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弱者営業に騙される人

世の中は耳障りの良い言葉で溢れかえっている。

そんな中で「弱者」と呼ばれる人達は、そういった言葉にあまりにも弱い。

例えば最近話題になったやす子の発言

生きてるだけで優勝、そんなわけがないんだよな。
こういう発言を見て、「やす子は心が優しんだ」「救われた」とか思った人、危険信号だと思う。

例えばもう一つ、とあるXの投稿がバズっているのが目に入った。
要約すると「結婚なんかしなくとも幸せになれるよ。私は幸せだから焦らないで」 みたいな内容だった。

確かに結婚は幸せを確約するものではない。間違った相手と結婚して不幸になったり、家族に愛情を持たず孤立する人間も見てきた。
しかし独身のまま幸せになれる人間は全体の10%未満だと思う。
(10%は体感)

独身の人生が何が悲しいのかと言うと、守るべきものが自分しかいないこと。
自分のためだけに働いて生きて、自分のためだけに死ぬことしかできない。

守るべきものがないような、そんな人生、せいぜい30代で限界がくるに決まっている。

死ぬとき、自分の周りには誰もいない。
これはすなわち、その人間には存在価値が無かったことを意味する。
いてもいなくても同じ。空気のような存在。

人の本能である、社会に対しての依存、人の輪に対しての依存性を甘く見てはいけないと思う。

人は自分のためだけに生きられるようにはできていない。
1人だと人生は優雅で自由なんて、妄言を信じてはいけない。
世の中の人間は、それに本当は気づいている。

でも、結婚できないことをどこかで正当化したがってるんだと思う。

だから「結婚できなくても幸せだから安心して」みたいな、弱者をターゲットにした弱者営業にすがりつこうとする。

「そうだよな、結婚が全てじゃないよな!だから俺・私は大丈夫!」

っていう風に、「こういう人生だってアリなんだ!」と、思い込み、正当化していく。半分洗脳みたいなものだと思った。

もう一つ例として、加藤純一という配信者が「朝起きて、職場に行っただけでお前はスペシャルだ」、という発言をしていたのを覚えている。

まぁ、そんなわけがない。
朝起きて職場に行って、真面目に仕事をして世の中・会社に貢献する。ここまで行ってやっとスペシャルな存在なのだ。

私は中学校時代不登校を経験した。
当時の私が 「朝起きて学校に行けただけで特別なことだ、凄いことだよ!」 なんて言われたら、多分その人にすがりたくなっただろうな、って思う。

いつかの記事でも書いたけど、弱者は騙しやすい。
過去の私含め、常に何かにすがりつこうと必死だ。
そういう馬鹿をクズが騙す構図は何回も見てきた。

心が弱っているときほど、深呼吸して冷静に回りを見渡さないと、人生は破滅に向かう。

能動的に弱者の味方をする人間は、基本的に味方じゃない。




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