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クリエイティブ職種の固定観念

日本の就活は大抵の場合、経団連のルールによって統一されていて、海外のような通年採用はない。また実力というよりはポテンシャル採用が多いのも一般的だ。これはもう何年も続いていることだが、一般的な大卒生の企業のチョイスにおいて、一つ傾向がある様に感じる。因みにこの記事は主に日米の比較になるので、バイアスだらけだと思われたらすみません。

これがクリエイティブ職種への固定観念と、これによる既存の大学の制度だ。将来性・安定を非常に重視する日本の就活だが、デザイナーや音楽家などで生計を立てるのは難しいと思う親御さんも多いのではないだろうか。近年ではコンテンツのビジュアル化が進み、写真や動画での広告活動が盛んだ。InstagramやTikTokの普及もこれに繋がる。インターネットベースの広告代理店は順調に右肩上がりの業績だ。どういう意味なのかというと、今、ビジネスにおいて芸術はこれまで以上に必要とされているのだ。UI/UXデザイナーのニーズの爆増もこの影響だ。今まで日本は比較的アート系の人材に力を入れてこなかったため、それを専門としてきた学生はやはり経済系・法学系大学生よりは少ない。

ここで注目したいのがアメリカの大学。芸術系専門学校・美大を除くと日本の大学でその系統の学部は他よりスポットライトを浴びていることは少ないような気がする。そこで日本の留学生にも人気のUCLAを例に挙げてみる。もちろん生徒数15万人、125以上の学部があるので一概には言えないが、School of Arts and Architecture(芸術&建築学部)やSchool of Theater, Film, and Television(演劇・映画・テレビ学部)などがある。

まあでもこの教育システムの影響で固定観念が形成されたとは決して言い切れないと思います。でも日本はもう少し積極的に芸術系職種も推進していくべきではないだろうか。安定した職に就き車や家をローンを組んで返していく。まあここで芸術系への偏見が生まれるのも否めない気もするが、今のグローバルな社会で変化に対応しなくていいのだろうか。

Cool Japanなど創造産業の推進も大事だが、社会人になる一歩前に立つ学生の視野を広げてあげると、日本の産業は根本的に、より革新的で競争力のあるものに変わるかもしれない。

思ったことをつらつら書いただけなので、もと勉強してファクトノウレッジを増やします。


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