好物は?聞かれて困る早い秋
「米がない」
残暑厳しい毎日である。
真夏に比べたら、どうにか肉も食べれるようになったし、今日のお昼は久々にお米を食べた。
朝、甘酒用のご飯を炊くのを少し多めに炊こうとして気がつく。
「米がない」
なんと言うことだろう。
昨年の秋、35キロもらった米が、もう1合くらいしかない。
年始に「お米ダイエット」をしたとは言え、この米ほとんど甘酒にしかしてないのに。
発芽玄米を混ぜて、どうにかおにぎりは確保。
昔祖母に、
「夫婦喧嘩は、米味噌醤油が切れてから」
と言われたが、私は誰と喧嘩をすればいいのか。
とりあえず北に
「米がない」
と伝えた。
「Alexaに言っとけ」
素直にAlexaに買い物メモをした。
拒食症のダイエット
私は中島梓フリークであるから、本を持ってこずとも適当に(ここ大事)引用するが、
(うん。よく覚えてない)
(中島梓は、他の著書で「ビールが大嫌い」と繰り返し言っているが、こういうことを気にしていたら彼女の本は読めない)
私もこうやって、毎日食欲不振だ好き嫌いだって言っているが、幽鬼のように痩せ細りはしないし、なんなら昨日は体重が基準値より3キロ増えてた。
今朝、何でもない顔で基準値に戻っていたが、なんやねん、お前って気分ではある。
まあ、結局、毎日鳥の餌的に、ちょこちょこつまむお菓子(チョコレート効果2枚程度)や、アイスティー(無糖)で腹を膨らまして、胃を悪くしているんだろうなー。
吸収も排泄もうまくいっていない気がする。
生理が定期的に来なくなって、漫然とした浮腫がある。
ああ、錠剤でご飯済ませられないかなー(中島梓もよく言ってたな)。
好物は?
「なんなら食べれるの?」
夏、ぐったりしている私に、北やら北やら北やらが聞く。
「冷たくてあっさりしていて栄養の摂れる物」
「なんだったら食えそう?」
「刺身?」
そう、私は刺身が好きだ。
最後の晩餐、何が食いたいと聞かれれば、「刺身」と答えるだろう。
「刺身買いに行こう」
んー…だるい。
「食べたいんでしょ?」
着替えてまでは…
「俺が選んだの何でもいいの?」
私の好みに合えば…
「……食べる気、ある?」
これが私の面倒なタチで、なまじ叔父が漁師であったため、魚にはうるさい。
北は、「冷たい料理」全般興味がないから、刺身選びは適当になる。
自分で買いに行きたい。
しかし、出かけたら体がしんどくて、食欲もなくなる。
実際、この夏も、何回も北に鮮魚コーナーで
「刺身買っていく?」
と聞かれたが、このあと帰って片付けしてシャワーしてスキンケアして…など考えると、
「(面倒だから)いらない」
となってしまう。
そして、前々から思っていたが、私は「刺身」が好きなのだろうか。
いつも買い物かごに入っている物
これまた中島梓の本からの適当な引用で、さらに中島梓が東海林さだおの文章から引用していた部分(なんだかもうよくわからない)。
的な文章があるのだが、私は白菜は、冬で特売になっているときか、「鍋」したいって時くらいしか買わない。
味付けたこってのは、商品自体知らん。
私の買い物かごにいつも入っているもの。
ヨーグルト
豆乳
冷凍イチゴ
バナナ
えのき
買い物メモにも常にあるこれら。
そして、定期的に、
わさび
がある。
それも大容量の。
「刺激物だから」
と、子供の頃禁止されていた「わさび」「からし」を、いくつで解禁されたかよく覚えてないが、私は「わさび」を偏愛する。
刺身、寿司、蕎麦、鳥ハム、冷たい茶碗蒸し(卵豆腐)、豚しゃぶ、ステーキ、ドレッシング、なんでもわさびをつける。
通常の大きさのわさびなら2回で使い切る自信がある。
イキのいい鰯や鯵の刺身は、ショウガにアサツキで食べたいが、それ以外は全て「常軌を逸した量のわさび」を乗せる。
なんの本か忘れたが、イギリスの朝ご飯のトーストってのは、とっても薄く切られてるそうだが、それはトーストが「主食」でなくて、あくまでも「ジャム」「チーズ」をのっける台にすぎないって読んだ。
そう。
私にとって、刺身や寿司は、おおっぴらに「わさびが食べられる」装置でしかない。
激辛好きも…
大体が、まだ激辛ブームなんて来る前から、「辛いもの」が好きだった。
わが家は病的に「薄味」な家庭料理を出す家だったので(腎臓病に高血圧から狭心症の人がいたので)、「塩辛い」料理は今も苦手。
「唐辛子」「こしょう」「辛子」「わさび」、こういったものが大好きだ。
しかし、特に「唐辛子」は、年を取るごとに胃に負担があって、最近は1キロを半年くらいのペースでしか消費しなくなった。
私の家には、おおつきちひろの「辛いレシピ! 超おいしい!」というわかりやすいタイトルの本があるが、この本は大変素敵だ。
スペインにお住まいだった著者の、異国めいた料理が、すべて「激辛」。
ちょっとしたつまみからしっかりしたメイン料理まで、全部辛い。
図書館で借りて、すぐに自分でも購入したかったが、絶版。
一時は中古価格、26000円!
さすがに買えず、再版か中古価格が落ち着くのを待って、古本が定価と同じ価格になったとき購入。
唐辛子が主な辛みだが、他の香辛料もたっぷり出てくる。
わさびのことを「冷たい辛み」、と書いてある。
正直、この一文で買った本である。
作ったことのある料理は、「エビの炒め焼き」だけ。
うん、アヒージョね。
あー、明日は何食べたらいいなかなぁ。
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