こびとたびにでる

野宿で旅をしてフィルム写真を撮る。旅や写真についてのこだわりや試行錯誤のお話をします。…

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野宿で旅をしてフィルム写真を撮る。旅や写真についてのこだわりや試行錯誤のお話をします。記事の内容に関するお問い合わせや質問はtwitter:@dwarfwalkaroundにてDMお願い致します。

マガジン

  • 現代のフィルム写真の楽しみ方

    デジタル全盛のこの時代でフィルム写真を楽しむための考え方やアイデアを記事にしたもの

  • モノクロフィルム写真の知識

    フィルム写真を始めて、一歩先に進もうとするときに役に立つかもしれない知識と技術のお話。モノクロフィルムや薬品、現像やプリント技術に関する記事はこちらからどうぞ。

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モノクロフィルムの違いと選び方

僕はモノクロフィルムで写真を撮っていて、現像もプリントも自分でひとつひとつ手作業で写真をつくっています。 最近は中国の若者を中心にフィルム写真のブームが来ているようで、日本の若い人もクラシックなフィルムカメラを首から下げていたり、写ルンですで写真を撮っているのを見かけることが多くなりました。 僕はそんなフィルム写真ブームとは全く関係のないタイミングで、気まぐれに写真素人の段階からフィルムでカメラデビューを果たし、暗室の教室に通ってアナログ写真を学んで現在に至ります。 今

    • フィルムカメラに向いていない被写体

      僕はカメラデビューをフィルムカメラで果たし、それ以来意地でもフィルムで写真を取り続けて来ました。 前回の記事では僕が使っているフィルムカメラとレンズのお話をしましたが、今回はそれに付随して、フィルムカメラで撮るのに向いていない被写体のお話をしようと思います。 フィルムカメラが苦手なものフィルムカメラはその特性上、暗所と動きもの、連写撮影が苦手です。 暗所 フィルムカメラは撮影するフィルムによって感度が固定されます。 そして、流通するフィルムの殆どはISO100〜400で

      • フィルム一眼、どうやって使い分けている?

        僕は普段から写真撮影はフィルムで行っていて、主に使うカメラは35mmフィルムの一眼レフが圧倒的に多いです。 一眼レフはメーカーごとに色々な見た目があって、レンズの種類も豊富なので、どのメーカーのどの機種を選べばいいか迷ってしまいますよね。 今回は、僕が使っているフィルム一眼レフの紹介がてら、どんな使い分けをしているのかというお話をしたいと思います。 使いたいレンズと機械式/電子式で選べ結論からお話しますと、僕の場合はメーカーのこだわりはなくて、すべて使いたいレンズを基準に

        • 引き伸ばし機を買い替えた

          僕が暗室でアナログ写真をプリントするようになって、今年で10年になります。 僕が使っている機材は、暗室を畳んだ方が一式ヤフオクに出品されたものがベースになっています。 自分の暗室を持つようになってから数えると8〜9年、プリント作業はずっとFUJIのB690という引き伸ばし機で行ってきました。 35mmフィルムから中判の6cm x 9cmサイズまでのプリントが可能な引き伸ばし機で、必要最小限ながらも基礎からプリントのノウハウを学ぶのにとても適した初心者にも優しい引き伸ばし機

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        記事

          自転車乗りこそ使え! VENTAPAK

          普段はアナログ写真に関連したお話が多いですが、今回は旅に関連したお話です。 というのも、最近使ってみてかなり気に入ったアイテムがあり、自分で使うのみならずこの良さを布教したいという思いに至ったので記事を書くことにしました。 VENTAPAKとはVENTAPAKという、リュックに取り付ける背面パッドのようなアイテム、これが最近僕の中でヒットしたアイテムです。 このアイテムの目的は単純で、VENTAPAKをリュックに取り付けることで、背中とリュックの間に空気が通る空間ができ

          自転車乗りこそ使え! VENTAPAK

          パックラフトには自転車よりもキックスケーター

          パックラフト x 自転車のスタイルをバイクラフトと呼ぶそうです。 このバイクラフトは、パックラフトをザックに入れて背負ったり自転車に括り付けて、川下りのスタートポイントまで自転車を漕ぎ、川に着いたらパックラフトに自転車を積んで川を下る、という川旅のスタイルです。 ですがこれ、実際は車である程度川の近くまで乗り付けて、車が入れない小道や林道を自転車で進んで、川を下った後車の場所まで数km〜10数km戻るために自転車を使っているのが実態のようです。 川下りという性質上、どれ

          パックラフトには自転車よりもキックスケーター

          パックラフトにループパッチを取り付ける

          昨年1年間パックラフトを乗ってみて、幾つか気になった点があったので、今年はそれらを改善してより快適な川旅をしたいと考えています。 パックラフトの船底には、座面に空気式の座布団状のシートがとりつけられていますが、脚を置くスペースは何もないので船底の布一枚ということになります。 水圧で押されてぶよぶよとたわんだり、底を擦るような浅瀬では船底越しに水中の石を踏んでしまったり、そのままの状態だとあまり快適な使い心地とは言い難い状態なので、多くの方はパックラフトの船底に合うサイズのエ

          パックラフトにループパッチを取り付ける

          川下りで転覆、その時何を思ったか

          去年、一昨年と夏にパックラフトのツアーに参加したあと、今年の3月頃に自分のパックラフトを購入し、川旅を始めました。 当初はのんびりゆったりツーリング目的で、写真を撮ったり川辺でキャンプしたりという想定でしたが、思いの外激流を攻めるのが楽しくなってしまい、そういった川を下るのも楽しむようになりました。 今回は、初めて激流で落水して、水中に放り出された瞬間に頭をよぎったこと、岸に上陸するまでに考えたこと、振り返って思った事のお話をします。 専門的な話をするつもりではないので

