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アナどれないやつ

かつてロシアがソ連と呼ばれていた冷戦時代、映画の中でもアメリカとソ連が対立していた。
政治以外、宇宙工学でも競い合った時期でもある。

ソ連が崩壊し、新しい幕開けとなるロシアが誕生してからアメリカとの関係に「冷戦」という文字が消え去って行く。
その代わりアメリカは資源を巡り中東や中国、または核保有国を目の敵にする。
僅か200年余りの歴史を誇りにアメリカは突き進み、やがて大国主義へと変貌を遂げる…

おい、待てよ。
これ以上話すと、ボキは資本主義や政治の在り方を非難する事に繋がるじゃないか!

わーお!

そんな大それた思想もなければ、ちっぽけな小市民でしかありませんよ。
さて、ゴタクはさておき、数少ない先進国は自国が優れていると思い込んでいる人々が存在するもの確かだ。
で、先進国の賢い人々は、他国のテクノロジーや政治思想や経済など、隣の芝生が非常に気になる傾向にある様だ。

そうなると、あからさまに自国の人材を他国へ送り込む事は賢明とは言えない。
ご存知の様に、コソコソと行動を慎みながら他国の情報を自国に送る行為を、世間一般的に「スパイ」と呼ばれる。
また映画で「スパイ」と言うと、米ソ関係がこじれそうなほどネタは豊富に溢れている。
そんなモン、あげたらキリがないほどキリアン・マーフィだ。

なぬ…?
キリアン・マーフィ…???そして、スパイ映画…ともなると…

ちと強引だが、リュック・ベッソンが久々にメガホンを取った米ソ関係を題材にした『ANNA』を紹介したい。


簡単な概要を説明すると、若くて美しい女性が主人公を通し、ド派手なアクションあり、濡れ場シーンありーの、監督の性格が実に滲み出るロリ〇ン…丸出し…

股モヤ、わーお!

それ以上語るのは人権侵害よりも個人情報を漏洩している罪でしょっ引かれそうだぜ!オリーブ!

まぁ、冗談はこの辺にしておき、話を戻すとして、舞台は1990年のモスクワ。
アナという女性を通し、ソ連のKGBとアメリカのCIAという情報機関を手玉に取り、それぞれの利害に関する情報を盾にアナは自由を代償に揺りをかけるスパイ映画だ。


事の発端は5年前に遡り、これまでKGBとCIAの情報機関は利害関係を保っていた。
だが、ソ連に潜むエージェントを次々と捕らえられ、複数のエージェントの生首がCIAに届けられる。
もはや、この状態は宣戦布告を意味する事であるとCIAは捉える。
この案件に携わるレナード・ミラーが目を光らせている。
因みにこの役をキリアン・マーフィが演じている。


※ Netflixの『ピーキー・ブラインダーズ』のトーマス役よりは冷酷では無く冷静である。

またKGB内もうかつな行動を避け、CIAの動きに対し油断ならない状態を維持し続けている。
特に冷酷で感情に左右されないオルガは野心家でもあり、敵味方を問わず権力を虎視眈々と狙うエージェントだ。


※ ヘレン・ミレンはいつも今夜は最高である!

オルガ役にヘレン・ミレンが演じている。
常にタバコを欠かさずオジサンのような役柄だ。

この物語で欠かせない主人公アナを演じるのがサッシャ・ルスである。


長身でスーパーモデルを彷彿とさせる完璧ボディーで肉弾戦を含む、大胆なアクションシーンと濡れ場シーン…ここは不要だったかな?
要するに体を張ったアクションをこなしているのだ。

そしてアナをKGBにスカウトしたアレクセイ・チェンコフを演じたルーク・エヴァンスの立ち位置もこの物語では欠かせない存在だ。


この4人を通し、二重も三重も、あの手この手で互いの欠点を探り合う。
中でもアナは二つの情報機関に利用されつつも、強かに両者の急所を静かに狙っていた。


アナはKBGが用意したファッション業界にモデルとして潜伏する。
個人的な背景は全く関係ないだろうが、アナには隠された過去が存在する。
かつては国のため士官学校に通っていたのだが、両親が不慮の事故の犠牲となり帰らぬ者となる。
それが引き金となり、アナはヤサくれた生活を繰り返し、何処の馬の骨かも分からない甲斐性のない男に拾われ、先の見えない生活を繰り返しながらも、密かに海軍へ願書を送り、見事アレクセイの目に止まると、他国に送り込んでも抜かりのないほど鍛えられる。


どうでもいい事だが、アナは魅力を持った人間だ。
密かにアレクセイとミラーとも関係(肉体的な)を築きつつも、異性からもモテたから隅に置けないタイプだ。

いや〜ん…ばんか〜…である。

なんのこっちゃ…

で、先ほど述べた通り、この作品はアクションシーンが満載な上、裏切りが裏切りを生む小細工が効いた映画でもある。


詳細は控えさせて頂くが、最後に差し掛かりアナが取った行動が実に素晴らしい。


久しぶりのリュック・ベッソン肝入りの作品故か、脚本と進行がリズミカルに描かれている。
個人的にオルガを演じたヘレン・ミレンが実に輝かしく映った🌟
てな具合で、本当にアナどれないのはヘレン・ミレンである事は、この作品を既に鑑賞した人々に告げるが、当然ながら内緒だ。

最後におまけで、甲斐性の無いボキが皆様にクリスマス間近という事もあり、アナどれないどころか、アンナに申し訳無い曲を勝手に貼り付けます♪

きゃっ☆

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