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2拠点生活のススメ

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2021年1月の記事一覧

2拠点生活のススメ|第59回|徳島に思いを馳せて

緊急事態宣言発動から、約3週間、ずっと川西の家でひっそりと暮らしている。あまりテレビも見ないので、ともすればコロナの存在も忘れてしまいがちだったが、とある仕事をするに当たって、初めてのPCR検査を受けることになった。 ほとんど家を出ていないので、大丈夫とは思っていたが、それでもやはり結果が気になる。もし陽性だったら、自分だけのことで済まなくなる。 改めて、コロナの脅威を思い知らされることになった。 結果は陰性ということで、無事撮影の仕事も終わり、ほっと一息。ホッとしすぎ

2拠点生活のススメ|第58回|路地がスキ

路地がスキだ。 せせこましくて、雑然としているが、そこには人の匂いがあり、なんとも言えない安心感がある。そして、ネコに出会う確率が高い。猫にとってもきっと安心できる場所なんだと思う。 誰かが見ているテレビの音、晩ご飯の匂い、発泡スチロールに植えられたたくさんの植物、通りをただ眺めて座っている老人。そんなもののひとつひとつが、懐かしい記憶を呼び起こしてくれるようで、愛おしくなる。 ただ、よそ者にとっては、人の家の中に勝手に入っていくような気まずさもある。 住人の姿は見え

2拠点生活のススメ|第57回|もう肯定しかしない

誰にでも、コンプレックスのひとつぐらいはある。 ようは、嫌いな自分。 自己否定ばかりするのも良くないが、ちゃんとその否定する心と向き合うことも、大切なのだと知った。 否定する心を肯定する前にも書いた気がするが、社会に出てからというもの、自分の心の中に、楽天的な自分と、そうした自分を否定する自分の両方がずっと存在してきた。 新しいことにチャレンジしたり、冒険するのは楽天的な自分。ただそんなとき必ず失敗したらどうするのとか、お金も無いくせにとか、嫌なことを言ってくる自分が

2拠点生活のススメ|第56回|肩書きという鎧ならいらない

最近は、見慣れない肩書きに出会うことが多くなった。 CEOにはじまり、CMOとかCTOとか、もうついていけない。またコミュニケーションデザイナーやソーシャルプロデューサーなどなど、何する人か余計に分からなくなる肩書きの人にも良く出会う。専門職になればなるほど、聞き慣れないものが増えている気がする。 もう、ややこしいので止めてよと思う反面、こうした良く知らない肩書きに出会うと、萎縮してしまう自分が居る。知らないのは自分だけなのではないか。恥ずかしくて、肩書きについて聞けない

2拠点生活のススメ|第55回|まぶたの裏に見える光の謎

毎朝の座禅で、目を閉じているとまぶたの裏に群青色の鮮やかな光が現れることがある。 窓から差し込む光が関係しているものと思っていたのだが、見える日もあれば、全く見えない日もある。また、群青から黄色の光に変化していくときもある。 すごく綺麗で印象的なので、気持ちいいぐらいにしか思っていなかったのだが、ひょっとしてこれは何か意味のあることかもと思い、ネットで検索してみた。 すると、驚いたことに出てくる出てくる。これは自分だけの現象ではないようだ。 今日のnoteは、そんなま

2拠点生活のススメ|第54回|思い込みという狂気

毎朝のんでいるカップスープが無くなったので、業務スーパーで30袋入りの箱を買ってきた。 朝いつものようにお湯を注ぐと、なにか違和感が。出来上がったポタージュスープの色がいつもと違い、変色しているような気がする。 あれ、不良品? 古くて品質の悪い物を買わされた、とっさにそう思った。えー、箱買いしたのに最悪・・・。 店にすぐ文句の電話をしそうになったが、そのとき昔の嫌な記憶が甦る。 一旦落ち着こう。 そっと匂いを嗅いでみる・・・異臭は無し・・・ 恐る恐る飲んでみると、

2拠点生活のススメ|第53回|やる気スイッチの入れ方

コロナ禍で自由になる時間が増えたのはいいが、ともすれば無駄な時間をダラダラと過ごしてしまうことがある。 あれやろう、これやろうと頭で考えてはいても、時間があればあるほど、なかなか行動に移せなかったりもする。 そんなとき、自分のやる気スイッチのありかを知っていれば、鬼に金棒。 例えばコーヒーを飲むとスイッチが入るとか、軽い体操をするとスイッチが入るとか、いろいろ試してみたりもするけれど、入ったり、入らなかったり、何をしてもダメだったりもする。 二日酔いでやる気がしないと

