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廃材置場

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詩など。
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孤独な夜

孤独な夜

一人、空を見上げる。君が笑う。

明日、公園で遊ぶ。「友達と約束したんだ」

僕ら、大人になる。いつかは分かってた。

ワイン片手に世界旅行。きっと楽しいよ。

そうしてまた、大人になって。

貴女が1番<1-1>

貴女が1番<1-1>

 この街一番の繁華街であり、年中シャッター街の続く商店街の真ん中、大きく描かれた太陽の絵の描かれたシャッターを背凭れに寄りかかる彼女に会釈をする。こちらに気づいたようで、『厄介者が来た』とでも言いたげに顔を顰める。
 私は軽く現在の状況説明をする。

「ごめん、今日は無理そうだ」

 私の足は少し震えていた。
 そしたら、ひどく傲慢な彼女は、笑って、

「あら、いつもに増してずいぶん弱気ね。どうし

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もう一度、この空の下で

もう一度、この空の下で

お久しぶりです。

いかがお過ごしでしょうか。

私はいつも通りです。

もう一度、この空の下で笑えたらなぁなんで思うのですけど、きっとそれは叶わなくて。

涙なんて出ないから他の人から見たらいつも通りなんですよね。

けれど、心はカッピカピに乾いていて。

そろそろ潤いが欲しいと思うこの頃です。

あの頃は楽しかったなぁ。

皆生き生きとしていて、私も影響を受けて人生一番で頑張っていたと思います

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いつかの。

いつかの。

進まない世界
正解を探す
自我はもう無い
本能は中学に捨ててきた
周りの反応ばかり気にして
最後は自分が一番

進まない世界
正解を探す
席がまた遠くなった
それだけで心が空っぽになった
自分の事を考えない
また今日が終わる

進まない世界
正解を探す
異端者は恵まれない
進んでなりたくはない
けれどその先で彼女は待つ
時は流れ忘れ行く

進まない世界
正解を探す
ふと思い出すと泣いてしまう
布団

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厭世

厭世

彼女は荒野に放り出された。

果たして生きていけるのか。

これは彼女とそのセカイの話。

全部終わりにした後で彼女の残した手記。

手に余る夢を抱えて死んだ猿の歌。

心が泣いたその夜に君は何を思ふ。

さよならと厭世で君は言ふ。

中途半端なセカイは脆く、簡単に砕ける。

当たり前。

思い届かず戦場で散った彼と。

黄色い鳥には成れましたか。

私は今も青く輝いています。

この真っ白な放送

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孤毒

孤毒

アトリエから贈る。独り。孤毒。友達と一緒にいる時もどこか壁を感じ、うまく口から言葉が出てこない。文字でならいくらでも言えるのに。泣きたくなる夜もあった。てか泣いた。私は創作をする。発表する。いわゆるいいねの欲しい乞食なのだけれど、もちろん素人の作るものが称賛されるわけでもなく、サラッと流されて終わり。そうしてまた皆は別の話題に移る。自分の知っている話題が来た。話せる。話題がある。ネタがある。けれど

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C

 君は、決して自分の気持ちで誰かを傷つけようとしてる訳じゃない。君は、もともと小さな存在だったね。でもたった一人で頑張ってた。それが、だんだん身を結んで大きくなっていった。大人たちは皆、君の努力を「無駄なことだ」「意味が無いからやめろ」などど行って攻撃していたけど、別に君が自身の意思で他人を攻撃してる訳じゃ無いんだよね。僕はそのこときちんと理解して君のそばにいたんだ。もちろん、僕だって100%被害

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設定投げるので誰か描いてください

設定投げるので誰か描いてください

-あらすじ-
チョークは黒板のことが好きだった。チョークは黒板に書けるように黒板に何でも言える一種の寛容さを気に入っていた。しかし、それは一方的な感情で、黒板は攻撃的なチョークのアプローチに嫌な感情を抱いていた(生理的に無理)。けれど、気の弱い黒板はチョークに何も言えずにいた。そこに黒板消しが現れる。黒板消しも黒板のことが好きで恋路を邪魔し、側から見て黒板をいじめてるようにしか見えないチョークを黒

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