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Shibakawaの楽天イーグルス2016観戦記Vol.1

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楽天イーグルスの2016年戦い(オープン戦を含む)60試合をゲームレビューしていきます。
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2016年6月の記事一覧

楽天イーグルス選手の怪我・故障履歴 (2016年以降) ※2018年11月9日更新済み

表にまとめました。2018年11月9日更新済み。
石原選手の右太もも裏痛を追加しました。

これを見れば、2016年以降の楽天選手の怪我・故障が一目瞭然になるように記事作成していきます。

なお、この記事は単体でも御購入できますが、「Shibakawaの楽天イーグルス観戦記〔2017前半戦〕」などのマガジンにも所収されています。

基本、スポーツ紙などの報道で報じられ、情報源が明確なもの。
故障っ

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【試合評】左打者必殺仕事人、ファイアーファイターのフル回転~2016年6月29日○楽天イーグルス5-3オリックス



内田2長打3打点。気温30度超えのタフなゲームをモノにする!!拭ったそばから滴り落ちる汗。気温30度超えという厳しい環境下、犬鷲ナインがスコア5-3でタフな試合をモノにしている。同日、4位・西武が3位・日本ハムに敗れて、遂に4位・西武とのゲーム差は1.5へ。週末、ライオンズを本拠地に迎え撃つ3連戦で4位浮上できる可能性が出てきた。

先手は楽天。初回、4安打1四球を集めて先発・釜田に3点をプレ

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【試合評】投打にツメの甘さを欠いた3時間2分の沖縄戦 ~2016年6月28日●楽天イーグルス2-3オリックス



奇跡のAクラスへ、勝ち続けるしかない楽天だったが・・・奇跡の逆襲Aクラスへ、楽天はとにかく勝ち続けるしかない状況にある。パリーグでは54年ぶり沖縄開催となったオリックス10回戦は終盤まで1点を争う接戦になったが、スコア2-3で敗れている。

勝てるチャンスが其処此処にあり、防げる失点も幾つかあったイーグルスが、投打でツメの甘さを欠いた。

6月に入り、本来の調子を取り戻してきた相手先発・西の好

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【試合評】 茂木流血。チームの命運を左右しかねない痛すぎる登録抹消劇~2016年6月26日●楽天イーグルス1-5ソフトバンク



茂木栄五郎、流血。登録抹消へ3年ぶり奇跡の逆襲Aクラスか、それとも3年連続Bクラスか。チームの命運を決定づけてしまいかねない、ファン落胆のアクシデントが発生した。

スコアE1-2H、5回表のことだった、無死1塁で1塁走者・本多が仕掛けた二盗時だ。2塁ベースカバーに入った茂木が足立の送球を受けた時、右手を走路に突く形になった。そこへ滑り込んできた本多の右足スパイクが入り、あわわ・・・の流血。そ

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ここがヘンだよ、楽天の中田翔対策。チーム戦略室は何してる?!  直近5年分の対戦データで明らかになった楽天バッテリー陣の誤りとは?!

3年ぶりのAクラス争いへ、いよいよ明日から楽天のマジでガチな77試合真剣勝負の火蓋が切って落とされる。

交流戦で息を吹き返した楽天は4位・西武とのゲーム差を3.0に詰め、獅子の尻尾を掴むのは、もはや時間の問題という好位置だ。しかし、プレーオフへ進むには、3位以内に入らなければならない。そうなのだ、我ら楽天は埼玉西武を相手とせず、真のライバルは3位に座るファイターズになる。

ところが、今シーズン

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3割30本30盗塁にUZR+30。クアトロスリーも夢ではない、楽天オコエ瑠偉の驚異的な守備力

現在、楽天戦で胸熱旋風を巻き起こしている背番号9、オコエ瑠偉。

5月29日の1軍再昇格以降の約3週間は、あまりにも濃密すぎた。「えっ? まだ1カ月足らずなの?」と感じている私のようなファンは、正直、多いかもしれない。乾いたスポンジのように貴重な経験を吸収し、濃縮な時間軸を一気に駆け抜けたオコエ。

打撃は山田哲人、守備は新庄剛志とイチロー、走塁では鈴木尚広を目標に掲げ、海外FA権取得を待たずに1

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【試合評】 逆襲の楽天、交流戦で再浮上。今後の命運を分ける価値大の5試合とは?!~2016年6月19日○楽天イーグルス5-3DeNA



今シーズン初の同一カード3連勝で交流戦を終える!!有終の美。交流戦最後のゲーム、イーグルスはスコア3-5で今季13度目の逆転勝利を飾り、今季初の同一カード3連勝を達成した。

