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手術が減少しても、死亡率に変化はない

コロナ禍でもがんの手術件数が減少しても、死亡率に変化はなかった。

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当コラムは、美容と健康に関心のあるすべてのビジネスパーソン、ご家族の健康を守るかた、自分の健康を第一に考えられるすべての方々へ最新科学に基づく健康情報を、わかりやすく、かつ科学的根拠をもってお届けします。

私の深い医学知識から生み出されるコラムを通じて、皆様の日々がさらに豊かになることを願っています。

現在の情報の海はフェイクニュースに満ちており、SNSやメディアが生み出す医療情報の迷宮から、皆様を導き出すことが私たちの使命です。

がんの手術は必要なのか


マハトマ・ガンジー氏は、「恐怖は、マラリアや黒熱病よりも恐ろしい病気である」と述べられました。マラリアや黒熱病は身体を侵しますが、恐怖は心を侵すのです。
「誰のための医療なのか」という問いに、私たち日本人はもっと疑問を抱くべきです。2020年のがんによる死亡数は約37万9400人でした。これに対し、前年は約38万300人であり、ほぼ変わらず、むしろ約900人の減少が見られました。 2020年と言えば、新型コロナウイルス感染症の拡大により、多くの方が病院への訪問を控えた年でした。がんの手術件数も、約半分に減少しました。 手術件数が減り、検査件数も減少したにも関わらず、がんによる死亡率は変わりませんでした。これはどのような意味を持つのでしょうか。

必要のない検査や手術が多く行われていたことを示唆しています。一部のメディアは、「検査を控えることで、手遅れになるがん患者が増える可能性がある」と報道していますが、「手遅れ」とは一体何なのでしょうか。多くの場合、「手術ができない状態」を指すのではないでしょうか。しかし、手術を受けたからといって、必ずしも治るわけではないのががんという病気です。 もちろん、命を救うために必要な手術は存在しますし、予防的に小さながんを見つける検査には一定の効果があります。

しかしながら、医師や病院のために行われている手術も少なくありません。医師にとっては手術件数が増えることが実績となり、病院には収入となります。手術の必要がない人にも、「今、手術をしないと手遅れになる」と言う方が、メリットが大きいのです。 手術をしてみたら、がんではなかったというケースもありますが、担当医は「早期発見だったから助かりましたね」と言います。患者さんは心から感謝するでしょう。しかし、「この影ががんです」と検査画像を見せられても、がんなのか、進行状況はどうか、医学の知識がなければわかりません。

そのため、多くの患者さんは、「がんです」と言われたら、簡単に医師に身を委ねてしまいます。 こんな状況はおかしいと思いませんか。医療者の責任は確かに大きいですが、患者さんも医療を過信しています。 自分の命と健康を守るべきは、自分自身です。医療も資本主義社会の一部であり、非常に大きな市場を占めています。

自分の命と健康を守るために医療を利用する必要がありますが、その中で迷子になってはいけません。 私のもとには、がん治療で名高い大病院で「末期がん」と診断された患者さんが相談に来ることがあります。本当に末期状態ならば手術でがんを全て取り除くことは不可能ですが、「今すぐ手術をしないと大変です」と言われたとのことです。 また、がんと診断されると、抗がん剤が投与されますが、これも疑問のある治療です。抗がん剤は細胞の分裂を止める作用がありますが、それはがん細胞だけでなく正常な細胞にも影響を及ぼします。再生能力が奪われれば、人は長生きできません。そんなに長生きできないのに、副作用のある抗がん剤治療を受ける意味はどこにあるのでしょうか。 日本人の2人に1人ががんになると言われていますが、医療経済においてこれほどの巨大なマーケットはありません。

私は、食事の管理こそが最も効果的ながんの予防法だと考えています。もちろん、すい臓がんのように悪性度の高いがんもありますが、大腸がんや乳がんなどは、食生活に気をつけることである程度予防可能です。しかしながら、そう言う医師は少ないでしょう。 不必要な医療で命を縮めることほど、無意味なことはありません。それを避けるためにも、現在の医療常識に疑問を持つことが大切だと思います。


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