2拠点生活のススメ|第57回|もう肯定しかしない

誰にでも、コンプレックスのひとつぐらいはある。

ようは、嫌いな自分。

自己否定ばかりするのも良くないが、ちゃんとその否定する心と向き合うことも、大切なのだと知った。


否定する心を肯定する

前にも書いた気がするが、社会に出てからというもの、自分の心の中に、楽天的な自分と、そうした自分を否定する自分の両方がずっと存在してきた。

新しいことにチャレンジしたり、冒険するのは楽天的な自分。ただそんなとき必ず失敗したらどうするのとか、お金も無いくせにとか、嫌なことを言ってくる自分が現れる。

ずっと、楽天的な自分を活かしてやりたいと思って生きてきたのだが、もう一人の自分が吐き出す正論を無視することはできなかったのだ。

だから、心の底から楽しめない。羽目を外してはしゃぐことに、どこか後ろめたさを感じてきた。そうした自分がずっと嫌いだった。

自分で自分を信頼できていないから、もう一人の自分が出てくる。そのことには気が付かない振りを続けてきたような気がする。

転機となったのは、否定的な自分を押し切って、2拠点生活を始めたことだった。

否定する自分の存在を認め、言いたいことを全部言わせてみた。確かに黙って聞いているのはかなり辛かったが、人間ずっと否定的なことを言い続けることはできないものだと知った。やがて次第に声が小さくなり、存在自体が薄れていった。

揺るがない自分に、もう一人の自分が根負けしたのかも知れない。

抽象的な表現で分かりにくいかも知れないが、避けるのではなく、向き合うことででしか解決しないことがあるのだ。


もう肯定しか無い

楽天的で、天真爛漫な自分は、いろんなパワーを秘めているのだが、傷つきやすく、心折れやすい。だから、貴重品のように大切に扱ってやらないといけない。

そうすることで、自分はもっと強くなれる。

60才まであと1年、これを区切りに、天真爛漫な自分をとことん好きなように暴れさせてやりたいと思っている。

これまでの自分を越えていくためには、今までの自分の常識は全部捨てなきゃダメだと思うようになった。

積み上げてきたもので、勝負しても勝てねぇよ
積み上げてきたものと、勝負しなきゃ勝てねえよ
何度でも立ち止まって
また何度でも走り始めればいい
必要なのは走り続けることじゃない
走り始め続けることだ

これは、竹原ピストルの曲「オールドルーキー」にでてくる言葉。まさに自分もオールドルーキーとして、これからは、幾ら躓いても走り始め続けたいと思う。


天真爛漫な自分に、聖域無しの自由を与えてやりたい。

何があっても自分を信じていこう。もう充分、信頼に値する。


ここから先は、もう肯定しかしない。

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