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貧乏はあらゆる技芸の母である

突然ですが、私が現在住んでいるおうちは 

築30年ほどのアパートです。

築30年と聞くと古いと思われるかもしれませんが  

(いや、たしかに古いんだけど)

意外と見た目は小綺麗で

アパート名もシャレてます。

このおうちに引っ越してきたのが中学2年生のとき。

私はすごく嬉しくてワクワクした気持ちでした。

当時でも築20年ほどで全く新築でもなかったのに。  


なぜかと言うと、その前に住んでた家が

絵に描いたような貧乏なおうちだったからです。

まず、トイレは当たり前にボットントイレ。

私は引越し経験がそこそこ多いんですが

これまでボットントイレばかりだったので

私の中でのスタンダードはボットントイレです。

今のおうちは水洗洋式。なんならデラックス。

ウォシュレット付きなんてプレミアムですよ。

お風呂のお湯は太陽光パネルを利用しているので

晴れた日は問題ないけど、雨の日はお湯が出ない。

どんな寒い日でもシンクから出てくるのは真水。

洗濯機は二槽式なので今の全自動に比べ

手間がひとつ増えていました。

きっと、同世代の子のおうちはみんなとっくに  

全自動だっただろうな。

そしてどんな暑い日でもクーラーがないです。

エアコン設置するとブレーカーが落ちるし

そもそもエアコンをつけるという話になったことが

1度もなくて、ずっと扇風機で対応していました。

当時住んでいたところは風通しが良かったので

なんとか生きられましたが、この時代、酷暑で

クーラーなしでは本当に命が危険なので

真似しないでください⚠️

そして、なぜか家の鍵がなかった。

かけたこともなかった。

よく泥棒が来なかったもんです。

そうか!リスクを冒してまで盗る物がないからか。

これも真似しないでください、戸締りはしっかり。

他にもあげるとたくさんありますが

「衣・食・住」の「住」だけでも、こんなもんです。

それも昭和の話ではなく、平成中期以降の話です。



なぜ、急に10代の貧乏の話をしたかと言うと…。

ある友人との会話がきっかけで

色々考えることがあり

自分の中で整理をするために

ここに書いてみようと思いました。

ここから先は、愚痴も混ざりますし

貧乏がお金持ちに対して嫉妬むき出しの投稿に

なるかもしれません。それでもいいよという方は

見ていただけると嬉しいです。


その友人は、私と同じように

精神疾患を抱えており通院中です。

私からすると正直お金持ち。お父様はお医者さん。

小さい頃は、いくつも習い事をしていて

中学校は私立に通っていたそうです。

友人は、私より年上で現在結婚を考えています。

「主婦になったときのために節約法教えてね」と

何気ない会話の中で言われたことがあります。

私としてはどうやって節約しようというよりは

本能的に節約する術が備わっていたというか

標準装備だったんですよね。

でもこの子は私とは全然違う世界に住んでいると

そんなふうに思ったわけです。

少し潔癖症気味なところがあるようで

図書館で本を借りたり

古着も買えないと言っていました。

私なんて無料、もしくはかなり安く手に入るなら

全然そんなこと気にしないのに〜!と

やっぱり幼い頃からの環境が違えば

こうも変わってくるのかなと考え込みました。

もちろん、お金に困っていない環境でも

全然、誰が触ってるのか分からないものも

OK〜👍という方もいらっしゃいます。

ただ、この友人とは

他にもモヤモヤすることが多いので

どうも私の言い方がキツくなってしまいます。

(それで友人と言えるのかとも自分で思いますが)

そんな友人とのやりとりがきっかけで

「貧乏ってなんだろう?」と考えたり

昔のことを思い出したわけです。

習い事をいくつもしていたその子と

習い事はおろか塾さえ行ったこともない

私との差を感じました。

ネガティブになることもあるけれど

お金かかってないわりには

特に勉強に困ることもなく

ときには、私の字を見て「硬筆習ってた?」と

言ってもらえることがあり、ありがたいです。

習い事に投資した金額0円ですからね。

いろんな習い事したけどすぐ辞めたし

なにも役立っていないと友人が言っていました。

例えば、ピアノ習ってる人は多いけど

その中で音楽の道に本気で進む人はわずかです。

ただ、ピアノを習うことで大勢の前で演奏する

緊張に慣れることや、ひとつの事に集中するという

経験はとても貴重なものだと思います。

貧乏民からすると

今は役立っていないように見えても

小さい時から色んな経験ができ羨ましいです。

こんなこと言っても過去は変えられないし

昔、貧乏な生活を送っていたからこそ

貧乏慣れしてちょっとしたことでも

幸せを感じられたり

ここから生活レベルが落ちることはないなと

いいところもあるっちゃあります。


最後にもう一つだけ、モヤッとしたことを。

(どんだけモヤモヤしてるんだ私)

就労支援B型に通っているその友人が

「精神疾患で一般で働くよりB型作業所を

経て慣れてから一般に行く方がいいと思う」

このようなことを言っていました。

たしかに、私もそう思います。

精神疾患はすぐに良くなるものでもなく

長く付き合うものなので

徐々に時間を増やしたほうが心にもいいと。

一方で、B型の工賃はかなり安いです。

実家暮らし、パートナーがいる、障害者年金を

もらっているなどの福祉支援があれば

なんとかなるかもしれませんが

頼れる人もいない、生活保護を申請すると

親戚への扶養照会で知られたくないなど

様々な理由で、作業所ではなく

一般で働いたり、もしくは夜のお仕事や風俗で

本当はそこで働きたくないけど生活のために

働いている人もいるんじゃないかと思いました。

ここで、性格の悪い私が

「この子はお金に困ったことがないから

そんなぬるいこと言ってられんだよ」

とつぶやきました。

もちろん、本人には反論など一切しません。

面倒なことになりたくないし

思ったことをなんでも言うほど

お子ちゃまではないので。

ただ、モヤモヤが消えなかったので

noteという私の居場所になら

書いてもいいのではないかと思い書きました。


この記事で何を伝えたいかまとまりませんでしたが

自分の気持ちをありのまま書き出すことで

少しスッキリした気がします。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

来世は、お金持ちとまではいかなくても

お金に困らない暮らしをしたいですね(笑)



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