「博士としてどう貢献できるのか?」意識することは、「博士な自分」を企業の中で確立することに繋がるよ【博士号もちアラサー主婦の独り言。】
「企業で働く際に『博士としてどう貢献できるのか?』常に意識してみよう!」という記事を、先日書きました。
上記の記事で書ききれなかったことを、これから企業就職を選ぶかもしれない博士学生さんや企業に就職したばかりの博士さんへの追加のエールとして、今日は綴ってみようと思います。
企業で働く上で「博士としてどう貢献できるのか?」を意識することは、「博士な自分と、周りの社員とで、どんな違いがあるのだろう?」と、自分自身の得意・不得意なところを探る作業でもあります。
指導する先輩社員が違えば、同じ仕事でも学べることは少し違うし、そもそも人の価値観や思考の深さ・広さは千差万別。みんなそれぞれが同じ仕事に取り組んだとしても、その仕事を終えるまでの時間や、仕事自体の完成度・重要とする観点は、人によって大なり小なり差があります。
その中で「自分はどう貢献できるか」意識してみると、「私は○○が得意で、▲▲は苦手だなぁ」と自然と気づきます。
例えば、博士修了直後に就職した会社で半年が経過したときに感じた、私自身の得意・不得意の一例はこんな感じ(🌟:スキル、(場面):仕事での場面、(背景):スキル取得の背景)。
私個人の性格・価値観によるところもありますが、私のスキルの多くは学生時代の経験に大きく影響を受けていると、社会に出てから感じることが多いです。
得意なところを伸ばして尖った人材になるか、不得意なところを補ってオールマイティな人材になるかは、その人次第だと思います。
私の場合は、上で書いた得意なこと2点は、そのまま活かしブラッシュアップすることで、他者との差別化を図りました。これらのスキルについては、周りの社員の方からも一目置かれていた部分なので、尖らせて正解だったと思っています。博士学生さんは意外に思うかもしれませんが、博士課程でプレゼンスキルがかなり養われたと、社会に出てから感じました。
苦手なこと2点のうち、前者の幾何光学については、社内資料や自身で購入した書籍を読んだり、先輩社員に質問したりすることで、知識の不足を補うように行動しました。これは、修士・博士課程で「光を専門」としていたので、「光でわからないことがあるのが、ものすごく嫌だった」という負けず嫌い精神から来ています(笑)。
一方で、後者の苦手とする雰囲気については、「仕事ごとに貢献度があり、それを評価したいし、評価されたい」という仕事観念を曲げることがどうしても嫌だったので、「私のこの考え方をもつ人と、一緒に仕事できたらラッキー」と開き直ることに。もしも苦手な雰囲気に遭遇したら、その場では我慢して、そのストレスを趣味などで発散していました。
苦手なことを補おうと考えたときに、自分自身に多大なストレスが掛かるこのであれば、無理に補おうとしなくても良いと思います。冒頭でも書きましたが、人の価値観や思考の深さ・広さは千差万別。自分が苦手な部分を得意とする人もいるので、その方に頑張ってもらって、自分は他の部分で頑張れば良いです。
ごくごく一部の例を挙げただけですが、博士課程など学生時代には些細だったり当たり前だと思っていたりした経験が、自分自身の強みになっていることも多いです。もちろん苦手と感じる部分も出てきますが、誰しも苦手なことはあるので、苦手なこととは折り合いをつけながら付き合っていけば、問題ないと思います。
こうやって「博士としてどう貢献できるのか?(博士な私の得意・不得意は何か?)」を突き詰めていくと、自身のスキルの棚卸しができ、「これらのスキルを使ってどう仕事ができるのか?」と自然と考えるようになれるはず。そうなれば、「博士な自分(オリジナリティ)」を企業の中で確立できて、唯一無二の人材になれると思います(博士号もちの人材なんて、なかなかいないですしね!)。
入社直後、部署によっては「博士なんて修士より長く学生やってきただけでしょ?(年とっただけ)」という雰囲気を感じるかもしれません。けれど、そんな雰囲気にめげずに、「博士としてどう貢献できるのか?」と考え続けたら、絶対に評価される日が来るはず。
この記事を読んでくださった博士学生さんや、入社したばかりの博士さんには、「よーし、やったるぞ!」という心意気で、社会で頑張ってほしいと願います。
博士が輝ける社会となりますように!
Dr. りけ子(Tsugumi)
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