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#10 やさしい言葉の海に出会った話。

久しぶりに、本を買った。

図書館がだいすきな私は、本屋さんで新書を買うことなんて滅多にないのに、そんな私が3冊も本を買ったのだ。

言葉と離れてしまった

本が読みたい。

本を持ちたい。

そんな風に思ったのは本当に久しぶりのことだった。

仕事をしなくなったせいか、本当に言葉から離れてしまったように感じた。

人と何かをしていれば、自然とそこに会話が生まれて、優しいにしろ厳しいにしろ言葉に触れる。
言葉に触れるということは、同時に感情が溢れて、言葉にしたいと思ったりすることでもあった。

こうやって、毎日とはいかなくてもなんとなくnoteを続けてみて思ったこと

なんて、言葉に乏しくなったのだろう。

もともと言葉にするのが得意というわけでもなかったのだけど、
言葉にすることや言葉を探すことはすごく好きだと感じていた。

そうやって紡いだ言葉を読み返すのも嫌いじゃなかった。

だけど、今まで私が書いてきたnoteは、なんだか上手く言葉が探せなくて、読み返しても面白くなかった。
『内容が』ということではなくて、言葉が心地よくないと感じたのだ。

なぜそんな風になってしまったのだろう?と考えた時、はっとした。

「言葉から離れてしまったせいだ」と。


まずはやさしい言葉から

「いざ、本を買おう」と思ったものの、何を買ったらいいのかわからなかった。

どうせなら、今の自分の後押しをしてくれるものが読みたいなとはなんとなく思ったのと、急に活字をがっつり読める気がしなかったので、まずは『やさしい本』にしようと考えた。

イラストがかわいいものとか、
びっしりの文字よりも余白があるものとか、
詩集とかでもいいなと。

そういう『やさしい本』がいいなと思った。

もう一つ参考にしたのは、私が最近好きになったYouTuberのしみさん夫婦の奥さんであるえりさんがInstagramで紹介されていた本たち。
しみさん夫婦のゆるさがすごく好きで、特に奥さんのえりさんの自然体な感じが見ていて心地よくて、最近はインスタもフォローするようになった。

そのえりさんがインスタで、ご自身で読まれた本を紹介していて、
読んでみたいなぁと思ったこと思いだしたのだ。

偶然の出会いにも惹かれる

さっそく本屋へ行って、目的の本を探した。

図書館とはなんか違った雰囲気の中、本を探すってこんなに大変だったかしらと思いながら、検索機械と本棚を何度も何度も往復した。

見つけた本を少しパラリと開いてみたら、結構文字がびっしり書かれていて目がくらくらしてしまった。
これはなんか違うな、図書館にあれば借りればいいやと、本棚に戻した。

もう一冊を探している時、濃い夜色をした背表紙が目に入って手に取った。

それは一見漫画のようで、文字よりもイラストが最初に目に入った。
そこに少し控えめに入っている詩のような物語。
偶然だったけど、まさしく求めていたような『やさしい本』だった。

私は迷わずその本を抱えた。

最終的にえらんだのは

最終的に私が選んだのはこちら。

樹木希林の120の遺言 (著:樹木希林)
なんか感覚がうちの親に似てるところもあったりして、役者さんとしてというより、人としてだいすきだった樹木さんの本。
これはずっと読みたかった本で、本屋さんの目立つところにいつも置いてあったから、今日こそはとやっと手に入れた。
ひとりの夜にあなたと話したい10のこと (著:カシワイ)
先ほど書いた、偶然出会ったやさしい本。
読み進めるのがもったいないくらいやさしさがにじみ出ている。
今日もていねいに。 (著:松浦弥太郎) 
これは例のえりさんがおすすめしていた本。
開いてみたときに、思った以上に読みやすそうだったのと、印刷された文字がやさしく見えたから、安心して買った。

これから少しずつ読んでいって、noteに感想を書こうと思う。

久しぶりに、言葉の海へ潜ります。


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