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オリジナル小説「アスタラビスタ」

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人を殺めようとした紅羽を止めたのは、憑依者と呼ばれる特殊体質の男だった。キャラが憑依し合うヴィジュアル小説!
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2022年4月の記事一覧

アスタラビスタ 9話 part1

アスタラビスタ 9話 part1

「おぉ!雅臣、戻ってきたか!」
 私たちが部屋を出てきて、すぐに声を上げたのは眞琴だった。隣には英莉もおり、No.3の和之、佐々木と話をしていた。その脇には怯えた顔をした清水と圭もいる。
「なんだ。お前たち来てたのか」
 清水と圭を見た雅臣は鼻で笑った。
「眞琴に捕まったんだよ」
 清水がそう答えると、圭が「助けてくれ、雅臣……」と顔を青くして呟いた。
「紅羽さんは薙刀ができるんだって

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アスタラビスタ 8話 part9 8話完結

アスタラビスタ 8話 part9 8話完結

「だが問題が一つ残ってる。雅臣」
 私とは対照的に、雅臣に対して彼は冷たい目を向けた。雅臣は「はい」と低い声で返事をして、その場に立ち直した。
「お前はNo.6に恨まれるようなことをしたの?」
 私は身を縮めた。話の流れが雅臣を責めるような方向へ、流れていってしまったような気がしたのだ。
「いいえ。常にランキング変動の、下からの脅威は感じていましたが、1度もナンバー戦を申し込まれたことはあ

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アスタラビスタ 8話 part8

アスタラビスタ 8話 part8

「はじめまして。紅羽さん」
 一つに束ねた髪は片側に寄せ、耳にはシルバーと赤いピアスをしている。優しい目でこちらを見る姿は神々しく、何か大きな力を感じた。
 なんて美しい人なのだろう。私は彼から目を離すことができなかった。
「憑依能力者組織へようこそ。私はこの組織を統括している、憑依者No.1の岸浦です。よろしく」

 私は大きな勘違いをしていた。組織のトップというから、てっきり年配の人間か

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アスタラビスタ 8話 part7

アスタラビスタ 8話 part7

「ここだ」
 それまで番号の振ってあった扉とは明らかに違い、組織のトップの部屋にふさわしい高級感のある、重たそうな扉だった。
「本当にいいのか……?」
 扉に手をかけた雅臣が、最後の確認のように尋ねてきた。
 今まで納得していたはずだったのに、私は最後の最後で心が揺らいだ。この一歩が、私の人生を大きく変えてしまう一歩になりはしないか、と。
「大丈夫です」
 私は自分の服の裾を掴み、俯い

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