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防災・減災

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宗教施設が自治体と災害協定を結ぶ際の留意

宗教施設が自治体と災害協定を結ぶ際の留意

遺体の一時安置所における枕経等の読経 愛知県岡崎市が市仏教会と「災害時における被災者支援活動の協力に関する協定」を締結しています。災害時に必要が生じたときに、岡崎市が市仏教会に要請する協力事項のひとつに「遺体の一時安置所における枕経等の読経」があります。驚かれる人も多いのではないでしょうか。
 協力要請の内容の第一は「被災者及び帰宅困難者を一時的に受け入れることを目的とした、災害時協力避難場所とし

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東日本大震災と宗教者の災害支援のその後~連携により社会的力に~

東日本大震災と宗教者の災害支援のその後~連携により社会的力に~

 東日本大震災、3.11から10年。節目としてメディアは特集を組んでいる。今もなお時が止まったままの地域がある。あの日のこと、その前日までのことを心に抱き続けている人がいる。震災を風化させてはならないという思いがある一方で、被災された方々の中には区切りをつけたいという人もいる。「節目などと被災者以外の人が勝手に言っている」、「そもそも被災者や被災地という言葉が失礼だ」といった言説は、当事者との関わ

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指定避難所27%が被災の恐れ。複合災害への備え~宗教施設と連携、分散避難を

指定避難所27%が被災の恐れ。複合災害への備え~宗教施設と連携、分散避難を

 令和2年7月豪雨災害発生から1か月になります。猛暑の中、限られた人手で泥だしなどの復旧作業が進められています。このような大変な状況が続く中に、もう勘弁して欲しいという方が多いでしょうが、昨年の台風被害を思い出し、台風への備え、そして地震への備えも進める必要があります。

 そのような中、ショッキングな数字が出ました。日経新聞の調べによると、全国にある指定避難所のうち27%が浸水や土砂崩れの危険の

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