楽天は交流戦成績を18試合11勝7敗、勝率.611の4位でフィニッシュ。パリーグではソフトバンク、ロッテに続く好成績で今季のインターリーグを終えている。

勝利投手は先発3登板目の戸村。5回3失点の粘投をみせると、6回は

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【試合評】 戦犯は足立祐一。信じられないサインで青山を炎上に導いた新人捕手の配球責任~2016年6月16日●楽天イーグルス7-10巨人



プロ1号2本含む4本塁打も、青山2試合連続の敗戦投手楽天は交流戦4カード連続の勝ち越しがかかったゲームをスコア7-10、今季14度目の逆転負けで落としている。

敗戦投手は青山。2試合連続になった。先発・美馬が4回降板となった点取り合戦、1点リードした8回に五番手としてマウンドに向かったが、坂本の逆転決勝2ランを含む6安打を集められ、致命的な4失点を奪われた。

楽天は4ホーマー含む8安打、巨

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なぜ防御率6.91に悪化したのか?  データで探る、楽天・松井裕樹の不振、その理由

昨年、高卒2年目にして背番号1が残した数値は、圧巻だった。

63試合に登板、防御率0.87、3勝2敗12ホールド33セーブ。34回あったセーブ機会での失敗は僅かに1だった。

リリーフ投手が1イニング以上を無安打無四死球で抑えたとき、クオリティリリーフ(QR)が記録される。昨年は1イニング以上投げたときの42.4%で記録されていた。

最終回、koboスタジアム宮城に流れた「Centuries」

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多くの楽天ファンが見逃している、今江敏晃の穴とは?!

FAで今江取った意味あるの?と感じている楽天ファンの皆様へ梨田楽天の誤算。その第1号は、総額6億円の3年契約でFA入団した今江敏晃の不振になる。

そのつまずきは、久米島キャンプ直前に左ヒラメ筋炎を発症したことから始まった。

シーズン入っても古巣ロッテ戦の死球(あのときバットを叩きつけて怒りを露わにした今江。当時は古巣相手に闘志満々と思ったが、今から思えば本人の危険察知能力が重大事を察知しての行

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【試合評】 藤田一也が魅せた今季2度目の快挙~2016年6月12日○楽天イーグルス4x-3広島



今シーズン3度目のサヨナラ勝利は2死無走者から!!延長11回裏、2死2,1塁のサヨナラ機だった。バッターボックスは9番・藤田。9回代打で途中出場した背番号6のサヨナラ打で、4時間8分の接戦に終止符を打っている。

マウンド上は中崎雄太だった。今季ここまで27試合で防御率1.59、2敗5ホールド13セーブと快投を続けるぽっちゃり右腕に対し、11回のイーグルス打線は僅か5球で三者凡退に切り伏せられ

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【試合評】 4+23の答えは、終盤奇跡の逆転勝ち!!  好投・釜田で見逃されがちな致命的課題点とは?!~2016年6月11日○楽天イーグルス2-1広島



4+23=終盤、奇跡の逆転勝ち!好投する先発投手を打線が見殺しにすることこそ、忸怩たる敗戦はない。広島2回戦も、そんな重苦しいゲーム展開で終盤まで進んでいたが、終盤にドラマが待っていた。

先発・釜田は8回途中1失点の好投。立ち上がり、3番・丸に上手く中前へ運ばれ先制点を許したが、失点は初回の1点のみ。2回以降、マウンドという孤独の城で丁寧な投球を武器に、赤ヘル勢の攻撃を散発3安打に抑える奮闘

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【試合評】 最後まで目が離せない3時間35分。交流戦2カード連続勝ち越し! ~2016年6月9日○楽天イーグルス3-2ヤクルト



内田靖人1軍昇格即スタメンで2安打1打点梅雨空に覆われた仙台地方。断続的に振り続く雨中のコボスタで、若い力が躍動した。

中でも光ったのは、当日1軍昇格した内田靖人の打棒だ。

即、8番サードで今季初出場し、2安打1打点。5回にその後の同点・逆転につながるチャンス拡大の二塁打は右翼線着弾のポテンヒットで、ライト雄平の後逸を誘うラッキーな長打になったが、翌6回にはしっかり捉えてみせた。2死3,1

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【試合評】 陶酔の開成山。満員御礼が舌鼓したエースの自己最速、躍動オコエの快記録~2016年6月7日○楽天イーグルス5-1ヤクルト



理想のかたちで地方球場の連敗を脱出楽天が5点以上取り、失点を2点以下に抑えての勝利は今季7度目。投打かみ合う理想の形で、2014年7月29日ソフトバンク戦(郡山)から始まった地方球場の連敗を、12でストップさせた。

投げてはエースの則本が8回1失点でハーラートップタイの6勝目。交流戦に入り2連勝で同防御率を0.53とした。これは交流戦で2試合以上先発した投手10人の中では、ロッテの石川歩の0

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