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#企画
掌編小説 『十年後の未来予想図』
次に書く小説のために、デスクに積み上げた資料の整理をしていると、スーツケースから無造作に取り出した資料の束から一冊のノートがはみ出しているのが見えた。
雑誌の切り抜きなどをコラージュしたノートの表紙を見ただけで、それがいつ頃使っていたものかはおおよそ見当がつく。
そのノートは東京で二度目のオリンピックが開かれた年に使い始めたものだった。
「五年後、十年後の理想」という内容に沿って短い文章
エッセイ)五年後、十年後の理想
フォローしてる“紅茶と蜂蜜”(キャベツ)さん
が、理想の5年、10年後の姿を書こうって企画をやっていて、これを書こうとしたんだけど、40歳を超えたおじさんに理想の未来って言われても、浮かんで来るのは、コロナ前の暮らしか、あまりにも現実離れした話の2つしか浮かばなかった。
流石に現状のどこにも行けない生活が5年も10年も続いたら、かなりまいっているんだろうけど、
来年、再来年あたりには、コロナ前の