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パニック障害と鍼灸治療3


■鍼灸治療のはじまり (主訴とその他の症状のすみわけ)
 娘の起立性調節障害の治療が軌道に乗ったころ
 私もM先生に身体を診てもらえる事になりました。
 先生は本当によく私たち親子の事を見て下さっていて
 娘の治療が始まった時から
 私の事も観察して下さってたんだと思います。

 私の主訴(一番び治したい症状)はパニック障害
 でしたが、
 先生と話していくうちに
 パニック発作以外にも
 たくさんの不調を自分が抱えていた事に気づかされました。
 
 まず初めに驚いたのは、
 先生の施術を受け数回目にして
 長年悩まされていた頭痛が全く無くなったことでした。
 
 しかもその頭痛の原因は15年前の外傷でした。
  座っていたカウンター椅子の脚が折れて
  お尻から床に落ち
  数分意識を失ったという事がありました。
 
 先生は先ず、生まれてから今までに負った
 外傷やその治療・手術などについて詳しく聞かれました。
 その中から、不調の原因となっているものが無いかを
 身体の反応(反応点に針を置いて症状が緩和されるか)を診ながら
 丁寧に割り出して行き
 「過去の尾骨の打撲」が首のコリに繋がり
 それがさらに頭痛に繋がってると判断されたのです。

 そんな事誰が気づきましょうか。
 私は先生に聞かれるまで、椅子から落ちた事すら忘れていました。

 更に回数を重ねる毎に今度は生理痛・PMS・不定愁訴と
 もう治らないと思っていた不調もどんどん消えていきました。
 
 これらの不調は私の中ではもう、
 パニック障害の一部として認識されていた症状だったので
 無くなって始めて、
 これは主訴とは別物の症状であったと理解しました。

 パニックの症状が重篤なために
 痛みや・辛さの感覚が麻痺し
 更にパニックに意識が集中しているが為に
 その他併発している不調に鈍感になり
 自分がどれだけの不調を抱えているのかを
 正しく理解できていませんでした。

 もしかしたら多くのパニック障害の方が
 そうなのかもしれません。
 
 いづれにせよ上記の症状が無くなるという体験は
 私の生活を活動的なものに戻してくれました。

 やっと、運動しよう、とか
 食生活を改善しよう、とか
 煙草をやめよう、と自然と思えるようになりました。

 主訴の裏に隠れてしまった症状を改善する事は
 次の治療ステップに進む力となります。

 運動が良いのはわかっているけど・・
 煙草も良くない事は分かっているけど・・

 そこに行きつくまでの体力や気力を
 取り戻さぬことには
 始まらなかったのだと感じました。


■娘の起立性調節障害の治療 その後

娘はその後、病院から出された薬を全部やめました
辞めても何も悪影響はありませんでした。
鍼灸治療は、新薬を飲んでいると
副作用の影響などから
治療効果が十分に発揮できなくなる様です。

残念ながら鍼灸治療は保険がききません。
やはり、高い治療費を支払うのだから
最大限に効果を享受したいですよね。

娘の病気の最大の原因は
どうやら「副腎疲労」糖分摂取過多。
という結論でした。

娘は中学受験で塾に通っていた2年間
学校から塾に行く隙間時間で
コンビニで毎日グミを買って食べていたそうです
(娘は私には言いませんから、先生が本人から聞き出してくれました)
そして受験に合格し、すぐコロナ禍となりました。
皆が家にこもり、運動もせず、リモート授業が始まりました。
初めての中学校の勉強
初めてのパソコンを見つめる日常
娘はリモート授業は解りにくい・・とぼやいていましたので
かなりストレスを抱えていたと思います。
反抗期も重なり、次第に親のいう事を聞かなくなります。
そしてだんだん好きなものしか食べなくなりました。

親の私も外に出られないんだから、
と多めに見ていた事も悪かったと今は後悔しています。

今の話に出てきましたが、
「ブルーライトによる眼精疲労」も
二つ目の原因と判断されています。
 
スマホ・PC・タブレット
子供たちを取りまく今の環境は
人類が初めて経験するツールであふれています。
無法状態です。

うちの子は特に感覚が過敏だったと思います。
だれもがブルーライトで体調を崩す訳ではありませんが、
周りの話を聞いていると、酷く影響を受ける人も一定数おられるようです。
眼は肝臓と深くつながっていると先生はおっしゃいます。

皆さん
「肝血虚」ってご存じですか?
私は知らなかったのですが、
先生に言わせれば、
「今の日本人、大人も子供も肝血虚やで。」
らしいです。
一度「副腎疲労」や「肝血虚」ググってみて下さい。
自分もそうかも!と感じます。
勉強になりますよ。

そんなわけで
私と娘のスマホ制限時間を巡る
長いくてつらい親子バトルの日々が始まります。

甘いものも完全に断ち切る。
これもまた、なかなかに、
険しい棘の道でございます。

思い出すのもつらいので、
詳細はまた、
気がむきましたらにいたします・・
 
 
 


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