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2023奥多摩見聞録

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2023年度奥多摩古民家活動記録
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264DAY  -梅雨入り時の奥多摩日記-

264DAY -梅雨入り時の奥多摩日記-

 もしこの世に上界下界という概念があるとしたら、奥多摩は上界であるはずだ。何故ならそれを否定しようとすると、「都会と自然とどちらが心地よいか」という問いが発生し、それを自然であると肯定できないはずがないからである。
 人間が生物である以上、自然を拒むことは本能的にできない。全ての人間が美味しい空気を吸いたいと望み、自然からのマイナスイオンを感じたいはずだ。それは世の中のゲームやネットなんかをも超越

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241DAY  -氷点下の奥多摩日記⑴-

241DAY -氷点下の奥多摩日記⑴-

 炎に一つとして同じ形はない。常に変化し、蠢いている。もはや一つの生物かと思う。それはおそらく間違いではない。人類は「火」を手にしてから進化が始まった。火をいかに自分たちの繁栄に生かすか。暖を取るためであったり、物を加工するためであったり、敵を排除するためであったり。それが新たなものを生み、現在までそれが繰り返されてきた。もはや切っても切り離せない関係性が、人と火にはある。

 火を見ると途方もな

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