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知的能力は年齢に関係なく進化・成長する

知的能力は年齢に関係なく進化・成長する。
先日のコラムで老いをとることに関して、体力は衰退するが頭はキレキレに冴えていると記した。また「相応」に適した能力にも言及しました。最近の企業経営者の若返りを否定するものではなく、単に商才だけを得ていようと「いま」という直面に向き合っていかねばならない、現実に必要とされる「相応」に適している人がリーダーになるべきと思っています。

大企業ほど株主と向き合う傾向は高いように思えますが、一方で顧客を中心に物事を考える事業を必ず柱に据えているのも現実です。いま成すべきことを十分に成し遂げているか、また、向こう十年間の経営課題を克服できる術を持っているか。これらに必要なリーダーを相応的に据えることができる企業が強い企業だと思われます。

会社を運営するにあたっても、個人で事業を起こすにあたっても、高度な学歴等は必要無いと思っています。また、過去に著名な経営者の大半は、学歴等の偏見さを持っていません。時代においては自頭が良いという事で、高学歴の人材が重宝されていたようですが、また、社会全体や国単位では組織上において有力視されることは否めないように思えます。(中国や韓国では受験そのものが大変らしく、受験会場まで警察官が誘導する場面も多く見る)

しかしながら、成功をおさめた人は(おさめようとした人)、勉強ができるようになることではなく、頑張ることや仕事そのものを楽しくできるようにした人でしょう。社会人になったからと言って、学びが終わるわけではありません。むしろ努力することを楽しむという結果論だったのでしょうか。

読書を重んじようとコラムで記しています。寝転びながら(姿勢はどうでもよろし)知識を得ることができるのです。故人(死んでしまった人)からも、読書を通じて豊かな知恵を学ぶことができます。しかも、安上がりで決して無駄が無いのです。学ぶことで損をすることは一切無いでしょう。ただ、いつかという時期があるかも知れませんね。個人によって様々でしょうが、その時(学びたいとき)でエエじゃないですか。私もたくさんの本に囲まれていますが、結構、積ん読(つんどく)が多いですよ。中身を読まず「タイトル」と「目次」だけを往復する読書の仕方もあります。(ビジネス本などに多いのですが)

脳科学的には頭の良さというのは先天的、つまり遺伝(サラブレッド等)によるものが大きいと言われてるらしいのですが、一方で後天的に伸ばすことも十分に可能と言われているそうです。最終学歴が小学校でありながらも、博士号や総理大臣にもなれるのです。もちろん本人の努力もあるでしょうが、「運」もあったでしょうか、「師」にも恵まれたでしょうか、「伴侶」にも恵まれたでしょうか、一方で挫折した人も多くいることでしょう。どんなに真面目に頑張っても、日の当たらなかった人も大勢いることでしょう。志半ばで倒れた人もいるでしょう。成功を収めた人もいれば、涙をのんだ人もいるのです。何を持って成功したのか、それが失敗だったのか、それは自分のモノサシでしか図れないものです。

様々な書籍を読んでも学びきったことなど、どうやって図るかわかりません。物知りで良いなら、雑学集でも読み倒しますか(笑)学び方など個人の性格や資質によることが大きいので、正解論なんて無いのだから肩の力を抜いて気楽に構えましょう。器用・不器用があるように、人はそれぞれが自分にしかできない器用差を持っています。外野に気を遣うのではなく、正解も無限大のあるのだから自分に気を遣いましょうぞ。

本当にしんどい世の中かも知れません。私のモノサシではそう思っているのですが、ある人にとっては最高の時代とも思っているでしょう。チャンスが無限大にあるという事なら、挑戦することも悪くないと思います。傍から何を言われても、顔を上げて笑って見ることもエエじゃないですか。お天道様に「おはようございます!」と言って見ましょうよ。今日、一日を迎えることができて感謝しましょうよ。(お天道様は「太陽」だけでなく、神様や仏様の意味合いもあるらしい、だから曇り空でも雨でもエエじゃないですか。)

「言志四録」佐藤一斎。恐らく知っている人は少ないかも知れないが、今や「幕末から明治」にかけて、また「論語」がブームになっています。「論語と算盤」にあるように日本の実業界の父、資本主義の父と言われた渋沢栄一が、来年の7月?から新一万円紙幣の「顔」となりますね。この渋沢栄一含め、明治の草創期に活躍した有名な人物の殆どが(坂本竜馬や勝海舟、伊藤博文など、恐らく歴史に名を残した全ての人達)、言志四録を学んでいるのである。明治という時代を切り開いた活力の「バイブル」となっているのである。つまり、幕末から明治に掛けての重要な全ての人物は、この「言志四録」も含め「佐藤一斎」の教えを受け継いだのでしょうか。(「言志四録」も造語で「言志録」「言志後録」「言志晩録」「言志耋録」の四書を総称したものだそうです)

原資となっているのは「儒教」。「儒学」ではあるが朱子学や陽明学など東洋の思想や学問に通じていた著者が、四十二歳から八十二歳までの四十年間に渡って思索した成果を集めた語録というものです。

知的能力は年齢に関係なく進化・成長する。
論語的な道徳心を失った現代では(敗戦でそれまでの価値観が否定された影響か)、アメリカの民主主義や様々な思想?が入って来た?私は経済の専門家でも無いので、否定も肯定もしないが、自分の心をコントロール(コラムで何度も登場しているセルフマネジメント、セルフコントロール等)することが困難であろうか、自分に取っての「柱」はなんであるのか?経済的な停滞感なども影響しているのだろうか、心や気持ちの拠り所を見失っているから、鬱や自殺が多いかも知れない。確かに「お金」は重要である。いくらキレイごとを言っても「お金」が無いと暮らしてはいけない。でも、日本の手厚い福祉(保護を含め)に関わる費用は世界一です。

「情報」はあくまでも「情報」がゆえに、大事なことは自分がしっかりすることです。ぶれない「柱」を持とうではありませんか。今からでも十分です。「炎柱」でありリーダーでもある「煉獄杏寿郎」を見習おう!えっ?