武@ニイガタ

新潟県在住。 B級スポットトラベラー。変な看板写真収集家。たまにバルーンパフォーマー …

武@ニイガタ

新潟県在住。 B級スポットトラベラー。変な看板写真収集家。たまにバルーンパフォーマー 不思議なこと、怪しいことに興味があり、そんな所に実際に訪れています。 看板探偵:http://bqspot.blog42.fc2.com/

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  • ふしぎ旅

    伝説の土地への旅日記。 歴史の不思議は、身近にある!

  • 10分間の文章

    10分間で文章をどこまで書けるか、トレーニングエッセイです。

  • 怪異譚

    怖い話、不思議な話を集めています。

  • これをオススメします!

    書籍、マンガ、グッズなど、思いつくまま制限時間10分でオススメします。

  • ショートショート

    140字の短編小説をまとめています

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筆者紹介

あらためまして、Dr.バルーンと申します。 気づいたら自己紹介的なものをしていなかったので、簡単に。 新潟県在住です。 普段は会社員をしておりますが、趣味でバルーンパフォーマーをしており、Dr.バルーンは、パフォーマーの時の芸名です。 変な看板の写真を集めることが好きです。 看板探偵 http://bqspot.blog42.fc2.com/ また、B級スポットを主として旅しています。 旅の写真~完全フリー素材~ https://bqspot.web.fc2.com/

    • 「千の風になって」は救いであるか

      「千の風になって」は仏教界でもめたらしい これから記すことは、母を亡くした僕が、自分の悲嘆と折り合いをつけるための思考法、あるいはメンタルマネジメントなので、宗教の教義やら、哲学的な意味合いはまるでない。  あくまでも僕にあった思考法、グリーフケアと思って参考にしていただければ幸いである。  ずいぶん以前の話となるが「千の風になって」という歌が流行したとき、仏教界から反発があったという。  もう少し詳しく語ると「お墓に私はいません」と故人自らが歌うという内容が「お墓を否

      • 喪主の挨拶を襲った悲劇

         母の葬儀の時に、困ったこととして喪主の挨拶というものがあった。  母の葬儀は身内だけの家族葬にしたのだが、形式上は喪主のあいさつというものが必要だ。  父は20年ほど前に他界し、一人っ子なので兄弟もいない。  自然と喪主は僕ということになる。  父の時も喪主であったが、はるか昔のことなので忘れてしまった。  なので、葬儀のスタッフにお願いして、喪主挨拶の見本(つまりはカンペ)などもいただいた。  短くはあるが、的確でその内容を言えば、まず間違いないだろう。  とは言え、

        • 喪主を襲う不幸

           母が亡くなって10日が過ぎた。   相変わらず発作のようにどうにもやりきれない涙がこぼれだしたりするのではあるが、それは万人が経験していることだろう。  しかし、僕は悲劇の主人公などではなく、普通の人間であるし、悲しみに打ちひしがれているだけの者ではない。  それどころか、悲劇を越え喜劇としか言えないようなこともいくつかあった。  第一に喪服の件だ。  予兆は母が亡くなる直前からあった。  母は「葬儀に着る喪服が無いはずだから買っておきなさいよ」と僕に言っていた。  家に

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        記事

          コースケというトイプードルの話

           母の死去に際し、僕だけでなく、親戚一同が深く心に刻みついた出来事がある。  ”コースケ”という名のオスのトイプードルがいた。2012年生まれだっただろうか。  亡き母の姉(僕にとっては伯母)の飼い犬で、伯母は旦那さんを早くに亡くし、娘もいたが嫁にいったので独り暮らしの寂しさを紛らわすためにコースケと一緒に暮らしていた。    このコースケ、トイプードルらしく天真爛漫で人間好き。仕草ひとつひとつが愛らしかった。  我が家にも縁が深く、伯母が用事で家を開けなくてはいけない時は

          コースケというトイプードルの話

          どうしようもない憤り

           母の死に際しては、周囲の方は皆やさしくしてくれた。  それは、例えば母の死後に公共料金の名義変更を行おうと思った時でも、「大変な時にありがとうございます」の一言だけだった。    そんな状況だからこそ、どうしても許せないことがある。  母が亡くなる二日前のことだ。  その時は院内でコロナウィルス対策により一般の面会が禁じられていた。  しかし、もう母の命もそれほど長くないだろうということで特別面会が許された日だった。(僕自身は、それでももう一か月くらいは大丈夫かなと思っ

          どうしようもない憤り

          二十五年周期

           僕が亡くなった母を最愛の母などと書くから、ひどくマザコンだと思われる人が多かったかもしれません。  はい、マザコンですよ、何か? 「男はみなマザコンである」などと言う言葉がありますが、その中でも、僕はだいぶ度が強いと思います。  とは言え、僕は自分で料理して、片付けて、部屋の掃除、洗濯などの家事全般を母の生前からしておりましたので、母に依存していたわけではないですが。  ただ、一般の家庭と比べると、母と出かけたりすることも多かったですし、母のために料理を作ることもあっ

          母が亡くなるということ

           最愛の母が亡くなりました。  8月28日、夏の暑さが少しだけ和らいだ日、巨大台風が日本を横断するのではと日本中が騒いでいた日です。  1年前の3月くらいから、空咳のような、あまり聞いたことが無い咳を頻繁に母がしだし、気になった僕は再三と医者で検査してくれと、それこそ土下座までしてお願いして、渋々と医者嫌いの母が検査を受けたのは3か月後の5月も半ば。  検査結果は、肺小細胞がんステージⅣ(他臓器に転移)余命1年無いと言われました。    医者の診断としては手術は出来ず、それ

