50代の肉体労働2

さて、9月から週に何度か倉庫で肉体労働をやっていたが、その後某大手ECサイトのDS(デリバリーステーション)で週4日、16時間働いている。DSというTerm(用語?)からそれが何処かバレてしまいそうだが(笑)、複雑化する物流の世界での「最終配送拠点」で、基本的な業務はFC(フルフィルメントセンター)から届く(既に梱包済みの)荷物の受け入れ→仕分け→配送ドライバーへの受け渡し、という業務を担う。

この会社には9月末からお世話になっているのでかれこれ3ヶ月が過ぎようとしているが、結構楽しんでやってる。一時期、半ば日雇いでやっていた仕事とは違い、この会社は契約社員待遇で雇ってくれており、故に契約期間中の労働日時は決まっている。私のシフトは水~土の朝7時からの4時間なのだが、これが丁度良い運動になる。マイナス面としては朝の就業が早すぎてRoutineとなっていた早朝のウォーキング(朝散歩)と筋トレのペースが乱れている事だが、現場ではそれ以上の運動をしているので適当に飲み食いしていても体重はあまり増えていない。 筋トレの対象が腹筋から腕と足腰、あとちょっと驚いたのが握力に移っているのも面白いところだ(筋トレの話はこちらで語ってます→50代からの肉体改造)。ただ、腹の見てくれが少し悪くなったので人に自慢して見せる事は無くなった(笑)

ここでは20代後半から60代後半の方々が働いているので私は世代的には「中堅」だ。というか50代の働き盛りで、まぁ、言っては何だが、この先大きな展開が望めない(英語でDead End Jobという)倉庫業務に従事しているヤツの方がマイノリティなのかもしれない。ただ、自分で言うのもなんだが、こういう仕事であっても、私は自分の役割をしっかりと担う様、目的意識を持って働いている。今の現場も20代のグループ、主婦グループ、ジジィグループ、となんとなく3つのグループに分かれてしまっているが、その間を取り持つCommunication Hub(これは私の造語)として分断してしまいそうな情報共有を取り持っている。これをやろうがやるまいが、私の給料が増える訳でも待遇が変わる訳でもないが、こうした、いわゆるシャドウワークを率先してこなして職場に貢献する事は結果的に仲間からの信頼も得られ、楽しめる職場環境を作る事になるので長期的には自分の為になると思っている(更に、少し大げさに言えば、マネージャーとしての資質はこの感覚があるかどうかだと思っています)。

週の労働時間が20時間未満であれば「失業状態」と定義されるので失業手当はまだ受け取っており、その為の就職活動はまだ行っている。 ただその意味合いは日に日に「失業手当を貰う為の就職活動」になってきている。この倉庫での肉体労働は達成感があり、求められている感があり(承認欲求が満たされる)、運動にもなり、無心に単純労働を行う事で脳のリフレッシュにもなる。 更に、「契約社員」とはいえ、こうして毎日同じメンバーと顔を合わせているとチーム感も出てきて帰属意識も高まるので精神的に安定する。私の場合、それ以外の時間は両親の介護と独立開業に向けた準備に使っているので拘束される時間と自由な時間のバランスも程良い感じになっていると思う。

少し話が逸れるが、普通に会社で正社員として働く為の転職活動をする際、個人情報だけ吸い取って何もしてくれないゴミの様な転職エージェントや転職サイトに頼って、いつ終わるとも知れない求職活動に右往左往するより、契約社員(バイトでも良い)で優良企業に潜り込み、正社員を目指した方が精神衛生上良いと思っている。 確かに、特に日本の会社の場合、非正規で入った会社で正社員に引き上げて貰える可能性は高くないかもしれない。でも正社員を目指すがばかりに非正規の仕事(契約、バイト)を軽んじたり、全く働かずに履歴書送付と面接に明け暮れた挙句拒絶され続けて自信を失うよりは今、この瞬間、自分を受け入れてくれる仕事(極論すれば収入にならないボランティアでも良い)を一生懸命やりながら自分が好きな仕事(≒苦にならずそれなりに続けられる仕事)の方向性を見出して行く方が建設的であり、何よりも日々穏やかに暮らせると思う。 正規、非正規という概念も今後変わっていくし、待遇面でも差が無くなっていくと思われる(同一労働統一賃金という法整備に少しだけ期待しています)。 雇用形態に縛られず、仕事の内容や労働環境にもっと目を向けるべきだと思う。

そんな訳で、楽しい肉体労働生活を続けているが、それも一時停止しなければならなそうだ。その話はまた別の機会に記録しておこう。







この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?