四種類の執筆方法でどれが一番早いか試してみた
執筆方法を四種類試してストップウォッチでタイピング速度を計測し、どれが一番早いか調べてみた。執筆アプリはGoogleドキュメント。
ノートパソコン+別売キーボード
ノートパソコンのみ
スマホ+小型Bluetoothキーボード
スマホのみ
ノートパソコンについているキーボードがあまり自分好みではなかった為、別売の静音キーボードを買って使用、が現在のメイン環境。ノートパソコンから適度に離れて目も疲れにくい。当然それが圧倒的に速いだろうと思ったら意外な結論に。
計測方法は
タブレットでストップウォッチを開いておく
例文はスマホもしくはPCで開き、それを見ながら打つ。
細かいタイピングミスは気にしない。
例文二つ。自作の文章から。
例文1
「小説を書きたかった猿」より
モテたい。
彼女が欲しい。
セックスしたい。
といった想いはいつしか、
モテたかった。
彼女が欲しかった。
セックスしたかった。
と、過去形に変わってしまった。
1位:ノートパソコン+別売キーボード:18.60秒
2位:ノートパソコン:21.29秒
3位:スマホ+小型Bluetoothキーボード:22.75秒
4位:スマホのみ:44.68秒
スマホ執筆には戻れない結果に。
使いづらいと思ってたノートパソコンのキーボードも、短期的にはそこまで悪くはない結果に。長期的に使うとなるとストレスもかかるけれど。
次に文章をやや長くしてみた。
例文2
「音楽小説集」内の
「夜明けのBEAT」フジファブリック より
見た事のない品種の猫が、這うようにして猫の集会に向かっている。シャッターの壊れた倉庫の入り口にスキンヘッドの男達が入っていく。今夜は月面のでこぼこが肉眼でもよく見える。背中の開いたドレスを着た髪の綺麗な女が地面にゲロを吐いている。顔を上げたら老婆だった。1から9までのプッシュボタンが取れた、公衆電話の受話器にすがり付いて誰かに話しかけている男が昔の友達に似ている。
だからどうした。
走る。
https://neetsha.jp/inside/comic.php?id=21721&story=29
1位:ノートパソコン+別売キーボード:1分06秒14
文章量が増えたので、例文1と比べると約3.6倍の時間がかかっている。
その比率を当てはめると予測される他の方法での結果は、
ノートパソコン:1分16秒44
スマホ+小型Bluetoothキーボード:1分21秒9
スマホのみ:2分40秒84
なのだが実際の結果は、
2位:ノートパソコン:1分08秒75
3位:スマホ+Bluetoothキーボード:1分10秒09
4位:スマホのみ:2分21秒18
スマホのみは別として、1位から3位までの差がほとんどない。
1位:ノートパソコン+別売キーボード:1分06秒14
2位:ノートパソコン:1分08秒75
3位:スマホ+Bluetoothキーボード:1分10秒09
繰り返しやれば順位逆転も頻繁に起こりそうな、計測誤差の範囲内。短文での差が長文ではそこまでの開きにはならなかった。
数万字単位の調査をすればまた別の結果になるだろうけれど、体感ほどにタイピング速度に差は出てこなかった。むしろ重要なのは執筆時のストレスのかかり方。
以下まとめ。
ノートパソコン+別売キーボード
一番ストレスがかからない。ただし場所は取る。準備するのにいくつかステップがいる。子どもらが寄ってくる。
ノートパソコンのみ
速度に思ったより差がなかったし、ワンステップで書ける。でも体感的に長時間だとストレスに。
スマホ+小型Bluetoothキーボード
家のどこでも、外でも書ける。欠点は画面が小さいくらい。集中しやすくもある。パソコンを持ってない人にもお勧めの方法。
スマホのみ
もはや戻れないのでメモくらいにしか。予測変換のタップミスも多い。
早朝や夜中に書くことが多いので、キーボードは静音タイプのものが必須。
以上、皆様も様々な執筆方法を試して、自分にベストな環境を探してみてはいかがでしょうか。
入院費用にあてさせていただきます。