蓬莱同楽社

蓬莱同楽社は、漢詩文系の同人グループです。「とにかく楽しもう」をモットーとし、漢詩や漢…

蓬莱同楽社

蓬莱同楽社は、漢詩文系の同人グループです。「とにかく楽しもう」をモットーとし、漢詩や漢文を投稿して『蓬莱同楽集』として発行しています。

最近の記事

蓬莱同楽集(既刊目録)

第一集 南山散人 口號擬山居/效江干即事/九月十三日夜晴 地理 偶成/大母/秋夕 聽雪 重陽日卽事/無題/秋日辭 楸花 偶成 花菖蒲 獨思君 櫻岳 看櫻 周永恒 無題/故園 曾川瑞庵 詩會呈友/雪達磨/讀書 盡誠堂主人 偶成/近來感懷/兒島高德/芳山懷古/讚世紀末霸者 飯田周山 常州覽古序/府中城覽古/小田城覽古/偕樂園覽古 望之 伊斯坦堡春日/推特戲詩/美泉宮懷古/盧圖夫阿里汗/探上古音 綠靄跟 於平成丁酉年本田未央生誕記念俳句大會賦萬華雪詩/賦CGSS二周年記念免費十連抽

    • 蓬莱同楽集(第1集あとがき)再録

      漢詩合同集『蓬莱同楽集』あとがき(第一集あとがき) 四月二六日夜、本書の原稿が私の手を完全に離れました。私が刊行した同人誌としては三冊目ということになります。ツイッター上で募集し、投稿者一五名、スタッフ九名(重複を除く参加総数一九名)、四〇作品(五言絶句三首、五言律詩三首、五言古詩一首、七言絶句二六首、七言律詩四首、雑詩一首、詞一首、文一篇)に上ります。私が楽しみたい一心で始めたことですが、思いもかけず珍しい試みにもなったようですから、記憶が定かなうちに、この場を借りて経緯

      • インターネット漢詩界の最近の動向について

        (蓬莱同楽社編集部 酔翁) はじめに 筆者は前号『蓬莱同楽集』第二集において「インターネット上における漢詩文実作の動向」について、第一期である「ホームページ時代」、第二期である「ブログ・SNS時代」、そして現状である「ツイッター界隈の動向」「インターネット発の同人出版」に分け、そのあらましを報告した。本文はその後の動向について、管見の限りではあるが報告するものである。 インターネットの動向は早い。前回の執筆から一年弱しか経っていないが、それでも数多くの変化が見られた。第一

        • インターネット上における漢詩文実作の動向について

          (酔 翁) はじめに 漢詩文の実作が廃れて久しいと言われるが、インターネット上において活発な実作が行われていることを読者はご存知であろうか。全日本漢詩連盟ウェブサイトや桐山堂のような代表的な漢詩サイトをはじめ、ホームページや多様なSNSなどを通じ、インターネットの双方向性を活かした多様な実作と批評が繰り広げられているのである。 インターネット上の動向を見ていく場合、二つの視点が必要である。第一に、それまでの漢詩文実作の動きとどのような関係に立つかということであり、第二に、

        蓬莱同楽集(既刊目録)

          蓬莱同楽社、今までとこれから

          聴雪 1. はじめに 蓬莱同楽社は、酔翁と他編集部四名を中心として活動している、漢詩文系の同人グループであります。「とにかく楽しもう」をモットーとし、漢詩や漢文を投稿して蓬莱同楽集として製本しているのです。そして本集が、その最新の第四集目となります。結成以前から今に至るまで、その主な活動場所はツイッター、文フリであり、漢詩についての話題を各々つぶやいたり投稿しあっては、刺激を共有し合っています。そこで編集部や、本集にご寄稿下さる詩友のみなさまとも緩やかに繋がっているのです

          蓬莱同楽社、今までとこれから

          編集部座談会:インターネット漢詩同人誌の今までとこれから

          ――『蓬莱同楽集』(第二集)編集部反省会――(二〇一九年一月一四日) 蓬莱同楽社編集部(酔翁・周山・聽雪・櫻岳) まずはおつかれさまでした! 酔翁:まずは皆さまお疲れさまでした! 周山:お疲れ様でした。後半はなかなかお手伝いできなくて申し訳ありませんでした。 聽雪:お疲れ様でした! あまりお手伝いできなかったので、文フリ当日は頒布頑張ります。 櫻岳:お疲れ様でした! なかなかお手伝いできず申し訳ありませんでした(汗) 酔:いやいやもう、おかげさまであとは頒布だけのところまで

