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日本のサポーター論の入口

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サポーターとは誰で何をしている人たちなのか。日本固有の文化とサッカーが融合して生まれたサポーターカルチャーを文章化した。日本のサポーター論の入口を紹介する。
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2018年11月の記事一覧

審判(誤審)問題が生まれる理由と解決策の方向とは?「あなたはJリーグの審判に満足ですか?」不満は31.3%サポーターによるアンケート調査から考える。

審判(誤審)問題が生まれる理由と解決策の方向とは?「あなたはJリーグの審判に満足ですか?」不満は31.3%サポーターによるアンケート調査から考える。

審判(誤審)問題の生まれる理由は?その解決策は?Jリーグ25年間に様々な角度から語られてきた、この話題を、Jリーグサポーターを対象にしたアンケート調査から探る。

このアンケート調査は、おそらく長く語り継がれるであろうJ1 2018年第33節、清水エスパルス対ヴィッセル神戸の直後2018年11月27日から29日に行った。回答者数は300。この試合では、ファールの見落とし、長すぎたアディショナルタイ

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サポーターの居残りとクレーマーとの共通点・相違点はあるのか?

サポーターの居残りとクレーマーとの共通点・相違点はあるのか?

過去のJリーグでは、成績不信などを理由にサポーターの居残りが何度も行われている。その多くは、社長からの説明を要求している。居残りを行うのは、主にゴール裏のコアサポーター。善かれと思って行われる居残りは、サポーター全体の中ではどの様に見られているのか?

「クラブは社長を出すべきだと思う」と回答したのはわずかに2%。2014年3月4日に、サポーターを対象にインターネットアンケート調査を実施した。有効

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試合当日・試合後に交流しやすそうと感じるサポーターは長崎、仙台、湘南、川崎、札幌。交流しにくそうなクラブはやはり・・・。

試合当日・試合後に交流しやすそうと感じるサポーターは長崎、仙台、湘南、川崎、札幌。交流しにくそうなクラブはやはり・・・。

サポーターは全国各地のアウェイゲームに遠征の旅を続けている。Jリーグは「アウェイツーリズム」の概念を日本に生み出し、他のスポーツにも大きな影響を及ぼしてきた。

多くのサポーターは対戦相手のクラブのサポーターとの交流を希望している。

2018年11月にインターネット調査を実施。175人のサポーターからの回答を得た。その集計結果によると70%近くのサポーターは試合当日・試合前の交流を好んでいる。そ

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「どのユニフォームを着て行っても良いじゃないか」と考える人は何を得て何を与えるのか。

「どのユニフォームを着て行っても良いじゃないか」と考える人は何を得て何を与えるのか。

時と場合に合わせて服装を変えるのは社会生活のマナー。ところが「どのユニフォームを着て行っても良いじゃないか」という主張をするサッカーファンも存在する。2018年のルヴァンカップ決勝戦では試合会場の埼玉スタジアムに浦和レッズのユニフォームで来場した人もいる。

「どのユニフォームを着て行っても良いじゃないか」・・・それは時と場合による。他クラブのユニフォームを着てスタジアムへ行くことで得られる満足や

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サッカー雑誌が「戦術論」に傾く。では、「戦術論議」はフットボールカルチャー発展に必須か?

部数の減少、休刊など、悪い知らせばかりだったサッカー雜誌に明るい話題が戻ってきた。発端は月刊フットボリスタ 2018年11月号だ。この号では「ポジショナルプレー」と「ストーミング」という話題の・・・しかも一般には理解されているとは言い難い戦術を解明することをテーマに据えた。

詳細な事例図解、多くの貴重なインタビューが話題となり、サポーターの間でも口コミで購入する人が増殖した。フットボール批評も「

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