2拠点生活のススメ|第52回|体裁だけの形容詞なんていらない

形容詞とは、物事の状態や性質が「どのようであるか」を表現する言葉。でも本当の意味で「どのようであるか」を表現していないことも多い気がする。 綺麗な海とか、カワイイ猫とかといった表現で一体何が伝わっているのか。 最近、そうした真意の伝わらない形容詞がSNSに散乱している気がする。そんな体裁だけの形容詞なんて要らないんじゃ無いか・・・。 自分への反省も込めて、今日のnoteは、そんな形容詞について考えてみた。 形容詞①:「楽しい」自分のnoteを振り返ってみても、この「楽

2拠点生活のススメ|第51回|理想の住まいを妄想する

この年になって新しく家を建てるような財力は到底無いけれど、これからの人生を過ごす憧れの家のイメージは持っている。 年を取ると、外に出ていくこともだんだん少なくなるだろうし、家の中で過ごすことが飽きずに楽しめる、そんな家が理想。 今日のnoteは、そんなイボンヌの空想世界にお付き合いください。 たくさん居場所がある家家を各部屋で仕切るのでは無く。繋がっていながらも、いろんな居場所がある。例えば、コーヒーを飲みながら外を見るのが気持ちいいコーナーとか、寝転びながら本を読める

2拠点生活のススメ|第50回|進化なのか、それとも老化なのか!?

自分より若い世代の後輩に、イボンヌさんって、流木いじって、オーディオが趣味なんて、おじいちゃんやん・・・と言われたことがある。 そうか、自分では楽しいからやっているつもりだが、若者から見れば、確かに年寄りくさい趣味に見えるものかもと、妙に納得した。 2拠点生活を始めて、暮らしそのものを楽しめるようになって、自分としては新しい自分を発見したかのような思いがあったのだけれど、これって案外、客観的に見れば、年を取ったからということなのかも知れない。 進化なのか、老化なのか、そ

2拠点生活のススメ|第49回|自由であること

子どもの頃から、「自由」なものに、憧れを感じていた。 空を飛ぶ鳥だったり、好きな絵を描いて暮らすアーティストだったり。 けれど、人生50も過ぎると、その裏にある不自由さもいっぱい知っている。 それでも、なお「自由」に憧れを感じるのは、何故なんだろう。 今日のnoteは、そんな「自由」について考えてみた。 初めての自由で味わった挫折決められたことを淡々とやるというのが、子ども頃から苦手だ。ドリルを毎日やるとか、絵日記をつけるとか、そういうのがとにかく苦手だった。 あ

2拠点生活のススメ|第48回|空がキレイに見えるとき

今年は寒いせいもあるのだろうか、やけに空がキレイに見える。 例え、雲に覆われていても、そこにあるのはモノトーンではなく、微妙な色が複雑に混じり合った世界。特に朝は、刻々と変化していく色と光のショーに魅了される 最近、やたらと空を見上げることが多くなった気がする。 これって、何か精神的な理由なのか、それとも何かの暗示なのだろうか?・・・。 空がキレイに見える条件仕事でたまに空撮するときがある。「今日はガスっていてダメ」というように、例え快晴でも、景色がぼやけて見える日が

2拠点生活のススメ|第47回|くたくたキャベツのダルカレー

先日、銭湯の帰りに久しぶりにスパイス屋に寄った。 そこは路地の先にある倉庫のような建物。近づくだけでスパイスの香りが漂ってくる。ただ店としての表示が無いので、とても分かりにくい。 https://sartajfoods.jp/jp 殺風景な入り口を入り、階段を上ると中の見えない扉があって、そこを開けるといきなりスパイスが並んだ棚が見える。 何度か来てるから、知ってるけど、初めのときは緊張した。スパイス店の扉とは到底思えないし、中も見えないので、怖すぎる。 入るとそこ

2拠点生活のススメ|第46回|いい音と暮らす

いい音というのは、人によって感じ方が全然違う。 高いワインが必ずしも自分の好みに合うとは限らないように、高価なステレオ装置の放つ音が、絶対的にいい音という訳でも無い。自分にとってのいい音を見つけるのが一番大事なのだが、それがなかなか難しい。 ただ暮らしの中にいい音があるだけで、暮らしは何倍も潤う。 今日のnoteは、そんないい音と暮らしについて考えてみた 居心地のいい音とは解像度が高く、研ぎ澄まされた音。パッと聞くとすごくいい音に聞こえるのだが、一つ一つの音の鮮明さに