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今週の2冊「好きを仕事に」の功罪

今週(というか先週)の2冊、その2はこちら。

転職・複業(副業)・独立…キャリアの多様化が進む時代に、自分にぴったりの仕事を選ぶには?
この本は、科学的根拠(エビデンス)に基づき、"「キャリア選択」という正解のない悩みに答えを出す方法"を具体的に解説します。
後悔の少ない意思決定をするにはどうしたら良いのか/私たちに本当の喜びをもたらす働き方とは何か/「人生の選択」という正解のない悩みにどうやって答えを出せばいいのか…これらのベーシックな問いに取り組み、「自分が幸せになれる仕事=適職」を正しく選ぶ確率を上げていきます。
将来やキャリアを不安に思いつつ、なかなか一歩を踏み出せない方へ、「科学」という精度の高い判断軸を提示。曖昧な精神論には頼らない、合理的な職探しを後押しします。(Amazonより抜粋)

キャリアがボッキボキと折れている私。
キャリア迷子になった回数が多いからこそ、キャリアに対しての関心度が高くなり、キャリアオタクみたいになっています。

それが高じてママ向けのキャリアワークショップを開催したのですが
その時に参考になることがあるかなと思って読んだのがこちらの本です。

お花畑のキャリア探しの大罪

現実が見えていないことを「頭の中がお花畑」って言う表現は聞いたことがあるのではないでしょうか。

この本ではキャリアを考える上で「お花畑」になりやすく、そして失敗に陥りやすい、7つの大罪について書いています。

1,好きを仕事にする
2,給料の多さで選ぶ
3,業界や職種で選ぶ
4,仕事の楽さで選ぶ
5,性格テストで選ぶ
6,直感で選ぶ
7,適正に合った仕事を求める

この7つが適職を逃す大きな要因であると。

どうでしょう。
1,3,5,7なんかは、新卒就活でかなり言われたような気がしますし
キャリアを考えよう、というときにはどこかしらで「好きを仕事に~」とか「適性が~」とか聞いたことがあるような気がします。

その中でも「好きを仕事に」というのは、けっこう危険なんじゃないかなと感じました。

その理由はざっくり2つあります。

1 自分が好きな仕事をしようがしまいが、最終的な幸福感は変わらない
2 「好きを仕事にするのが幸せだ」という考えても、その中にはストレスがたまる業務も必ずある。現実とのギャップに揺らぎ「今の仕事は本当に好きなモノ?」と不安・疑念を抱くようになる。

これは私の偏見かもしれませんが
ママ向けのキャリアなんたらってよく
「ママの夢を!」「ママの好きなことを諦めない!」というような
理想の言葉が並んでいるような印象を受けるんですね。

私はこの言葉たちにめちゃくちゃ違和感があったんですよ。
無理してる感があるというか、現実見てないんじゃないかというか…
実際に私が出会った自分らしく良いプライドを持って働いてるママさんから
そういう言葉を聞いたことが一切ないというのもありました。

一時期流行った「キラキラ起業」と言われることに
私がゾワ…としたのも、そういう理由かもしれません。

また、「私にふさわしい仕事が必ずどこかにある」というのも聞くのですが
仕事というのはそんな献身的なものではないということも書いていました。

そりゃそうだよ。

この本以外にもストレスフリー大全などにも書いていましたが
天職とかこの仕事好き!ということは、やっていくうちになるもんだと思うんですね。
私自身、前職は本当に好きでやりがいのある仕事でしたが
最初からそう思っていたわけではありません。
企画もできず、企画書も真っ赤になって返ってくる日々、
会議ではつっこまれ答えられず、面談では何を話せばいいかわからない
今まで聞いたことのない言葉のオンパレード、原稿一つ書くことができない…と
この仕事は私に向いてない…と涙したことだってありました。

でもやっていくうちにスキルがつくうちに
楽しくなるモノなのだと思います。

好きを仕事に、ではなくて、
仕事を好きになるにはどうすればいいか、と考えた方が建設的でストレスが少ない気もします。

じゃあ、どうやって仕事を選んだらいいの?ということについても
この本は書いていますので
転職を考える人やキャリアについて迷っている人は
一度読んでみればいいのではないかと思います。

現実的に仕事を考えよう

これまでのキャリア教育?で言われていたこと
(少なくとも新卒就活では私は言われた)を一度疑問を持って考えてみようというのがこの本でした。

現実的に合理的に考えることも、キャリアを考える上では重要なこと。
自分の気持ちややりたいことというものと上手く組みあわせて
自分のキャリアを進んでいけらたなと思います。

それでは!


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