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手ぶらで出かける楽しさを追求する

テレワークと一緒で、人は一度快適さを知ってしまったらもう元には戻れない。

私の場合はテレワークにあまり快適さを感じなかったのだが、マイホームを事業所からかなり遠い場所に買って、フルリモートのワーケーションを目指す人間を何人か知っている。

在宅での勤務にそこまで魅力を感じない私だが、手ぶらで外に出ることはかなり楽しいと感じる。最近のグルメなお店開拓も、ほとんど手ぶらだ。

あまり共感してもらえないかもしれないが、鞄を持たない方が「このお店に入ろう」という決断をしやすい気がするのだ。物理的な身軽さはメンタルにも影響するのである。あなたがもし今の環境に閉塞感を感じているならば、家具の配置や持ち物を変えた方が良い。

よく風水で方角などを持ち出して運気をアップする方法を論じているが、生活動線の整備という文脈で語ることができればオカルトではなくて科学になる。

残念ながら夏場は小物を収納できるポケットが不足するので、小さめのショルダーバッグを持つことにしているが、春や秋の程々に厚着ができて出かけやすい季節は最高だ。

前に一時期手ぶらで出社していたことがあったが、周りの先輩からの「前にそれで怒られている人がいたよ」という言葉で断念することになった。直接偉い人に言われた訳ではないのだが、いわゆる忖度というやつである。

鞄を持たないのはみっともないというわけだ。個人的には最小限の持ち物で颯爽と出社する人の方が格好良く見えるが、鞄を持つことが身だしなみの一部という考え方はやはり根強いようだ。

荷物を詰め込んだ鞄を背負っていると、自然と肩が下がってシルエットが崩れる。それは果たしてファッショナブルと言えるのだろうか。まあ、私もサラリーマンなので上の人の価値観がそうであれば無理して押し通すほどでもない。

しかし、仕事の自由度が大きくアップしている今の時代ならば、もしかすると手ぶら出社を復活させる余地があるかもしれない。満員電車の苦痛も軽減されるし、いいことづくめである。

誰が言ったの忘れたが、「経営者になりたいのなら、毎日同じものを食べることをやめろ」という言葉を聞いてすごく納得した覚えがある。

要するに、日々の生活の細かなことで決断力を発揮できない人間が、経営者として決断したり新しいビジネスを創ることなんてできるわけないという意味だ。

新しいことを成し遂げたいならば、鞄を持つという何気ない習慣などを疑うことが第一歩なのである。

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