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ずっと死を後回しにして生きてる

イヤホンの外でチェンソーと悲しいニュースと母の文句が流れている
細いコードだけが私を繋いでくれている

飛んでったカップラーメンの汁
役立たずのノートに血飛沫が舞う

お気に入りのくすみブルーなネイル
ゆびさきから徐々にハゲていく、あの感じ

ぶどうカルピス:牛乳:水=1:2:2
あなたはあなたのバランスでいいから

2481字から進まないレポートと反比例に増えてく通知
締め切りから現在までの、逆方向の生死だけが真実

「なんで死んじゃったんだろうねえ、」
それらしい理由で味付けてあとは消化するだけの慰め

目の前でツツジが死んで、八重桜が片腕をなくした
3年前に死んだおばさんが愛した庭はコンビニになるらしい


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創作意欲がわくのは大抵レポートに行き詰まっている時なんですよね。テスト前、普段やらないくせに部屋を掃除したくなる現象と似ています。

優先度の高いもの、重要性のあるものから逃げて、思考を一旦ほったらかしにして、結局逃げきれなくて後悔します。

どうでもいいんですが、私の時間感覚は時が未来に進んでいるというよりも、何かを達成するまでの時を一つずつ乗り越えているという感覚に近いなと思います。受験→卒業→就職→卒業→結婚→出産...みたいなイニシエーションまでのカウントダウンの方が実感がある。その先はどうするんだろう、子供や夫の時間軸を交わると化学変化が起こるのでしょうか。

別に普段からこんな小難しいことを考えているわけではないですが、例によってレポートの気晴らしに日記のような物をつけてみました。

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