つくれるようにならないレシピ〜ベーコンとズッキーニとプチトマトのペペロンチーノスパゲッティ〜

今日の夕飯は何にしよう。そう考えながら冷蔵庫を開けると、そこには賞味期限ギリギリのブロックベーコンと中途半端に3粒残ったプチトマトがありました。野菜室には、ズッキーニも発見。よしニンニクもあるな、ということで、今日はベーコンとズッキーニとプチトマトのペペロンチーノスパゲッティにしようと思います。

今日のレシピです。

材料
ブロックベーコン 30gくらい
半端に残ったプチトマト 3粒
ズッキーニ 1/4本
ニンニク 大きめのものを 1かけ
オリーブオイル 適量
鷹の爪 ちょっと
スパゲッティ 100g
塩 適量

まずは、手始めに、冷蔵庫の中から500mlの缶ビールを取り出し、お気に入りのうすはりグラスにトクトクトクと注ぎます。注ぎきれなかった分は再び冷蔵庫にしまい、とりあえず一口。嗚呼、うまい。食道をつたい胃に落ちていくのをしっかり感じます。生きてるって素晴らしいですね。ついでにもう一口飲んだら、大きめの鍋に水をたっぷり入れて、コンロで火にかけてお湯を沸かします。

お湯を沸かしている間に材料を切っていきます。まずはニンニクをみじん切りに。トントントンと心地よい音を響かせながら切りましょう。ベーコンは角切りに、ズッキーニは棒状に、プチトマトは四つ割に切ります。トントントン、トントントン、建築関係トントントン。私は明石家サンタが好きなのです。聖なる夜の楽しみは、不幸話と八木アナです。

材料が切れたら、ニンニクをフライパンに入れ、オリーブオイルを注ぎ入れます。ここで注意しなければいけないのが、後でベーコンを炒めた際に出てくる油分を計算して、少なめにオリーブオイルを入れるということです。「へえ、へえ、へえ」と、トリビアの泉では「へえ」を連打しているシーンがよくありましたが、noteでスキを連打してしも、「スキ、スキじゃない、スキ、スキじゃない」となってしまうのが悔しいです。40スキくらいしたい時ありますよね。

お湯が沸いたら、パスタに下味をつける為の塩を入れます。お湯の量に対して1%の塩を入れます。できれば1.5ℓ〜2ℓくらいの湯量があるといいですね。そして、くっつかないようにパスタをぱらっと投入します。

続いて、右側のコンロでフライパンを火にかけ、ニンニを炒めていきます。弱火でゆっくり炒めていくと、ニンニクのいい香りがしてきます。しばらくその香りを堪能し、ニンニクが色付いてきたらベーコンを投入します。じっくりと旨味を引き出すように炒めていきます。

ベーコンからスモーキーな香りがしてくるのと同時に、けっこう脂も出てきます。その様子はまるで「♪ア・ブラ・カダ・ブラ♪」と歌うカールスモーキー石井さんから、けっこうな量の汗が吹き出ている様子を思い起こさせます。そこに愛を米て、ズッキーニと鷹の爪を投入します。食感を残すようにサッと炒めたら、パスタの茹で汁をお玉で一杯弱いれてソースの完成です。

ここからはスピード勝負なので、残りのビールは飲み干しておきます。茹で上がったパスタをフライパンに入れソースと絡めていきます。パスタ同士がこすれないように、素早く優しく和えていきます。ここがポイントなのでもう一度言います。パスタは炒めないで和えるのです。「僕は死にましぇーん」と道路に飛び出した武田鉄矢さん演じる達郎が、もしあのままダンプカーに轢かれていたら、浅野温子さん演じる薫は心を「痛めて」しまい、二度と運命の人に「会えなかった」のではないでしょうか。「炒めずに和える」ということは、パスタ作りにおいて、それぐらい大事なポイントなのです。ソースがしっかり絡んだら、素早くお皿に盛り付けて完成です。

あっ、しまった、武田鉄矢さんが登場してしまったばっかりにプチトマトを入れ忘れてしまいました。時すでに遅しなので、もう一品できたと思って塩とオリーブオイルをかけていただきます。

とりあえず、テーブルに移動して熱いうちに食べたいと思います。

フォークでクルクルっと巻き口に運べば、ベーコンの旨味が口一杯に広がります。ズッキーニの食感と、鷹の爪のピリッとした刺激が心地よく、鼻に抜けるニンニクの香りに気持ちは高揚します。落ち着け、落ち着け、まだまだ夜は始まったばかりだ。そう自分に言い聞かせて、白ワインをとりに冷蔵庫に向かいました。プチトマトを入れ忘れてしまったのは残念ですが、コレはコレで美味しいのでよしとしましょう。

「人生そううまくはいかないものですよ。」
金八先生に言われているみたいですね。


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