【ふしぎ旅】高森薬師
新潟県新潟市北区につたわる話である
高森薬師は伝説にもあるように田圃の中にある、小山である。
また伝説にもあるように、この近辺はかつては水辺であったようだ。
川なのか、海なのか分からないとあるが、新潟はもともとその名の通り
”潟”とよばれる池や湖沼が点在しており、そのような水辺であったかもしれない。
現在では水田の中にあり、田に水が張られる田植えのシーズンどきには、それこそ当時のような水辺に浮かぶ島のように見えるのだろう。
大ケヤキはいまだにあり、その存在感には圧倒される。
水辺の中の小山というだけでも目立つのに、そこに大きな木があるのだから、特別なものと考えられても不思議ではない。
なおかつ、清浄な清水が沸いているというのだから、当時の人々にとっては、現代でいうところのパワースポットそのものだったであろう。
そのような事から考えると、高森薬師は現代でも信仰を多く集めているが、かつては今とは比べ物にならないくらいほどの賑わいがあったのではないだろうか。
川の中に浮かぶ宝の山、そして薬師の霊泉。そびえたつ大ケヤキ。
字面だけ並べても霊験ありそうな感じである。
現代でも新興宗教ならば、大げさに聖地にしそうな要素満載だ。
さて伝説にある埋蔵金の話であるが、この話自体はあまり語られていない。寺は当時に比べたら衰えただろうが、まだまだ人々の信心は安泰ということだろうか。
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