【極・短編小説】保育園で外務省の話を聞いたってばよ
保育園で私が4歳児クラスを担任していたときの話。
連休明けに登園して来た子どもたち。
休日に起きた楽しい出来事を話してくれる。
「遊園地に行ったんだよ!」
「花火をしたよ!」
それぞれ目を輝かせながらどれだけ楽しかったか、すごかったかと友だちと話す子どもたち。
その様子を見れば保育士だけでなく、休日に子どもたちを喜ばせようと疲れをおして動いた保護者の皆様の心もきっと報われるはず。
さらに子どもたちの話に順番に耳を傾けていく。
そして男の子の番。
「僕はね外務省を見に行ったんだよ!」
「が、外務省!?」
お父さんかお母さんの仕事について行ったのかな?
それはそれでなかなか体験できない貴重な経験だねなどと頭に?が浮かびつつも子どもたちとの話を続ける。
そして時は過ぎ、お迎えの時間。
男の子のお母さんがお迎えに来た。
「おかえりなさい。お母さん○○○くんと外務省に行かれたんですか? なかなか行けるような所じゃないから良い経験でしたね!」
「外務省?? ガイム…… あーーっ!! 先生違います違います(笑) 鎧武Show(仮面ライダーの舞台)です(笑)」
「ああぁっ!? そっちの鎧武showだったのか(笑)」
お母さんと2人、勘違いでほっこりと笑わせてもらいました。
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