豊かな情報のなかで
今は携帯電話やインターネットを通してほとんどの情報にアクセスができる。これに気づいたとき、肩の荷が下りた。それは人の価値がどれほど博識であるかに依らなくなくなったことに、きっと安堵した。情報や知識はデバイスの中。使い方さえ学べば、いつでも誰でも取り出せる。
そうなら、私たちは何を見ているのだろう。
それは『情報を活用すること』なのかもしれない。豊かにある情報や知識に自分らしさを加えて、他者とどのように関わり合うのか。それは収集することに満たされた人間の自然な思考の流れのよう。新しいビジネスも斬新なサービスのアイディアも、そうした意識の表れであるのかもしれない。人は個に向き合い自身の荷物を下ろしても、また個の世界を飛び出し、他者や世界と繋がろうとする。
すでに多くの人が自分の強みや個性を生かして活動している。SNSにはたくさんの素敵なロールモデルもあり、みんながその表現を楽しんでいる。それは集めた情報や知識の実際への実践。具体的な自己成長や貢献が身近にもなってきているのかもしれない。
楽しそうに生きる人々の景色が映った。挑戦しながら、学び続けながら、他者と関わり成長しながら、共により良い未来を共有しようとしている姿。それはとても美しい。人は自身が体験した豊かさを他者にも分けたいと思うもの。喜びを共有し合おうとする豊かな世界が、やっと見えた。
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