の援助を惜しむことなく支援しています。

そういう意味合いもあってか、また我が国の近隣にある北朝鮮や中国の脅威からみても、国家の安全保障をいかに考えるかという防衛意識が、かつてなかった政治への関心含め国民の間にも強く芽生えたのでしょう。防衛費の増強にも財源への賛否はあるものの、一定の賛同が得られているのは、大きな変化と言わざるを得ません。今後においても良い「変化」に繋がることを期待したいものです。

さて、この戦争の終焉はどこにあるのか、時流をどう読んで行くのか。当初の予測では誰もが早急にロシアの勝利で終結する事を予測したはずです。プーチンも「ウクライナ戦争に早期かつ全面的に勝利する」という言葉を発していましたが、この目論見は見事にハズレ、大方の専門家でさえ予想が大きく外れた展開になっています。つまり大国を相手に弱小国と言われたウクライナ軍が反撃に出て優勢という主導権を持つ展開となっています。この長引いている戦争の影響によってロシア国内においても欧米諸国からの経済制裁などがどんどん厳しくなり、不満等が続発しており化石燃料を主体とするエネルギーの輸出以外は、経済情勢が立ちいかなくなり国民生活が困窮する状態に陥っています。2024年には大統領選挙を控えていますが、正当な選挙の上では国民の指示を得られるとも思えません。戦争の終結を急ぐあまりに核兵器に手を出すかも知れないという不安もありますが、政権の中で反対の意を表明している多くの人達もいますので、もしかしたらクーデター的な動きもある可能性を秘めています。既に旧ソ連諸国であった中国を筆頭にインドやカザフスタン、ウズベキスタンなども、プーチン政権ではなくプーチン個人の意見を聞かないという始末です。こうなって来るとプーチン政権の崩壊がカウントダウンのように始まっている兆候が良く見えて来ると思います。

私は政治家でも無いので余り詳しいことはわかりませんが、アメリカにおいても共和党、民主党の争いが絶えないように見えますが、共和党のトランプ氏を抑えて民主党のバイデン政権が優勢になっています。これもひとえにトランプ氏(政策)への見限られている証左かも知れません。

また、中国の超独裁政権を強硬的にした習近平国家主席にも注目しなければなりません。しかしながら、ロシアとウクライナ問題に似た台湾問題を抱えている事もありますし、共産社会主義でありながらも厳しい「ゼロコロナ政策」に反発した国民の怒りは政権批判まで発展してしまい、即緩和する規制を講じています。中国社会では言論の自由が認められない状態でありながらも、民主化を求める「反体制のデモ」がこれだけの広がりを見せることは専門家でも予想外な出来事だったでしょう。このように国内での人権・言論弾圧、極端な強硬外交、武力による台湾弾圧等を仕掛けていけば、政権の一強体制の基盤を大きく強化しても、国民や市民の指示を得ない政権は長続きしない事が歴史上で物語っています。2024年の台湾総統選が大きな鍵を握っているように見えますが、アメリカは政権に限らず全力で台湾支援を表明していることから、日本は中国の武力行為の脅威からも、日米台の連携を強化して安全保障面での揺るぎない協力体制を確立しておいてもらいたいですね。その事によって尖閣諸島問題等も解決になる糸口に繋がるでしょう。

国内に目を向けた意外な出来事と言えば、白昼堂々と大衆の目の前で襲撃事件?暗殺事件?が起きた元総理である安部さんの銃撃事件でしょうか。残念ながら敢え無く命を落とすことになりましたが、日本国内の安全保障、国葬が開かれているとはいえ、外交にも多大な影響を及ぼしたことでしょう。しかも選挙演説中ということから、警備体制があるにも関わらずです。しかも事件の背景には、旧統一教会という宗教団体と政治家の接点に注目が集まり、今も尚引き続いている始末であり、オリンピックなどの政治とカネの癒着問題にも派生しています。

2022年は冒頭に上げた通り、予想外であり、「まさか」という意外な出来事が国内外で起きました。2023年だけでなく数年は引き続きこれらの影響によって、有事のような未曾有の危機に直面する厳しい時代になると思われますが、始まりがあれば必ず終わりがあると信じて、国民意識を持って「生きて」「生き抜いて」いくしかないという「覚悟」が必要と思われますし、求められる時代になるでしょう。

その終わりがあるという根拠は、記述している独裁政権が終わるという意味合いと受け取って良いと思います。これらの出来事を教訓にして、地球環境の保全含め人類の平和を維持できる新たなリーダーが生まれることを期待したいし、その希望を持っていることが未来を開いてくれると信じていたいものです。

せっかく世界の裏側の情報が瞬時に入る時代であり、プロパガンダ的な情報に惑わされることなく、国内外の世界情勢や政治に関心を持って、地球環境の保全にも目を向けて、時代の潮流を読むことができる環境に誰もが立つポジションを持っていると思います。

さぁ希望を持って、希望を託して未来を見据えて行きましょう!