星野源『働く男』
星野源『働く男』を読んだ。
なぜ彼が人気なのか分析したくて。
星野源インサイトとしては、星野源自身はオタクで才能あるかもだけど、発信メッセージのレベルは浅いので、消費側は情報感度低め、マスと距離置きたいけどまだ踏み込めていない人なのではと思った。
#機動戦士ガンダム くらいは嗜んでるけど、#伝説巨神イデオン は知らない、#無敵超人ザンボット3 はもっと知らない、くらいの、サブカルをファッションと気取りたいレベルの人な感じかな。。
決して悪口ではない。むしろそれくらいの層じゃないとマスヒットは狙えないから。
そんな星野源信者には、一周回って#無印良品 のカレーをオススメしたい。
あれはアンチ資本主義、消費社会を一周してザ・資本主義を象徴する商品だから。
以下、本書で#映画評論 と#ショートストーリー から星野源のクリエイターとしての自意識を分析しつつ、#ピース #又吉 との対談で印象的なワードを拾った。
【映画評論】
#ルドアンドクルシ
まわりを犠牲にしてしながら#自己実現 を諦めないメキシコの片隅と東京の自分がつながる、つまり#つながり方 について意識。
#ハートロッカー
アメリカ万歳、アメリカは馬鹿、アメリカは馬鹿だけど万歳、のどれでもない映画。
「わからない、なんで俺はこうなんだろうな。わからないよ」というセリフに惹かれている、つまり#わからない ことについて意識。
#プレシャス
#真面目なのかふざけてるのかわからない表現は適当には作れない #どんなに辛い現実の中にも #ユーモアや笑いが隠されている #いい人生だったかどうかはそれをどれだけ見つけられるかにかかってる #幸せかどうかは自分が決める という意識。
#パリ20区 、僕たちのクラス
#価値観や感情のぶつかり合い に敏感。
#ザ・ロード
#デートに向く映画などない #現実はクソ #でもここではないどこかに行ってもクソ という意識
#ペルシャ猫を誰も知らない
#不幸だから幸せの歌の力が発揮される
#理想的な幸せ は、#今現在ある不幸 をより浮き彫りにする
#簡単に夢が実現することは不幸なこと という意識
#シングルマン
#愛する者を失った人生に意味はあるのか
#笑えればそれでいい
#英国王のスピーチ
#吃音 に悩む#ジョージ6世 、#ドイツ戦 に向けスピーチ
#プレッシャー のなかでの発言
#アメイジング・グレイス
#歌で政治や社会は変えられない が一人の人間、究極的には#自分は変えられる かもしれない
#復讐捜査線
整ったものを作るより#やりたいこと を#徹底的にやりたい
#ミケランジェロの暗号
#本物か偽物か 、#敵か味方か より#面白さ
#カンパニーメン
#サラリーマン を#リストラ された後の話
#フィフティ・フィフティ
#ガン患者 の話
#アニマル・キングダム
#幸せ とは何か
#ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち
#ダンス という#非言語コミュニケーション について
#アーティスト
#トーキー映画 移行の時代に#モノクロサイレント映画 へ回帰する話
#洒落た表現 について
【映画評論まとめ】
長くなったが、要は、人とのつながりや幸せとは何なのか、時に人とぶつかりながら模索し、最終的には自分がやりたいことを出来れば、笑えればそれでいいと開き直るも、途中で犯罪や病気などのダークサイドに惹かれそうになり、でも最後は言葉以外の、ものづくりやダンス、無声映画など非言語的コミュニケーションの可能性を探りつつ現在に至るという星野源の無意識がわかる。
【ショートストーリー:急須】
お気に入りの急須を割ってしまい同じ物を買いに行く話。
思ったのは、#資本主義 から距離を置きたいと思っているがその自意識ですらただの#ファッション であるという自意識を(おそらく本人は自覚的に)笑ってやり過ごしたいという精神分析ができると思う
【又吉との対談】
#お金がすべてじゃない けど、#働いた対価 がもらえるのがいい
#お金が発生しなくてもやる けど、発生する方が難しい
#好きなことだけやる大会 ならいくらでもできるけど、視聴者や読者がいてその人からお金をもらうのは逃げ場がない
#アングラ より#メジャー の方が上と思われているが作る側では逆、アングラの方が面白いことをやっている意識がある
#エンタメ業界 ではコンテンツの中身より戦略や売り方が重要視されるが、#好き や#面白い をいかに消さずに儲けるかを追求したい
#相手 のことを考えながら、相手の利益のために作品を届けるのは難しい
#人見知り とはコミュニケーションをとる努力をしない人間のことを言うので恥ずかしい