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生きているの眼鏡

感情の居場所で目に映る世界の景色が変わっていく。そのときの気持ちや意識を向けている方向、それにより捉える景色が変わっていく。私たちは心が映し出す世界をまるで眺めているよう。

『生きている』の視点。

それはとても単純で明白で、私たちにとっては共通の視点。そして何かに行き詰まったとき、焦点がまた当たる場所でもある。そこへたどり着くと意識は大きく広がっていく。自分と他者とが同一になる。そう、共に生きる仲間だったと思い出すような。価値観の違いは当たり前。お互いがいるから、お互いが成長できる。詳細を取り沙汰したなら全体が失われるとわかる。それは細部にこだわっていたわだかまりを溶かしていく。そして、尖っていた何かも丸くなる。すべてがひとつになっていく。

『生きている』

その眼鏡で世界を見るとき自然になる。無理にコントロールしようとする気持ちは薄れ、そういうこともあるなと、そういうときもあるねと、受け入れをしていくよう。比べることも判断することも裁くことも無意味だったと思い出すのは、その尊さに気づくから。そのとき、まるで暖かな陽だまりの中に包まれる。柔らかな光に照らされ、本来の意識に戻って行く。





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