          母が亡くなるということ

           【ふしぎ旅】北向きじぞう

           栃木県那須町につたわる話である。 地蔵の背面に正徳五年(1715年)の建立とある。 宝永四年(1707年)には富士山爆発があり、非常に社会的に不安定な時期であったという。  また、この頃は富士山ばかりでなく浅間山も度々噴火し被害をもたらせた。  さらには元禄期後の不景気で、人々の心は荒んでいたという。  そんな時代の話だ。  行き倒れになったものを供養した塚などは全国的に見ても少なくない。  慈しみのものか祟りを恐れてかは知らないが集落内で正常な理由でなく死ぬものがあれ

           【ふしぎ旅】北向きじぞう

          【メモ】シャーデンフロイデ

           「他人の不幸は蜜の味」的なコトバは世界中に在り、シャーデンフロイデ(Schadenfreude)などと呼ばれている。  要は「他人より優位に立ちたい」「人を見下したい」欲ということなのだが、 自分がをレベルアップさせず他人をレベルダウンさせる立場である  人間としてはクズだが 脳科学的には「他人よりも上だと感じると、ドーパミンが多くなり興奮する」という現象は変わらないらしい。  なので 自分をレベルアップするために努力などしなくてよい分、 コストパフォーマンスはよいと言え

          【メモ】シャーデンフロイデ

          【ふしぎ旅】二荒神社

           新潟県小千谷市に伝わる話である。  二荒神社は、今も街中にひっそりとあるが弥右エ門が住んでいたという蓮華谷という住所は現在存在しない。  どうやら、元町の湯殿川沿いの地形を蓮華谷と呼んでいたらしい。  たしかに五智院のあたりからだと、二荒神社がちょうど鬼門となるあたりだ。  しかしこの弥右衛門というもの、娘を医者や祈祷師に見てもらったり、鬼門の方向に堂をつくり祀るなど、百姓と言われつつ、かなり裕福で知識もあったのではと思わせる。  江戸時代につくられた小千谷陣屋の場所も

          【ふしぎ旅】二荒神社

          2024春アニメ好きな順

          (A) 夜のクラゲは泳げない ゆるきゃん△  (B) 変人のサラダボウル  声優ラジオのウラオモテ  この素晴らしい世界に祝福を! (C) ダンジョン飯  狼と香辛料   (D) 転生したらスライムだった件  転生貴族、鑑定スキルで成り上がる  無職転生Ⅱ ~異世界行ったら本気だす~  (E) 月が導く異世界道中  Lv2からチートだった元勇者候補のまったり異世界ライフ  転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます   原作から読んでいるものあり、非常

          2024春アニメ好きな順

          【ふしぎ旅】姥堂

          新潟県妙高市に伝わる話である  伝説としては、短い話の中に要素がたっぷり詰め込まれた話である。  話す地蔵、天狗、山姥とおなじみの妖怪たちがあらわれる。  祟りがあったり、無理難題を言ったりというところも伝説としては定番である。  しかし、一般的な伝説としては、この姥堂は木曾義仲とその姥が祀られているお堂で当時、女人禁制だった妙高山を越えるために義仲が姥を関の、この堂がある温泉に残していったと伝えられている。  田切城があったのは戦国時代の話なので、話としては、先に挙げ

          【ふしぎ旅】姥堂

          【ふしぎ旅】八房の梅

           新潟県阿賀野市(旧京ヶ瀬村)に伝わる話である 八房の梅は先に紹介した逆さ竹と同じく、越後七不思議の一つである  越後七不思議は親鸞聖人にまつわる話だが、食事にまつわる話が多い。  八房の梅を含め七つあるうちの4つ(八房の梅、焼鮒、三度栗、つなぎガヤ)が食事にまつわる話である。  それも焼いた鮒がよみがえったとか、焼いた栗を植えたら芽が出て育ったとか、一度命を失ったものが新たに命をいただくという話が多い。  八房の梅も、もとは梅干しの種であった  食事とは命をいただくこ

          【ふしぎ旅】八房の梅

          【ふしぎ旅】高森薬師

           新潟県新潟市北区につたわる話である  高森薬師は伝説にもあるように田圃の中にある、小山である。  また伝説にもあるように、この近辺はかつては水辺であったようだ。  川なのか、海なのか分からないとあるが、新潟はもともとその名の通り  ”潟”とよばれる池や湖沼が点在しており、そのような水辺であったかもしれない。  現在では水田の中にあり、田に水が張られる田植えのシーズンどきには、それこそ当時のような水辺に浮かぶ島のように見えるのだろう。   大ケヤキはいまだにあり、その存

          【ふしぎ旅】高森薬師

          【ふしぎ旅】田螺不動

           新潟県新発田市に伝わる話である。  菅谷不動は、現在でも多くの人が参拝に訪れている。   場所としては、かなり田舎にあり、周囲には小さな集落と田畑があるだけだが、そこに立派な寺があるのでビックリする。    寺の本堂まで、弁天堂、地蔵堂などいくつもの堂を過ぎ、垢離場には小さな不動明王が祀られている。  伝説にある本尊は、数年に1度の御開帳となっており普段は見ることが出来ない。   それが理由なのか現在では、みたらせの滝のところにあるお不動様に多くの人が参拝している。

          【ふしぎ旅】田螺不動