          川下りで転覆、その時何を思ったか

          川が”道”になったら、きっと旅はもっと面白くなる

          パックラフトを買いました。 自転車で旅をするようになって10年になります。 初めは日帰りだった旅はホテル泊になり、自由に過ごしたいという理由で素泊まり宿泊、時間にも場所にとらわれたくないからとテント泊を始め、どうせ寝るだけだからと今ではテントを放棄して星空の下にごろ寝の野宿旅と進化(退化?)をしてきました。 そもそも僕が旅をするようになったのは、住まいとスーパーとの往復の道に飽き、いつもと違う道を走るようになったことが発端です。 目的地は同じでも、一本曲がる道を変えただけ

          川が”道”になったら、きっと旅はもっと面白くなる

          2023年、フィルム写真とどう向き合うか

          年明け早々、サイバーグラフィックス社の一部銀塩製品の取り扱いを終了するアナウンスが流れた。 今後イルフォード、ケントメア製品はイルフォードジャパンから販売されると言うが、おそらく値上げは必至、あるいは製品によっては国内での取り扱いがされなくなる可能性も考えられる。 昨年末、ペンタックスよりフィルムカメラ製品のプロジェクトがアナウンスされた矢先の事。 いつからか、「フィルムは10年後にはなくなっている」などと言われるようになり、確かに数は減っているものの、今のところ値上げ

          2023年、フィルム写真とどう向き合うか

          RICOH XR500はどう使うべきカメラか

          フィルムの機械式一眼レフの中では比較的有名な機種の中に、XR500というカメラがあります。 RICOHが1978年に発売した機械式一眼レフで、上位機種XR-1の機能を削って廉価にしたファミリーカメラとして非常によく売れたカメラでした。 参考:RICOH IMAGING 当時よく売れたことから、現在でも中古市場でよく見かけるカメラですが、果たしてこれは現代でどう使うべきカメラなのか、他機種と比較した時の利点と欠点、実際に使って感じた感想を交えて考えていきます。 XR500の

          RICOH XR500はどう使うべきカメラか

          GX100とQ20Ⅱでスナップをする

          普段モノクロフィルムで写真を撮っている僕、デジカメで撮った写真の行き場がないのでここで消化させてください。 GX100というコンデジとQ20Ⅱという小型のストロボを買いました。 機材紹介やレビューは専門ではないので詳細は割愛しますが、GX100はRICOHの2008年製のコンデジで、Q20ⅡはLightPix Labsの2020年に発売されたストロボです。 普段はモノクロフィルムでの写真をメインとしているわけですが、フィルムで写真を撮るというのはなかなか神経を使うと言いま

          GX100とQ20Ⅱでスナップをする

          CREATOR 35mm f2で撮るモノクロフィルム写真

          中一光学のCREATOR 35mm f2というレンズを使ってモノクロフィルムで写真を撮りました。 レンズの使用感についてはこちらの記事を参照。 今回は数種類のフィルムを使って試し撮りをしています。 購入後、割と高頻度であちこちに持ち出して使っていましたが、現像するのが遅くなりフィルムを溜め込んだ状態でした。 しかしその分、いろんな場面で撮影をしたのでこのレンズの使い方や特徴がわかるかと思います。 フィルム:上海GP3 400 現像液:Xtol こちらのフィルムはそもそも

          CREATOR 35mm f2で撮るモノクロフィルム写真

          僕の大好きなレンズ SIGMA 24-105mm F4 DG OS HSM

          SIGMA 24-105mm F4 DG OS HSM というレンズが好きです。 SIGMAのArtラインと呼ばれるレンズのひとつで、フルサイズ対応のズームレンズです。 絞り解放値f4という値は、僕の感覚からすると特別明るいとは思いませんが、だからと言って暗くもなく、実用的な明るさ、という印象です。 数値上の明るい暗いよりも、無理なく堅実な画質を目指した結果f4に落ち着いたのだろうな、と思っています。 広角24mmから中望遠105mmまでという画角は、普段使いするには不足

          僕の大好きなレンズ SIGMA 24-105mm F4 DG OS HSM

          メスティンで作る炊き込みチャーハン

          自転車で旅をするときに、昼食や夕食のメインでよくチャーハンを作ります。 正確にはチャーハン味の炊き込みご飯というか、そういう感じのものです。 今回は、新しくAir Stove Largeという携帯式アウトドア用ストーブを手に入れたので、その試用も兼ねて、僕がいつも作る炊き込みチャーハンの作り方を紹介します。 クッカーキット一式はこのケースにすべて収まっています。 メスティン、ケース共に100円均一で売っていたもの。 メスティンはAmazonでよく見るサイズのメスティンより

          メスティンで作る炊き込みチャーハン

          CREATOR 35mm f2の使用感がすごく良かった話

          最近中一光学のCREATOR 35mm f2というレンズを中古で入手しました。 このレンズをフィルムカメラで使っていて、まだフィルム1本分撮りきっていないので作例を出すことができないのですが、個人的にとても使用感が良かったと感じたので、このレンズを手に入れるに至った経緯と併せてお話をしたいと思います。 35mmは苦手なレンズはじめにお話ししておくと、僕は35mmという画角の単焦点レンズが一番苦手です。 フィルムカメラ前提でお話をさせていただくと、35mm単焦点というレン

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