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サービス業
一言でサービス業と言っても分類や種類、定義も様々であろうか。総じて販売に対する「接客」に関することだということは理解できるが、定義など教えてもらったことはない。観光業(ホテル)など接客が当たり前の業種だとわかりやすいが、〇〇サービスと付け加えるだけでサービス業なのだと定義付けられているようだ。

例えば医療サービス。お医者さんと患者さんとの関係だが、やはりビジネスの社会である。患者さんを診ることで対価をもらうことには間違いないが、受付係りが愛想なかったり院内が汚れていたりすることで、優れたお医者さんであっても、その病院は敬遠される羽目に陥ってしまいます。すなわち命を助ける仕事であっても、「経営」を行っているビジネスという商売であり、立派なサービス業なのですね。

現代社会の販売・製造等含め全ての産業において、この「サービス業」たる接客等が求められる時代なのだろう。もちろん販促に関わる集客レベルから、顧客接点のスタッフ含め間接部門に至るまで、経営陣も含めて全社員が対象である。また、それらを見える化することによって、顧客への好感度からなる印象が変わって来るので、誰一人として「対象」になっていることを理解しなければならない。

一応、経済産業省では14種類に分類され、さらに事業者向けと個人向けに分かれているようだ。ある調査資料によれば、各国に比べ日本は労働生産性がかなり低いようで、労働生産性指数の伸び率をみても、G7の中では、製造業においては第2位、サービス業においては最下位となっている。当然ながらビジネスの訳だからこそ、商品原価があり、人件費や販促費などもあり、そして適正な利益があり、その積み重ねとして売上となっているのだが、低迷している原因としては、不規則な休暇や時間外労働など、それぞれにおいて職場の理由があるだろう。

現状において人手不足が大きな問題になっている。例えば東京はニューヨークと比べて約5倍以上もレストランがあるそうだ。(2位はソウル)当然ながら競争社会でビジネスを行っている以上、他店よりも何かが優れていなければ、今はSNSで即拡散されてしまうので、「サービス」へのしわ寄せが来るのは目に見えている。いわゆる需要に対し過当競争に陥っているのだろうか。ロボットではできない仕事、原価を下げようとキャッシュレス化も手段の1つだろうが、何よりもサービス業の神髄は「コミュニケーション」である。人件費が一番わりに食うことはわかっていながらも、求めるサービスと対価のバランスに「ズレ」があるのは否めない。

デジタル分野が日本は非常に遅れていると言われている由縁は、アナログを大事にしているからであろうか。(単純に遅れているようでもあるが)風情や伝統など、もっと沢山あると思われるが、全てがデジタルで表しきれない感情があり思いがある。これらを受け継ぐ継承過程において、味わいの広がりを感じるからでしょうか。きっと、ロボットが握る「おにぎり」よりも、人の手で握る「おむすび」の方が美味しいと思うのが日本人なのでしょう。(おにぎりとおむすびは地域差の語源であり、使い分けや違いなど無いということですが、ごめんなさい。私は広辞苑派ではなく、古事記派であり、民俗学が大好きなのです)(他にもデジタルブックの方が荷物にもならず、便利なのは頭ではわかっていても、重たい書籍を抱え込んでしまうアナログ派です。いわゆる昭和の人間ですわ(笑))

大企業ほど間接部門の固定費の按分が売価に反映されてしまうので、株価だけではどうにもならない現状がある。また、組織に馴染めない又は自由度をモノサシで測ることを嫌がる世代にとっては、気の合う小規模(人数)で起業する方が、お客様と直下に接することで、立派なお題目となる経営理念よりも「働きがい」が見出されるのであろう。その個人的な価値・価値観によって、人は購買判断をサービスに委ねている時代なのでしょう。住宅販売と言えど、年間何万棟だとか、創業何年など関係ないかも知れない、自分(購入者)の合う価値観に「共感」するのであれば、年間数棟であっても、数人の会社であっても、個人事業者であっても、依頼するのである。そういう時代である。

コロナ化によって社会は一変したように感じるかどうか。ニューノーマル化社会と言われるのは間違いないでしょうが、会社によっては少しづつではあろうが、コロナ前の在り方に戻ろうとしているのも事実です。例えばオンラインによるテレワークスタイルを提唱しているにも関わらず、出勤率がどんどん上がって来ているとか。また、出社した際に、密にならないような業務スタイルを確保したり、いわゆる従業員に対して、あるゆる「サービス」が働く環境を、働きやすい環境を構築しようとしている。

対外的には顧客や従業員ファーストであっても、中味が伴っていない企業は世の中に五万とある。一般的に見れば社会から蓮っ葉な店だけど、そこには賢明に人生を背負って働いている人がいる。「笑顔」があるのである。

サービス業というのは、サービスによって喜んでもらえて、そして「感動」させること。
そのサービスを追求してみたい。全ての人に慕われる人格者こそが、生きる上で大事なサービスかも知れませんね。

日本料理の飾り付けには、四季折々の自然の風物詩が備えられる。
春・・・桜、菜の花、木の芽。
夏・・・杉の葉、ほおずき。
秋・・・紅葉。
冬・・・雪に見立てた粒氷。
私が知る限りでは、これくらいかな。ただ、これらの品々を業者から購入するお店もあるみたいだが、わざわざ山へ入ってもらいに行くお店もある。
そう、もらいに、恵みに預かるのである。