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僕の大好きなレンズ SIGMA 24-105mm F4 DG OS HSM

SIGMA 24-105mm F4 DG OS HSM というレンズが好きです。
SIGMAのArtラインと呼ばれるレンズのひとつで、フルサイズ対応のズームレンズです。

絞り解放値f4という値は、僕の感覚からすると特別明るいとは思いませんが、だからと言って暗くもなく、実用的な明るさ、という印象です。
数値上の明るい暗いよりも、無理なく堅実な画質を目指した結果f4に落ち着いたのだろうな、と思っています。

広角24mmから中望遠105mmまでという画角は、普段使いするには不足がなく、全域で通してf4という絞り値も、最短撮影距離が45cmという点も、どれも使いやすく気に入っているポイントです。


僕はこのレンズを、minolta α507siというフィルムカメラで使っています。
フルサイズ対応のレンズということは、35mmフィルム一眼のイメージサークルもカバーするので、こういった使い方が可能になります。
惜しくもAFは対応せず、手動でのフォーカスのみとなりますが、使い勝手が悪いと思ったことはありません。

このレンズを手に入れてから、かなりの本数のフィルムをこのカメラとレンズの組み合わせで撮りました。
カメラにはバッテリーグリップを取り付けていて、レンズとの組み合わせも相まってかなりのサイズ、重さになります。携帯性はよくありません。
ストラップを付けてはいるものの、首から下げて散歩しながら撮影、なんて気軽な撮影には向きません。
「今日はここで撮るぞ」という明確な目標を持って、ぐっと撮影に集中するときに使います。

α507siが発売された時期のレンズと比べればSIGMA 24-105mm F4 DG OS HSMはかなり新しい年式のレンズです。
デジタル用に設計されたレンズなだけあって、非常にシャープな描写です。
僕は流行りの”エモい写真”とか”ノスタルジーな写真”を撮るためにフィルム写真をやっているわけではなく、どちらかと言えばシャープな画質の現代的な写真の方が好きなので、自分の好きな質感の写真をフィルムでどう表現するか、ということに挑戦するにあたって、このレンズは欠かせないものとなっています。


しかし、やはりα507siとSIGMA 24-105mm F4 DG OS HSMの組み合わせは大きくて重い!
気軽に持ち運べないので、行き先や荷物の量によっては泣く泣く別のカメラを選らばざるを得ないことも何度かありました。
それに、α507siはちょっと耐久力に心配があって、野外でハードに使うには外装のプラスチックがすこし薄くて不安が残るカメラです。
もっと丈夫なカメラで、もっと気軽にこのレンズを使いたい、と思っていたのですが、最近とうとう我慢が出来なくなり、新しくもう一本買い足してしまいました。

Nikon Fマウント用のSIGMA 24-105mm F4 DG OS HSMを買い足しました。
カメラはNikon F90X、別のレンズをつけて使っていたカメラですが、手に取った瞬間にわかるカメラの丈夫さに惚れ込み、どうしてもF90XでSIGMA 24-105mm F4 DG OS HSMを使いたくなってしまったのです。

SIGMA 24-105mm F4 DG OS HSMはNikonのレンズで言うところのGレンズ相当の機能を有しているようですが、F90XはGレンズには完全に対応していないため、このレンズではプログラムオートとシャッタースピード優先モードしか使えません。マニュアルと絞り優先は×。
でも、シャッタースピード優先でファインダーをのぞきながらダイヤルを回して、希望の絞り値になるまでシャッタースピードを動かせば実質絞り優先として使えるので、あまり不自由さは感じていません。
α507siでは非対応だったオートフォーカスに対応しており、非常に静かにピントをスッと合わせてくれるのが気持ちいいです。古いカメラばかり使っているので、オートフォーカスと言えばジーコージーコー言うものばかりだと思っていたので、静かにスッと動くこのレンズは尚の事使っていて気持ちがいいです。
α507siと比べるとF90Xの方がすこし高さが抑えられて軽く(それでも重い方ではありますが)なったことで、スリングバッグに入れて持ち運べるサイズになりました。
今まで持っていくことができなかった場面でも、もう諦めずに済みます。どこへでも持っていけるようになりました。

このレンズはもう一本欲しい、と思ったのはこのSIGMA 24-105mm F4 DG OS HSMが初めてです。
サードパーティー製のレンズだからこそ、マウント違いで同じレンズを手に入れられるので、その点においてもSIGMAのレンズを選んでよかったなと思っています。大満足しています。
しっかりしたライティングを組んで撮る室内用ではα507si、野外で撮り回る用にF90Xと、場面で使い分けながらSIGMA 24-105mm F4 DG OS HSMを堪能しようと思っています。
特別目立ったスペックでも、個性的な画づくりをするわけでもない一見普通のズームレンズですが、扱いやすく堅実な使用感と描写の24-105mm F4 DG OS HSM。僕はこのレンズが大好きです。

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