          編集部座談会:インターネット漢詩同人誌の今までとこれから

          蓬莱同楽集3.5集(作品篇)其四

          安原櫻岳(やすはら・おうがく) プロフィール:東大中文。休学して各地の文庫や詩会を巡りつつ、書画詩吟などの趣味を楽しんだりしています。風変わりな漢詩と中国周辺の文学が好き。 【蘇堤散策】 蘇堤十里雨如絲 柳樹揺風涼透肌 遥想東坡治此地 愛湖永日撚吟髭 蘇堤十里 雨 絲(し)のごとく、 柳樹風に揺らぎて 涼 肌に透(とほ)る。 遥かに想ふ 東坡 此の地を治め、 湖を愛して 永日 吟髭(ぎんし)を捻るを。 ◯蘇堤…北宋の大詩人、蘇東坡が西湖に築いた長堤。◯絲…糸 ◯柳樹…

          蓬莱同楽集3.5集(作品篇)其四

          蓬莱同楽集3.5集(作品篇)其三

          田姓雅韻堂(でんせい がいんどう) プロフィール:酔翁。蓬莱同楽社の一社員と思っていたら編集長だった。酔翁の名義は欧陽修『酔翁亭記』からなるも、かなり年齢不相応につき別号を考案中。さしあたりこのように名乗る。 【梅雨偶成】 夢中娛昔日 雨後水田平 靜思雅游事 獨聽檐滴聲 誰知詩作意 難耐積年情 鬱氣壓天地 層雲萬里橫 夢中 昔日を娯しみ 雨後 水田平らかなり 静に思ふ 雅游の事 独り聴く 檐滴の声 誰れか知らん 詩作の意 耐え難し 積年の情 鬱気 天地を圧し 層雲 万里

          蓬莱同楽集3.5集(作品篇)其三

          蓬莱同楽集3.5集(作品篇)其二

          聽 雪(ちょうせつ) プロフィール:今は京大の中文で勉強中です。最近「22才の別れ」ばかり聴いています。日課は漢詩、一日最低一首。 【冬日離家】 火車窗外間 刻刻遠郷關 白雪融流水 碧河深繞山 蕭條欲回首 寂寞不開顔 在洛爲何事 如今又獨還 冬日離家 火車窓外の間 刻刻と郷関より遠のく 白雪融けて水を流し 碧河深く山を繞る 蕭条として首を回らさんと欲し 寂寞として顔を開かず 洛に在りて何事をか為さん 如今又独り還る 〇家…東北。因って、冬の車窓外の景は頷聯の如し。 〇開

          蓬莱同楽集3.5集(作品篇)其二

          蓬莱同楽集3.5集(作品篇)其一

          飯田周山(いいだ・しゅうざん) プロフィール:常陸国笠間の片隅で、陶磁器を弄びながら、日々酒、時々自転車にて山林回峰と、懶惰な生活を送っております。ツィッターは@mantrapri 【輪車行 巡訪筑波諸嶽】 判司憂忿在坊間 單騎好尋常世巓 銀午轔轔千仭澗 金鞍歷歷八州田 塵顔不顧驅青蘚 珠汗頻洶合紫烟 應識波山全面目 横行無礙似飛仙 (輪車行 筑波の諸岳を巡訪す) 判司の憂忿は 坊間に在り 単騎 好し 常世の巓を尋ねん 銀午 轔轔 千仭の澗 金鞍 歴歴 八州の田 塵顔

          蓬莱同楽集3.5集(作品篇)其一

          蓬莱同楽集3.5集(序文と目録)

          はしがき 本書は「蓬莱同楽社」の活動記録集です。 蓬莱同楽社編『蓬莱同楽集』は、インターネット発の漢詩合同同人誌として二〇一八年に出発しました。以来三集にわたり、数十名以上の方々にご参加いただき、ここまで歩みを続けています。編集部は現在五名、日々鋭意取り組んでいるところです。 第三集を編集しているときのことです。ありがたくも数多くの方々が投稿してくださった結果、予定のページ数をはるかにオーバーしてしまうことに気づきました。編集部員(当時四名)も全員が作品を投稿していたの

          蓬莱同楽集3.5集(序文と目録)